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「黒い猫」 [映画]

kuroineko.jpg
〔1965年/日本〕


銀座でバー「冬の宿」を経営する夕子(小暮実千代)は、
パトロンに飽きられ、
借金の返済を求められた事から、
自殺を図る。


一命はとりとめたが、
当分、店には出られない。
そこで、夕子の娘で大学生の恵美子(三田佳子)が、
代理ママを務める事になった。


ど素人の大学生ママの珍しさは、
銀座界隈で話題となるが、
反発するホステスも多い。


ある日、ホステスを連れて、
慰安旅行に出掛けた恵美子は、
静養に出ていたはずの母が、
バーテンの三木と一緒にいるのを知り、
呆然とする・・・。





三田佳子さんが、
女子大生ながら、
銀座のバーのママとして奮闘する、
という物語であるが、


三田さんって、こんなに綺麗だったっけ、
と思うくらい、とっても綺麗。


私の中で三田さんは、
地下に秘密部屋がある、
凄い豪邸に住む人という印象しかなかったから(笑)。


ど素人のバーのママ、というのもいいけれど、
何より、女子大生の役がピッタリだ。
将来は法曹関係の道に、というだけあって、
すごく知的に見える。


ど素人に、
銀座のママが務まるのかという疑問は
大きいけれど、
それより、私が不思議に思ったのが、
小暮実千代さんのキャラ設定。


映画は、小暮さんの自殺未遂から
始まるのだけれど、
どうやら、彼女は、
過去に何度も、同じ事をしているらしい。


生き馬の目を抜くとも言われる、
夜の銀座で商売をする人が、
そんな弱弱しいメンタリティで、
今までよく、店がもったな、と。


しかも、彼女は、
自殺前に、パトロンに予告電話をかけているらしい。
なんというかまってちゃん。
本気で死ぬ気なんか、
全然なさそう。


そんな小暮さんが、
若いバーテンと逃避行するんだけど、
そのバーテンを演じるのが、
露口茂さん。
このキャスティングはすごく好き(笑)。


だって、「太陽にほえろ」の山さんよ。
山さんが、マダムと逃げちゃうのよ。
しかも、逗留していた旅館で、
支払いができなくて、
旅館の主人から、罵倒されるのよ。


山さんにも、こんな過去が・・・
と思うと、
実に感慨深い(笑)。
しかも、彼、
その後、小暮さんをポイ捨てするし。


ところで、この映画のタイトル、
「黒い猫」って、どういう意味なんだろう。


バーの名前でもないし、
誰かが黒猫を飼っているわけでもないし。
セリフに「黒い猫」なんて出てきたっけ?
私が聞き逃しただけ?
観た事がある方がおられたら、
教えてください。


評価 ★★★☆☆

nice!(66)  コメント(8) 
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コメント 8

Ginger

三田佳子さまって、気づいた時から凄い演技力の方だったので、お若い頃、しかもバーのママ、観て見たいわー♪
by Ginger (2018-05-10 12:13) 

green_blue_sky

三田佳子さん、映画のほうはわかりませんが、
いいドラマで活躍していたので好きでした。
若い頃は目力が違う(^_^;)

by green_blue_sky (2018-05-10 14:12) 

よーちゃん

女子大生の三田佳子、ちょっと見てみたい(^_^;)
by よーちゃん (2018-05-11 08:50) 

裏・市長

ああ、やっぱり・・・。
あの!青山実花さんでも
お気づきになられませんでしたか・・・。

このタイトルの意味を・・・。

だから渡辺祐介監督にも言ったんだよな。
パッと見で一般大衆が理解できる
タイトルにしなさい。ボクは「地下室の女」、
「不良債権息子の母」を推していたんですが・・・。

映画が始まって6分30秒、19分21秒、
45分30秒のあたりに、宅配便の車が
映っていませんでしたか?。

それがクロいネコです。

この映画は「裸女の宅急便」に続く、
ヤマト運輸株式会社提供による第2弾なのです。
ぜひ、その事を意識しながら2回目、
ご覧ください。


それにしても、大序湯女優・三田佳子サマに対して、
「豪邸に住む人」はエエわい。

「地下に秘密部屋」!ひとこと多い!!!。
「地下に秘密部屋」、時効や!。
「地下に秘密部屋」、三田佳子サマが使っていたワケではない!。
「地下に秘密部屋」、もうやめて!。
「地下に秘密部屋」、世間はもう忘れているのに!。

さらに名優・露口茂サマに対しても、
いつも同じ印象、「太陽にほえろ!」の山さん。
露口茂サマが山さんだけと思うなよ!。

ほかには…えーと…えーと…、えーと…、えーと…。

…山さんでいいっスね。うん、山さんだ。
山さんしかないわ。山さんは世界の共通言語だ。

でも、星の数ほどいる俳優の中で、
ひとつでも「当たり役」があるというのは、
本当に幸せなことだと思う。

よく、そのイメージがつくから同じ役は
したくないとか、過去の事は振り返らないとか、
おっしゃる俳優さんがいるけれど、
それはアンタが売れてるから言える事であって、
劇団のその他大勢は、振り返る過去すらないのだ。

人間ってホント贅沢ね。

by 裏・市長 (2018-05-12 08:14) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

おぉ!さすがですね!
三田佳子さんの演技力に早くから気付いておられたのですね。

この映画でも、素敵でした。
Gingerさんにも観てほしいなぁ。

by 青山実花 (2018-05-12 18:31) 

青山実花

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます。

そうなんです、
この映画でも、
三田佳子さんの瞳がいいんです。
すごく知的に見えて良かったです。

by 青山実花 (2018-05-12 18:31) 

青山実花

よーちゃんさん
コメントありがとうございます。

私が知った事には、
すでに大人の女性だった三田佳子さんが、
とっても若くて、綺麗で、
女子大生役がハマっていました^^

by 青山実花 (2018-05-12 18:32) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

ああ、やっぱり・・・。
あの!裏・市長さんでも
お気づきになられませんでしたか・・・。

このタイトルの意味を・・・。


あれ?おかしいですわね、
映画が始まって6分30秒、19分21秒、
45分30秒のあたりに、
確かに、トラックが映ってはいましたが、

あの会社は、
「引っ越しのサカイ」でしたわよ。
黒い猫ではなく、パンダの絵が描かれていましたもの。

三田佳子さんも、全編通してずっと、
鼻歌を歌っていたではありませんか。
「勉強しまっせ、引っ越しのサカイ~、
 ほんまかいなそうかいな」って。

なぜ、パンダがいつの間にか、
黒い猫に変わってしまったのか、
いまだに分からないんですの。
続編のタイトルは、
「パンダ・コパンダのシャンシャン」にしてほしいものですわ。


それから、ごめんなさいね、
いつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでも∞・・・
「秘密部屋」に執着してしまって。

そりゃあ、
「秘密部屋」の一つや二つ、
どこのご家庭にも、あるにはあると思うんですよ。
でも、そこは大抵、私の家のように、
ホームシアターにしたり、
ボーリングの練習場にしたりと、
三田さんちとは違う使い方をするのが、
普通ではないかと思うんです。

大体、あの息子さん、高校生なのに、
小遣いが、月々80万円って、
少なすぎやしませんか?

そんな少ないお小遣いだから、
あんな事になったと私は思っているのですよ。

あの坂口杏里さんだって、
宅配ピザ頼む度に、良子さんから、
10万円もらってたっていうんですから。
10回頼めば、100万ですよ。
三田さんはもっと稼いでいたはずなんですから、
それ以上寄越せっていうんですよ。

by 青山実花 (2018-05-12 18:33) 

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