「脂のしたたり」

〔1966年/日本〕


八代証券の調査部員・田宮二郎は、
地味な農耕機械の会社・明昭工機の株が
怪しい値動きをしている事に気付く。


謎の女・富士真奈美が、
明昭工機の株を、
数万株買った事に目を付けた田宮は、
彼女の調査を始める。


その結果、
明昭工機を乗っ取ろうとする黒幕は、
李石尚という、
外国人だということが分かってくる。


李は何の目的で、
そのような事をするのか・・・。





これはもう、
タイトルのインパクト勝ちじゃない？(笑)。


このタイトルを見て、
コメディだと思う人はいるまい。


コメディどころか、
ミュージカル、SF、ファンタジー、
ロマンス、アニメなどを、
思い浮かべる人もいないだろう。


ただ、
最初から最後まで、
「脂」が「したたる」ような場面はなかった。
このタイトルが何を示していたのか、
私には分からない。
まぁ、田宮二郎が、
脂汗をかくような、
危ない場面は多数あったけど。


それから、この映画、
もし、今作られたら、
某国や、某国が、黙っていなさそう(笑)。


なにせ、
セリフの中で、みんなが言う。
「第三国人、第三国人」って。
一体、何回この単語が出てきたか、
分からないくらい、何度も何度も。


成田三樹夫さんの扱いも酷い。
田宮さんは、成田さんの事を、
「蛇のような目をした男」と言って、
殆ど名前を呼んであげない。
まぁ、確かにそうなんだけど(笑)。


富士真奈美さん、
私が知ったときは、
もう、おばさんという感じで、
その美しさがよく分からなかったけど、
この映画を観ると、とっても綺麗。
雰囲気もあって、素敵だった。


評価　★★★☆☆

コメント 4

おはようございます。
懐かしい映画ですね、田宮二郎さんや成田三樹夫さんこの俳優さん知っている人も少なくなったでしょうね、富士真奈美さんは細腕繁盛記で初めて知りました。
by 馬爺 (2018-10-26 07:26) 

「脂のしたたり」。

このタイトルを見て、コメディだと思う人はいないな。
さすがに。
ホラー映画一択だな。

だって、「しのし、たたり」・・・だよ。
怖すぎるよ、成田三樹夫だよ。

富士真奈美さんとか、水野久美さんとか、
世間的にあまり評価されてないように思えるが、
実はかなりの「べっぴん」であり、
唯一無二の存在であるぞ！。

ワシ、実は、あき竹城さんも評価している。
一時期の日本映画にはなくてはならない人。

富士真奈美さんは「細うで繁盛記」で、
それまでのイメージをすべて捨て去ったのが印象的。
このインパクトが強すぎて、
後にリメイクした時も、荻野目慶子さんが、
まんまトレースしてた・・・。富士真奈美恐るべし・・・。

岡崎友紀さん主演のドラマシリーズでも、
脇で出ていらしたが、あの当時の台本無視、
アドリブかましまくりの彼女に対抗できるのは、
富士真奈美さんだけ！。

青山実花さんのシャンシャン狂いの記事に
正攻法で対抗できるのも裏・市長さんだけ！。

そんな貴重な裏・市長さんをもっと大事にしよう！。

by 裏・市長 (2018-10-26 09:01) 

馬爺さん
コメントありがとうございます。

確かに、田宮二郎さんや成田三樹夫さんなど、
よほど古い映画好きでないと、
知らないかもしれませんね。

富士真奈美さんは、
「細腕繫盛記」以前に、沢山の映画に出ていたようですね＾＾

by 青山実花 (2018-10-27 12:07) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

「ちょっくら！ウラ！おみゃーの出る幕じゃあ にゃーズラよ！」

「ウラ！おみゃーの言うとおりにゃさせにゃーで！」

「犬にやる飯はあってもウラにやる飯はにゃーだで！」

このような強烈な言葉を、
富士真奈美さんから投げつけられたら、
裏・市長さんは、
悦びのあまり、悶絶する事、
間違いありませんわね。

わたくしも、このセリフは、
噂には聞いておりますが、
実際聞いた事がなく、
だから、富士真奈美さんの物真似をして、
裏・市長さんに言って差し上げたいのですが、
微妙なニュアンスまで真似できるかどうか・・・。
そうですか、荻野目姉がトレースしてましたか。
では、そちらの真似をさせていただきます。

しかも、この「細腕繁盛記」、
粗筋を読んでみますと、
新珠三千代さんは、
まるでチャタレー夫人のような境遇のようで。

ますます見てみたい気持ちが高まりますが、
確かフィルムが現存しないとか。

あら、「細腕繁盛記」の話で、
原稿用紙が終わってしまいましたわ。

by 青山実花 (2018-10-27 12:07)