「ずべ公天使」 [映画]
〔1960年/日本〕
インテリヤクザの岸田(高倉健)は、
街のズベ公たちを利用して、
金を儲ける方法を思い付く。
それは、ズベ公たちに、
英語の勉強や行儀見習いをさせ、
大企業に就職させて、
会社の秘密を掴み、
ゆすりのネタにしようという作戦だ。
けれど、努力の甲斐もなく、
ズベ公たちは全員、
就職試験に落ちてしまう。
しかし、ある事がきっかけで、
4人が大手火薬会社に採用され、
働き始めると・・・。
すごいタイトルだわ。
「ずべ公」って、今、言わないよね(笑)。
っていうか、
私が今まで生きてきた中で、
「ずべ公」なんて言葉は、
一度も口にした事がない気がする。
で、この映画、
ヤクザの高倉健さんが、
そんなずべ公たちを、大企業に就職させて、
会社の秘密を掴むって話だけど、
なんでまた、そんな遠大な計画を(笑)。
まずは、勉強や行儀見習い?
のんきすぎやしないか?(笑)
その後、入社できたとしても、
一介の女子社員が、
会社を強請るほどの情報を得るなんて、
そこまで行くのに、
一体何年かかると思ってるんだ?(笑)。
まして、この映画は1960年。
女が重要なポストに就く事など、
殆どなかったんじゃないのかな。
その前に定年になっちゃうんじゃない?(笑)。
そんな事より、
清川虹子さんがいい。
清川さんは、
高倉さんとは別のヤクザの組を仕切る、
女組長。
で、何かと高倉さんに迫り、
高倉さんはタジタジ(笑)。
清川さんの演技は最高だし、
高倉健さんにも、こんな時代があったというのも
可笑しい。
評価 ★★★☆☆
ズベ公は、今の若者たちは何の事だか分かるまい(゚□゚)
by 英ちゃん (2019-02-11 23:22)
『ズベ公』嫌な言葉ですね!
昭和2、30年代は、差別用語やセクハラ的な言葉が
平気でまかり通って居た様な気がします!
by 薔薇少女 (2019-02-13 16:38)
我が家の新小学国語辞典、
金田一耕介編集によると・・・、
「ずべ公」=「青山実花」と書かれてました。
ふむふむ、なるほど・・・と、
今度は「青山実花」とひくと・・・、
「華麗なる貴夫人」と書かれていました。
私はずっと、
「ズルいよ」
「ベッキー」
「公の場で不倫なんて」の意味だと思ってましたが、
やはりちゃんと調べないと本当の意味はわからないものです。
ずべ公を教育して社員として送り込み、
会社の秘密を握る・・・完璧な計画やな。
ただ、壮大過ぎる、時間がかかりすぎる。
この一作では物語が終わらない。
スターウォーズ並みにシリーズ化するしかない・・・。
ギャグにしか思えない事柄をクソ真面目にやる。
それが古き良き日本映画のよいところ。
by 裏・市長 (2019-02-13 21:09)
英ちゃんさん
コメントありがとうございます。
たしかに、今の若者に「ズベ公」と言っても、
分からないかもしれませんね^^;
by 青山実花 (2019-02-17 08:31)
薔薇少女さん
コメントありがとうございます。
「ズベ公」って語感からして悪いですよね。
昔は今より、差別やら、虐待やらが、
普通にありましたね。
今は告発できるだけ、マシなのかもしれませんね。
by 青山実花 (2019-02-17 08:31)
裏・市長さん
コメントありがとうございます。
まぁ、よくご存知でしたわね、
わたくしが世間の皆様から、
「ずべ公」と呼ばれていることを。
なにせ、「ずべ公」といったら、
ず・・・頭脳明晰
べ・・・別嬪
公・・・公家
の略ですものね。
まったく、わたくしのためにある言葉だといっても
過言ではありませんわね、おーほほほほ。
そうなんです、
この映画、
シリーズ23作まで作られたんです。
ずべ公たちは、最終章まで会社の秘密が握れず、
無駄な投資をした、
高倉健さんの組はつぶれてしまったのでございます。
by 青山実花 (2019-02-17 08:32)