「この道」 [映画]
〔2018年/日本〕
詩人・北原白秋（大森南朋）は、
自由奔放な性格で、
与謝野鉄幹（松重豊）・晶子（羽田美智子）夫妻や、
友人らに
心配をかけてばかり。
そんなある日、
白秋の家に、
作曲家・山田耕作（AKIRA）が訪ねてくる。
耕作は、白秋の詩に曲を付けたいと提案するが、
白秋はそれを断り、
ついに2人は大喧嘩に。
しかし、関東大震災の惨状の中、
歌で人々を元気づけようと、
白秋と耕作は、
数々の童謡を発表する・・・。
試写会で観た。
北原白秋という名前を知ってはいても、
どんな作品があるのか、
即答できずにいた、
不勉強な私だけど、
そっか、
私の好きな童謡「ゆりかごのうた」も
白秋の作詞なんだ、と、
この映画を観て知った。
他にも、
「あめふり」
「ペチカ」
「あわて床屋」など、
抒情的な詩を書く人だったんだなぁと。
ただ、作品が素晴らしいからと、
その人の実生活まで清く正しいのかとは、
全く話が別(笑)。
映画の中の白秋は、
最初から、やりたい放題。
それは映画的な演出でなく、
実話のようだ。
そういう所は、
同じ詩人のサトウハチローさんと
通じるものがあるなぁと、
思いながら観ていた。
サトウハチローさんの破天荒っぷりは、
佐藤愛子さんの小説に何度も出てくるし、
なんだかもう、伝説みたいな感じで。
まぁ、詩人なんてものは、
それくらいでいいのかもしれない。
世の中の、色々を知っていて、
多少汚い事もしているから、
美しい詩が書けるのかもしれないし。
で、白秋と山田耕作との
運命的な出会い。
私は、詩に曲が付いたものが大好き。
つまりそれが、
「歌」というものなわけだけど、
歌になれば、詩だけより、
ずっと人々は口ずさみやすくなる。
白秋の詩に、
素晴らしい曲が付いた事で、
詩の良さが、
3倍にも4倍にもなったのではないかと、
そんな気がしている。
評価 ★★★☆☆
QRコード
青山さんのおっしゃる通り芸術家はやはり破天荒でしょうね
結婚にも友達にも向かないというか。。常識はずれな人も
いたようです。一度お目にかかって話くらいはしたいですけどね
深い関わりとなると難しいですよね
詩人も確かに美しい詩は書くけれど私生活は？？という人多いですね
by きよたん (2018-12-21 21:49)
北原白秋の偉人さが分って白秋の詩が更に楽しくなりましたね。
by 旅爺さん (2018-12-22 09:30)
きよたんさん
コメントありがとうございます。
芸術家さん（もしくは芸術家気取りさん）は、
やはり色々難しいのかもしれませんね。
> 結婚にも友達にも向かないというか。。
あ、なるほど。確かにそんな感じかもしれません。
面倒くさいのかな、色々（笑）。
by 青山実花 (2018-12-22 10:54)
旅爺さんさん
コメントありがとうございます。
知らなかった北原白秋の事を色々知る事ができて
良かったです＾＾
by 青山実花 (2018-12-22 10:54)
北原白秋のおっさんな！。
「あわて床屋」って、そんな曲あったっけ？と、
検索してズバッと解決。
ずっと「カニの床屋」だと思ってた・・・。
ついでに出て来た北原白秋の（秘）爆笑エピソードの
数々に唖然・・・。この人・・・激しいな！！。
中でも、聞いて見たいなと思ったのが、
「万歳ヒットラー・ユーゲント」、
「皇太子さまお生まれなつた」。
音源がユーツーブにあるようですが、
怖いので聞いてません。
華原朋美にwithコムロテツヤが必要だったように、
眞子サマにもwithコムロケイが必要なように、
北原白秋にはwith山田耕作が不可欠だったんだなぁ。
青山実花にもwith○○○○（怖いのでとても書き込めません。
各自、お好きな名前を書き入れてください）が必要だ。
北原白秋って童謡の作り手ではあったけれど、
生き方はロックだぜ。
so-netブログでハードロックなのは青山実花だぜ！。
あいつは真面目で淑女を装ってはいるが、
内面はヘビーメタルだぜ！。
それに比べれば、このオレなんて、
ベビースターラーメンさ。駄菓子屋で売られてるのが
お似あいさ・・・。
by 裏・市長 (2018-12-23 06:54)
この映画も観たい!!
全ての点で清く正しく美しい人間なんて、存在しないんだろうな?!
テレビで知ったボランティアのおじ（い）ちゃんは、スゴイ人だなぁと思った!!
by 薔薇少女 (2018-12-24 23:37)
裏・市長さん
コメントありがとうございます。
「カニの床屋」は
名曲ですわね。
だって、あなた、
カニが床屋さんを経営しているのよ。
理容学校にも通ったのよ。
資格試験にも合格してるのよ。
ハサミもシャボンも、買わなくていいのも経済的ですわね。
自前のものがありますものね。
でも、ショックですわ。
このカニの床屋さんったら、
お客さんのうさぎの耳を
切り落としてしまうなんて。
そんな取り返しのつかないことを、
あなた、
これがシャンシャンなら、
ただの白い熊になってしまいますわ。
こんな怖ろしい歌詞を
平気で書くなんて、
北原白秋って、
なんて酷い人間なんでしょ。
しかもこれが童謡よ、
子どもに歌わせるのよ。
わたくし、てっきりこの歌は、
裏・市長さん作詞だと思っていましたわ。
by 青山実花 (2018-12-27 17:59)
薔薇少女さん
コメントありがとうございます。
人間、みんな心に闇を抱えていますものね。
私も立派な人にはなれそうにもありません＾＾；
by 青山実花 (2018-12-27 18:01)