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「愛河」 [映画]

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〔1958年/日本〕


デパートのネクタイ売り場に勤務する三三子(若尾文子)。
恋人・保夫(川口浩)の就職も決まり、
結婚話が出てくる。


しかし、
保夫から体を求められた三三子は、
結婚までは純潔を守りたいと、
頑なに拒否をしたせいで、
保夫から別れを告げられてしまう。


三三子は悩み、
それを親友の新子(叶順子)に相談すると、
新子は、
「三三子の考えは古い。自分は恋人の明(田宮二郎)を
 愛しているから、すでに関係している」と言う。


そんな折も折、
三三子の兄・剛一(川崎敬三)が、
見合い話を持ってくる。
保夫を忘れられない三三子は悩む。


一方、
保夫も苦しんでいた。
三三子の事で自棄になった彼は、
バーのマダムに誘惑され・・・。





邦画・洋画を問わず、
古い作品を観ていると、
若いカップルが一線を越えるか越えないかで、
揉めるシーンがよくある。


当時の倫理観が偲ばれて、
面白いと思うのだけれど、
どうしても今の感覚で観てしまうので、


あまり頑なすぎるのもどうなのよ、
などと、
普段大抵の事は、女性の側に付く私も、
こればかりは、男性の味方になってしまう(笑)。


無理矢理は、絶対駄目だけど、
あんなに仲良しなのに、
なんでそこだけ・・・って、
何か不自然な気がして。


いや、特にこの映画の場合、
相手が川口浩様だからかもしれない(笑)。
浩様があんなに苦しんでいるのに、
若尾さんったら、って。


当たり前の事だけど、
ここのところ、
世間を騒がせている、
政治家のキモいセクハラ問題とは、
全然違う。
・・・という事だけは明確にしておきたい。


浩様は、若尾さんから
手ひどく拒否されたものだから、
ショックのあまり、
バーのママの誘惑に乗っちゃって、
そしたら、
ママのパトロンに見つかっちゃって、
ヤクザの事務所に!


若い男女の貞操問題が、
拷問騒ぎにまで発展!
すごい流れだわ(笑)。


田宮二郎さんが、
叶順子さんの恋人役で出てくるんだけど、
叶順子さんが妊娠したと分かった途端、
なんとポイ捨て。


酷い男だけど、
やっぱりこの人は、
こういう役が似合うなぁと思ったのも事実。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中117本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
★ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
 幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
 座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
 女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
 幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
 女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
 八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
 実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
 次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
★愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
 螢火 (1958)
★東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
★慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
★或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
 チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)

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コメント 8

green_blue_sky

映画のイメージより、キーハンターと川口隊長のイメージが強すぎます(^_^;)
by green_blue_sky (2018-04-19 12:56) 

よーちゃん

ポイ捨てが似合う男、田宮二郎。
なんか笑えるー(≧∀≦)
by よーちゃん (2018-04-20 07:26) 

裏・市長

三三子って、やっぱり、「みみこ」で
よろしいんやろか?読み方。

昔って、子供の名前をつけるのに、
親ってそれほど興味なかったんやろか?。
一番目だから「一郎」、
二番目は「二郎」とか多かった気がする。

ウチの父親の弟が「一二三」で、
「ひふみ」やて、笑うわ。

この一二三が無類のギャンブル好きでな。
大阪府岸和田の小学校で勤めてたんよ。
勤めてた言うても、あほだから教員じゃない、
用務員やがな。

ある年、年末の教員のボーナス、全部掴んで逃げた。

昭和の時代やからな、銀行振り込みとかじゃないねん。
手渡しや。一二三がまとめて村の郵便局に受け取りに
行く役目やったわけや。

さぁ、エライこっちゃ!。

今なら大々的に報道されて、ネットで大騒ぎになるとこや!。
5ちゃんねるでも顔写真晒されて、
身内ということで、あの裏・市長の叔父が!と世間の物笑いや。

でも、そうならなかった。

昭和の時代やからな。
5ちゃんねるがなかった。
一二三の父親、つまりボクの爺さんである
徳さんが持ってた山を売ってすべて賠償し、
事件は表沙汰にならなかった。

ただ、先生方のボーナスは支給が一週間遅れたらしい。
すんげぇ迷惑だ。

その後、一二三は責任を取って
死んだのではないか・・・と言われていたが、
半年も経たないうちに金を使いはたして
ノコノコ出てきた。

その間に父親の徳さんは心労で(うそ)死去。

これからは心を入れ替えて、真面目に働くと
遺影に誓った一二三であったが、
定職に就かず、女のヒモとして楽しい障害を終えた…、
というか、まだ生きてるらしいゾ。

ネットに書いてエエんやろか?。


by 裏・市長 (2018-04-21 11:57) 

青山実花

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます。

おそらく、世間の皆様の99%は、
そのイメージでしょうね^^

写真の通り、
昔はとっても可愛かった事、
私も古い映画を観るようになって知ったんですよ。

by 青山実花 (2018-04-21 20:58) 

青山実花

よーちゃんさん
コメントありがとうございます。

あはは~。
考えてみると、私も酷い事を書いてますね^^;
まぁ、そういうイメージは、
きっと多くの方が持っていたのではないかと(笑)。

by 青山実花 (2018-04-21 20:59) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

三三子は、「みみこ」ではなく、
「みさこ」です。
三三子の親は、一体何を考えて三三子などという
名前を付けたのか、謎ですわね。

名前といえば、ブラックジャックの本名が「黒男」というのも、
ちょっとビックリですわね。
彼の親にその由来を聞いてみたいものですわ。

わたくしが今までで一番好きな
漫画の中のネーミングは、
「こち亀」に出てくる、「悪山殺五郎」ですかしら。
これほど「名は体を表す」を地で行っている人っているかしら。


裏・市長さんの叔父様の「一二三」様、
素晴らしいお名前ではありませんか。
将棋の加藤一二三さんと同じですわよ。

さすが、
お名前に数字が入っているだけあって、
ギャンブルにもお強いし、
他人様のボーナスにお手を付けるなど、
お金に関するエピソードに事欠かないのも
納得です。


一つだけ残念なのは、
お爺様が、山をお売りになった事かしら。

それが残っていたら、
今頃、裏・市長さんは
大地主のドラ息子として、
ブログなどする事もなく、
高級クラブで飲んだくれていた事でしょうね。

そうなれば、
わたくしも、毎日の
嫌がらせコメントや、エロコメントに
悩まされることなく、
平穏で暮らせたと思うと、
一二三さんも罪な事をしてくださいましたわね。

by 青山実花 (2018-04-21 20:59) 

Ginger

三三子ってネーミングがいいわ~♪
by Ginger (2018-04-22 20:03) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

なんだか可愛いですよね^^
by 青山実花 (2018-12-27 21:41) 

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