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「次郎長富士」 [映画]

jirochofuji.jpg
〔1959年/日本〕


清水の次郎長(長谷川一夫)は、
子分の兄を殺した小台小五郎の
身柄引き渡しを武井安五郎の賭場へ
頼みに行った。


しかし、そこに居合わせた黒駒の勝蔵の策略で、
役人に追われる身となってしまう。


仕方なく、旅に出た次郎長だが、
舎弟の石松(勝新太郎)と
女房のお蝶があとを追ってくる。


次郎長は行く先々で、
様々な事件を解決し・・・。





これは凄い。
豪華も豪華、
豪華すぎ。


ちょっと見えにくいけど、
DVDのジャケットに、
「大映総動員」と書いてある。
総動員て(笑)。


で、その「総動員」の看板に偽りなく、
次から次へとスターが出てきて、
その度に、「おぉ!」と思ってしまう。


しかも、ほぼ全員がチョイ役。
これはもう、
客寄せのため、
ポスターに名前を書くため、
それだけの理由で集められたとしか思えないような、
勿体ない使い方。


皆さん、お忙しかったんだろうなぁ。
主演であるはずの長谷川一夫さんも、
サイドストーリーの間は、
全然出てこなし、
全員が、
スケジュールが空いた隙間に登場しているみたいだ(笑)。


とにかく私は、
若尾文子さん、京マチ子さん、山本富士子さんの
大映スター女優のお三人が見られて満足。


今回、しみじみ思ったけど、
やっぱり京マチ子さんの
妖艶な色気は、
誰にも真似できないなぁ。


この映画に出演時、35歳か。
今、35歳で
これだけの色気と貫禄を出せる女優さんて、
いるんだろうか。


同じ人間だ、
そんなに差があるわけない、
と、昔は私も思ってたけど、
やっぱり、
戦争や貧困など、
昔の人がしていた苦労は、
現代の人の比ではなく、
そういった体験が、人間を作るんだろうなぁと、
今は思う。


これはもう、スターを見る映画で、
ストーリーなんか、どうでもいいわ(笑)。


ちなみに、続編の、
「続・次郎長富士」の出演者をチェックしたら、
若尾文子さんは出ていないようだったけど、
確認&制覇のために、
当然観た。
やっぱり若尾さんは出ていなかった。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中118本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
 幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
 座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
 女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
 幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
 女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
 八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
 実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
★次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
 螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
 チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)

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green_blue_sky

昔の映画、豪華な人が出ているときがありますね(^_^;)
日本映画のすごさ。
毎日暑すぎて、猫も人もだれています(笑)
by green_blue_sky (2018-07-15 13:36) 

zombiekong

久々にこれは私も(昔)見た映画でした。俳優さん全般に言えるけど、今の人たちは線が細い感じです。若尾さんの出演作のうちDVDなどが出てない映画はどうするの??
by zombiekong (2018-07-15 19:20) 

青山実花

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます。

映画会社が俳優を擁していたので、
オールスターみたいな作品が作れたのかもしれませんね。

私も暑くて、
熱もないのに、氷枕で寝ています(笑)。
by 青山実花 (2018-07-15 20:00) 

青山実花

zombiekongさん
コメントありがとうございます。

今の人は無難に生きるしかないので、
ある種の図太さがないのでしょうね。

若尾さんの映画でソフト化されていない作品は、
名画座で観ています。
名画座のスケジュールが出ると、
まず、若尾さんの出演作が入っているかを調べて、
それから、京マチ子さん、山本富士子さん、
川口浩様、野添ひとみさんらを調べます^^
by 青山実花 (2018-07-15 20:03) 

Ginger

次郎長・・・私の愛する、現代では絶滅危惧種な御大系のオトコ・・・♡
by Ginger (2018-07-15 20:13) 

馬爺

おはようございます。
凄いメンバーですね、大映総出演のような映画ですね。
by 馬爺 (2018-07-16 07:04) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

男気があって、
部下からも信頼されている方だったようですね^^

by 青山実花 (2018-07-17 21:43) 

青山実花

馬爺さん
コメントありがとうございます。

こんなにスターが総出演だと、
目が眩んでしまいそうですね^^

by 青山実花 (2018-07-17 21:43) 

裏・市長

「大映総動員」!!。

最近ないよなー、オールスター映画。
たまに大物、大御所と呼ばれる俳優が、
チラッと映って、「友情出演」。こんな感じかしら?。

日本映画界で5社協定がなくなったのだから、
もっとすごいキャストによる「総動員」どころか、
「全員出席!」ってな、もう訳がわからなくなりそうな
出演者映画が出来そうだけど、
事務所の縛りがキツくなって、共演NGなんかも
増えてむずかしいんだろうね。

共演NGといえば、ボクと青山実花さんが、
so-netブログでは有名ですよね。
みんなわかってらっしゃるけど、
決して口にはしない。…みなさん大人ですから。

こうして表向き、コメント欄で
仲良くいがみあっているように見せるのも
なかなかにムズカシイものですよ。
これほど憎しみあっているのにね…。


「「続・次郎長富士」を確認&制覇のために、
当然観た。
やっぱり若尾さんは出ていなかった」。

!これでこそ青山実花!!。
出てないっちゅーてるのに、
「当然観た」。「当然」やで!。

当然とはあたりまえっちゅーこっちゃ!。

あまり表に知られていないカメオ出演っちゅーのは、
・・・あるで。特に古い作品では。

つい最近まで、沖雅也さんの出演作に
含まれていなかった「天皇の世紀」というドラマに
出演している事が明らかとなった。

それも坂本竜馬役という重要な役どころ。
しかし、重要ながらセリフはひと言も…ない!。

埋もれている若尾文子作品・・・、あるで。



by 裏・市長 (2018-07-18 13:12) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

いつも、
このブログへの友情出演、
誠にありがとうございます。

他の皆様の、
あたたかいお心のこもったコメントと違い、
どこまでも嫌がらせに徹した、
その悪役魂に、
裏・市長さんの、役者としての意気込みを感じ、
感動している次第でございます。

そうなんです、
世間の皆様は、
このコメント欄の、
わたくしたちのやり取りを読んで、
実際は仲が良いのではないかと、
勝手に勘ぐってくださっているようですが、
とんでもないんです。

わたくしたちは本気です。
和歌山で出会ったあの日から、気が合わず、
本気で喧嘩しているのです。
共演NGなのです。
なので、プライベートなメールアドレスも知らず、
コメント欄でやり合うしかないのでございます。


そりゃあ、裏・市長さん、
「次郎長富士」に若尾文子さまが出ているとなれば、
「続・次郎長富士」にも出ていると思うのが、
普通ではありませんこと?

若尾さん出演疑惑作品は、他に3本
「長崎の歌は忘れじ」
「月形半平太」
「娘初恋ヤットン節」
があり、
出演と書かれている資料と
何も書かれていない資料があるのでございます。
いつかチェックできればいいと思っております。

それにしても、
女の私が、若尾さんの作品を追いかけ、
男の裏・市長さんが、沖雅也さんの作品を追いかけるとは、
裏・市長さん、本当は、
女性より男性が好きなんじゃないんですか?

by 青山実花 (2018-07-22 15:05) 

サンフランシスコ人

『雪之丞変化』(1963)......8/23&26にニューヨークで上映..

http://filmforum.org/do-not-enter-or-modify-or-erase/client-uploads/ff2_cal123_FINAL.pdf

AUGUST 23/26 FRI/MON AN ACTOR’S REVENGE(1963, KON ICHIKAWA) In relentless pursuit of his parents’ murderers, Kazuo Hasegawa’s onnagata (a man playing a woman in kabuki) plays it offstage as well, while dallying with highborn Ayako Wakao. DCP. FRI 12:30, 4:45, 9:00 MON 12:3

by サンフランシスコ人 (2019-08-02 02:43) 

青山実花

サンフランシスコ人さん
コメントありがとうございます。

アメリカのかたの目に、
長谷川一夫さんはどんな風に映ったのでしょうね^^
by 青山実花 (2019-12-26 20:44) 

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