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「未来を乗り換えた男」 [映画]

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〔2018年/ドイツ〕


レジスタンスの青年・ゲオルクは、
祖国ドイツを追われ、
パリに辿り着く。


ゲオルクは、
自殺した作家・ヴァイデルのパスポートを
ひょんな事から手に入れる。
ヴァイデルになりすまし、
メキシコへの亡命を思い立った彼は、
港町・マルセイユに行く。


そんな中、
ゲオルクは、美しい女・マリーと知り合う。
実はマリーは、
ヴァイデルの妻で、
ヴァイデルの自殺を知らず、
夫を探し回っているのだ・・・。





タイトルに惹かれて、
面白そうだと観にいったけれど、
話にちょっと無理があるような。


というのも、
1940年の原作を、
現代に置き換えたという事を知らないで観ると、
いつの時代の話?
ドイツ軍の侵攻?
レジスタンス?と、
ずっと頭に疑問符を抱えながら、
観続ける事になってしまう。
(実は自分がそう(笑))


40年代だとすると、
風景が現代的すぎるし、
現代だとすると、
細部が古すぎる。
ゲオルクが、
パスポートを手作業で作り変えるシーンがあるけど、
今どきのパスポートは、
写真さえ貼り換えればそれでOKなんて、
単純なものではないはずだし。


間違っていたら申し訳ないけど、
ある種の
パラレルワールドだと思えば
いいのであろうか。


マリーの行動も解せない。


彼女は夫・ヴァイデルを探していると言うけれど、
なんだか態度があやふやで、
一体どうしたいの?
と聞きたくなる。


ただ、1箇所、
とても好きだなぁ、と思うシーンがあった。


マリーがヴァイデルの妻だとは知らなかったゲオルクだけど、
彼女が、
ヴァイデルの未発表の小説の一節を口にした事で、
既にそれを読んでいたゲオルクが、
「あ」を気付く場面。


そういうのって、
なんだかロマンを感じる。


評価 ★★★☆☆

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きよたん

素敵なポスターですね
by きよたん (2019-01-27 21:36) 

青山実花

きよたんさん
コメントありがとうございます。

ブルーを基調にして、
向こう側にフランスのどこかの街が見えるのも、
綺麗ですよね^^
by 青山実花 (2019-01-29 11:05) 

裏・市長

タイトルとコピーに魅かれるな!。
一見、タイムスリップものみたい。

「1940年の原作を現代に置き換えた」。
めんどくせぇ事するなぁ!と思うけど、
1940年代の街並みを再現したりするほうが
金かかるのかも?。

というか、日本もそうだけど、
海外も「ネタ切れ」なのか?。
そんな古い作品を掘り返さないといけないなんて。

日本も漫画原作だったり、ケータイ小説だったり、
テレビのスペシャルだったり、お手軽なのばっかりだ。

「数打ちゃ当たる」ではなくて、もっと、こう、なんていうか、
「日本人なら見ておかなくちゃならない!」、
というのが観てみたいよね。

そう言う意味では、
元号の変わる今こそ、キチンとした日本の歴史を
日本人に正しく知ってもらうための映画、
「昭和~平成~青山←(次の元号予定)、
3つの時代を駆け抜けた男~その名は裏・市長」。

日本の軍事予算をすべてつぎ込んで、
製作するべきではないかな。
冗談、ギャグ抜きで真実の部分な。

まだまだ時代がそれを許さないだろうけれど、
日本人が自分の国を愛せないような状況は
イカンと思うのだよ。

ボクなんか日本は愛していないけれど、
大和高田市はブログタイトルにするほど熱烈だよ!。
by 裏・市長 (2019-01-30 01:15) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

本当に不思議な映画でしたわ。

古臭いようで、新しく、
新しいようで、古臭いんですのよ。

主人公がフランスからメキシコに行くってのに、
「飛行機」という単語は一度も出てこずに、
その概念さえないようでした。

船よ、船、
今どき船で行くのよ。
飛行機が映ると、
その形から、時代が特定されるのを
恐れたのかしら。
あくまでも、時代設定不明、という形にしたかったのかしら。


え?
裏・市長さんは、
次の元号をもうご存知なのですか?
次は「青山」なんですか?

でも、変ですわね。
「青山」という言葉には、
「人間いたる処青山あり」との諺からも分かるように、
「墓地」という意味もあるというのに。

あ、でも、墓地でもいいかもしれません。
だって、現在の皇室の、あのだらしなさ。
ロクな人間がおらず、
さらに、結婚詐欺師一人追っ払えない、不甲斐なさ。
なんか「墓地」が相応しいような気がしてきましたよ。

by 青山実花 (2019-02-17 17:34) 

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