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「天才作家の妻 40年目の真実」 [映画]

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〔2018年/スウェーデン・アメリカ〕


アメリカの現代文学の巨匠
ジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)は、
ノーベル文学賞の報せを受け、
妻・ジョーン(グレン・クローズ)と
手を取り合って喜ぶ。


授賞式に出席するため、
スウェーデンのストックホルムに、
長男を伴って出掛けた夫妻だが、
記者のナサニエル(クリスチャン・スレーター)から
付きまとわれる。


ナサニエルは、ジョゼフの伝記本を書きたいと言い、
そして、ジョーンに、
何かを知っているような、
含みのある物言いをする。
「ジョゼフはあなたと結婚してから、
 急に傑作を生み出すようになった」と・・・。





ノーベル文学賞を受賞した夫の作品が、
実は妻の執筆によるものだったという物語だけれど、


この夫、
なんだか本気で自分が受賞したかのように
喜んでいるように見えて、
苦悩している様子が全く感じられないのが、
とっても奇妙。


この夫婦は、
元々、大学教授と教え子という関係で、
妻の才能を、夫が見い出すわけだけど、
当時は、
まだまだ女が差別されていて、
女流作家なんて、夢のまた夢。


で、妻の作品を夫のものとして、
発表するようになってしまったわけだけど、
雰囲気から察するに、
作品は、確かに妻が書いているけれど、
夫も、手直ししたり、
アドバイスしたりと、
全く作品に関わっていないわけではないように、
私には思えた。


だからこそ、
「この賞は、
 表向き、僕が受け取るけど、
 僕たち2人が二人三脚で得た栄誉だ。
 本当にありがとう。
 心から感謝している」
とでもいった言葉がけが妻にあれば、
また違った印象になったのに。


この夫、
落ち着いた品格のある妻に比べて、
どこか俗人で、
本物の芸術家という感じがしない。


それどころか、
授賞式に出席するための、
たった数日間の間に、
なんと、自分のために付けられた、
専属の若い通訳の女の子に
手を出そうとまでする。


そんなんじゃ、
妻も嫌になるよね(笑)。


似たようなお話しで、
「ビッグ・アイズ」という映画があったけど
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2015-02-01
まぁ、
あの映画の夫よりは、
こちらの方が、まだマシかな(笑)。


評価 ★★★☆☆

nice!(136)  コメント(6) 
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コメント 6

JUNKO

妻の演技が光りそうな映画ですね。興味大有りです。
by JUNKO (2019-02-03 13:36) 

mitu

みんな誰かに支えられて生きているのだから
栄光の影には、日の目を見ない物語がいろいろあるのでしょうね
映画館で風邪のウイルスに感染しないようにお気をつけて
うがいより歯磨きが好いようですね、マスクもね(^。^)y-.。o○
by mitu (2019-02-04 06:47) 

裏・市長

胡散臭い教授やのぉ~~。

大体、教授が教え子に手ぇ出すなよ。
ブログ主にコメント欄からちょっかい出す、
下心丸出しオヤジみたいやで。
まぁso-netブログには、
そんな不心得者はいませんから安心ですが。

結局のところ、この物語も2人の力が
合わさって得たものであって、どちらが欠けても
この栄冠には輝けなかっただろう。

だから、このオッさんは調子に乗ったらアカンねん。
常に感謝を忘れないようにして暮さなければ。

ボクなんかご覧なさいよ、
常にこちらのブログ管理人に感謝の念を
日々、忘れないように地道に生きていますよ。

なんせ孤独なひきこもりクソジジイですので、
ここで相手にされなかったら、孤独を埋めるために
深夜の女性マッサージでも呼んで
頭を押さえつけて強制なんちゃらで捕まらないと
いけないでしょう・・・。

青山実花さん、自信を持って生き続けて下さい。

貴女は孤独なクソジジイの心を救うボランチアなのです。
これからも貴重な貴女の人生をすり減らしてまで、
クソジジイに付き合い、つきまとわれてください!。
by 裏・市長 (2019-02-06 19:14) 

青山実花

JUNKOさん
コメントありがとうございます。

グレン・グローズはさすがの演技でした。
JUNKOさんにも、ぜひ観てほしいです^^

by 青山実花 (2019-02-17 10:06) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます。

確かに、賞をもらうのは一人の人だけど、
その人を支えている人は、沢山いるのですよね。

映画館や通勤など、
人込みに出る事が多いので、気を付けます。
mituさんも、お体を大切になさってくださいね。

by 青山実花 (2019-02-17 10:06) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

そりゃあ、裏・市長さん、
目の前に、
若くて可愛らしい女子大生がいたら、
手も出したくなるってものですわ。
まして、その子が、
自分に教えを乞うていたら、尚更。

人の信念とは、
固いようで、意外と脆いものでございます。
自分は絶対〇〇はしない、と思っていたのに、
してしまった事の2つや3つ、裏・市長さんにもあるでしょう。
やはり誘惑には勝てないものなのでございます。


確かに、
裏・市長さんは、わたくしに感謝してくださらなければ、
割に合いませんわ。

こんなに毎日の
嫌がらせやセクハラのコメントに、
一つ一つ丁寧に返信しているのですから、
菓子折りの一つも、
届けてほしいってものですわ。

で、裏・市長さんの孤独は慰められるとして、
わたくしの孤独は、誰が慰めてくださるのでしょう。
シャンシャンでしょうか。

by 青山実花 (2019-02-17 10:07) 

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