「かぞくわり」

〔2019年/日本〕


奈良県大和高田市で暮らす家族。
頼りない父・小日向文世
マルチ商法にハマる母・竹下景子
38歳で定職に就いていない長女・陽月華。


そこへ、プロ野球選手と結婚して、
東京で暮らしていた次女・佃井皆美が、
中三の娘・木下彩音を連れて帰ってくる。


佃井は、だらしない実家にイラつき、
散らかった部屋のものを全て捨ててしまう。
それを回収に来た粗大ごみ収集車の青年と陽月華が
出会った時、
何かが変わってゆく・・・。





2年前、奈良県の葛城地区を舞台にしたご当地映画、
「天使のいる図書館」を観にいきましたが、
　↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2017-02-19
本作は、「葛城地区ご当地映画」
第2弾という位置付けでいいのでしょうか。


1月19日の初日に、
早速観に行ってきました。


天使のいる図書館が、
リアルで等身大の女の子が主人公だったのに対して、
こちらは、ちょっと不思議なお話し。


なにせ、主人公を演じる陽月華さんが、
1300年前の、伝説の中将姫の生まれ変わりで、
粗大ごみの収集をしている青年が、
大津皇子の生まれ変わりという設定。


ラスト近くになると、
話はどんどん不思議さが増してくる。


ただ、タイトル通り、
これは家族の再生の物語でもあって、
「生まれ変わり」のエピソード以外の場面は、
ちょっと溜息が出ちゃうような展開。


なにせこの家族、
家族というのは名前だけの、
ただの人間の集まりで、
各人がそれぞれ、
好きな事をしている。


例えば長女は、夕飯のおかずが好みでないのか、
ほぼ毎食、カップ麺を食べるシーンが映し出される。
父は、母がマルチ商法にハマっていても、
何も言わない。
まぁ、あの母の様子では、
何を言っても、聞く耳は持たないだろうけど。


それから、もう一つ、
重要なのが、
粗大ごみ収集青年がリーダーをしている、
ヒッピーのコミューンみたいな穴倉。
陽月華と木下彩音は、
ここに入り浸るようになって、
特に若い木下は、
何かに憑りつかれたようになってしまって。


・・・って、私の文章力じゃ、
なんだか意味が分からないですよね（笑）。
書いていても、分からないし（笑）。


そにかく、そんな映画です。


評価　★★★☆☆

コメント 2

奈良県大和高田市で暮らす家族。

…へぇ～、あんな田舎で暮らしてる人って、
実際にいるのかねぇ？。

だって不便ですよぉ～。
青山実花さんが人生の半分を過ごすと
言われている映画館が1軒もないんですよ？。

昭和の時代は奈良県の「都こんぶ」と呼ばれて、
映画館だけで9軒もあったのです。
本屋さんは10軒以上ありました。

それが今や、映画館ゼロ、本屋2軒・・・。

それでも昔の栄光、良かった時代が
忘れられないんでしょうね。
お客は黙っててもやって来ると思っている。

60代、70代の店主がいる店は接客も実に横暴。
こっちが挨拶して入って行っても無言。
なにか聞いても、カタコトで返すだけ。
100円とか200円の客は客にあらず。
無言で金を受け取って終了・・・。

そんな店が現実に存在する・・・。

この映画は厳しめに採点させていただく奈良、
キャストの使い方が勿体ないなぁと感じた。

小日向文世、竹下景子さんはコメディーっぽく
出来るし、佃井皆美さん奈良アクションがスゴイ。
途中、姉との戦闘シーンがあるけど、
あんなもんじゃない。
奈良のお寺の天守閣から生身で飛び降りられる人。

あと惜しいのは、裏・市長さんがキャスティング
されていない事だ。
あの人はいいよぉ～。あの人が画面に出て来るだけで、
作品が一瞬にしてブチ壊しになる破壊力がある。

それがあれば、この映画、ハリウッドでも勝負でけた！。


by 裏・市長 (2019-01-23 02:26) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

すみません、
わたくしは、この映画の家族を
勝手に、「大和高田市在住」と決め付けて書いてしまいました。

でも、根拠がないわけではないのです。
出演者の一人・木下彩音さんの通う中学が、
「高田西中学」だったので、
それなら、大和高田市民に間違いないと
思ったのでございます。

いや、高田西中学は、
なにか特別なカリキュラムが組まれていて、
東大進学率ナンバーワン、
他市から越境してでも通いたい学校という
可能性も捨てきれませんわね。

もしそうなら、
お詫びと、訂正文を追記したいと思っております。


ところで、
裏・市長さんはなぜ、そんなに大和高田市にお詳しいのですか？
え！？
本当に大和高田市にお住まいなんですか？
ブログの冗談ではないのですか？
わたくしは、てっきり、
新宿区民なのをカムフラージュするために、
適当な事を書いているのかと思っておりましたわ。

なるほど、それで、
この映画の主役を、
小日向文世さんと最後まで争われたのですね。

最後のオーディションで、
小日向さんに負けてしまったのは、
裏・市長さんに、威厳があり過ぎたせいだと聞いております。
方言の使い方などは、
完全に小日向さんに勝っていたのに残念です。

「葛城地区ご当地映画」第3弾の際には、
頑張ってくださいね。
よろみく。

by 青山実花 (2019-01-23 10:54)