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「0.5ミリ」 [映画]

0.5milli.jpg
〔2013年/日本〕


天涯孤独の介護ヘルパー・山岸サワ(安藤サクラ)は、
派遣先の主婦から、
お爺さんの冥途の土産に、
一夜を共にしてやってくれと頼まれ、
承諾する。


ところが、その事が引き金となり、
とんでもない事故が発生、
サワは仕事を失ってしまう。


街を彷徨っていたサワは、
カラオケボックスの受付で、
モタモタしている老人を見つけ、
強引にオールに引き込む。


また、駐輪場の自転車をパンクさせては、
憂さを晴らしている、孤独な老人・茂(坂田利夫)を見つけると、
それをネタに、
強引に茂の家で暮らし始める。


茂と別れたあと、
今度は、書店でエロ写真集を万引きした、
義男(津川雅彦)を見つけ、
これまた、それをネタに、
義男の家に入り込み・・・。





一人高知県映画祭2本目。


監督は、安藤桃子さん、
主演は、安藤サクラさんという、
姉妹コンビ。


全編、高知県で撮影がされ、
この映画がきっかけになって、
桃子さんは、高知県への移住を決めたという。


映画がきっかけで、
住み慣れない土地に引っ越すってすごいな、
と思わなくもないけれど、
それだけ高知が魅力的な場所なのだと、
それはちょっと旅行しただけの私でも、何となく分かる。


映画は、といえば、


これはもう、安藤サクラさんに尽きる、というくらい、
サクラさんは凄い。


本当にいいね、この人は。
先日は、「百円の恋」を観たばかり。
どんな映画を観ても、
その存在感には圧倒される。


いわゆる、「美人女優」扱いでなく、
いい意味でふてぶてしく、
線が太い。
そして、ご自身が、
そんな自分を一番よく知っていらして、
それが演技に生かされているように思う。


この映画でも、
冒頭からびっくりだ。


介護ヘルパーのサクラさんは、
お爺ちゃんとベッド(布団?)を共にしてやってほしいと
言われるも、断らない。
他の女優さんだったら、
生々しくなってしまうところであろうが、
簡単にOKするサクラさんに、
「らしい」とさえ思ってしまう(笑)。


その後、
様々な爺さんの家に、
半ば脅しのような形で入り込み、
いつもまにか、
爺さんの心を掴んでしまうサクラさん。
(あくまでも、心だけ(笑))


なかなか面白かったけど、
ただ、これ、
観ている方は、
サクラさん側から、ものを考えているから、
サクラさんに肩入れしてしまうけど、
爺さんの家族にしたら、
怖いかも。


例えば、父親が一人で暮らす実家に、久し振りに帰ったら、
知らない女が、
愛人でもなく、雇われヘルパーでもなく、
ただなんとなく、家に住み着いていたなんて
事になってたら、どうします?(笑)。


評価 ★★★☆☆

nice!(57)  コメント(12) 
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コメント 12

hatumi30331

この映画、よかった❗よく覚えてます
by hatumi30331 (2018-03-08 13:11) 

きよたん

確かに逆の立場から想像したら
あまりいい気持ちしませんね
何か魂胆があるのかなってね
by きよたん (2018-03-08 19:03) 

sakamono

なるほど、このポスターを見ても、正面から見据えられているようで、
存在感があります。
by sakamono (2018-03-08 22:58) 

馬爺

今朝も雨ですが暖かいですね、散歩していても背中に汗をかくような感じです。
映画も見だすと切りがないですね。
by 馬爺 (2018-03-09 08:45) 

リュカ

確かにおじいさん側の家族からしてみたら
すごい不気味で怖いって思っちゃいました!
面白そうな映画だわ
by リュカ (2018-03-09 10:02) 

青山実花

hatumi30331さん
コメントありがとうございます。

はい、中々良い映画でしたね^^
長かったけど^^;

by 青山実花 (2018-03-09 10:55) 

青山実花

きよたんさん
コメントありがとうございます。

「庇を貸して母屋を取られる」の諺のようになりそうで、
怖いですよね^^;

by 青山実花 (2018-03-09 10:55) 

青山実花

sakamonoさん
コメントありがとうございます。

安藤サクラさん、存在感と迫力がありますね。
ただ、「徹子の部屋」で素のお顔を見たら、
とっても可愛くて、物静かなお嬢さんでした♪

by 青山実花 (2018-03-09 10:55) 

青山実花

馬爺さん
コメントありがとうございます。

段々春になっているんですね^^

映画、キリがないです。
生涯1万本が目標です^^

by 青山実花 (2018-03-09 10:55) 

青山実花

リュカさん
コメントありがとうございます。

高齢化社会、
このようなケースも
実は多いかもしれませんね。
気を付けた方がいいかも^^;

by 青山実花 (2018-03-09 10:56) 

裏・市長

ワシ、安藤サクラさんのファンじゃないんだ。

追っかけもしてないし、劇場付近で出待ちを
した事もない。なのに・・・。

なのに、ボクが見た数少ない映画で、
安藤サクラさん出現率が異常に高いのは
なぜなんだぜベイベー?!。

「0.5ミリ」、見た。部屋が大火災になって、
坂田利夫が出てきてアホアホアホアホと踊り狂うヤツでしょ。

「百円の変」見た。
コンビニでバナナ買う、女ボクサーの話でしょ?。
「愛と誠」、「愛のむきだし」「愛のもろだし」、
「料理にはほんだし」「明はふんどし」…。

テレビの「ママゴト」まで見てるんだ。

ワシが選んで見てるんじゃない。
ワシが見る作品に安藤さんが先回りして
出てるんだ!。これはもうデステニー!!。


映画撮影がご縁で高知県へ移住した。

いやぁ~、実際にあるんやな、そんな事。

悪い事は言わん、青山実花さんも
いっぺんでエエからよって、
奈良県に来てみてくんしゃいね~。

あんだが、思うちょるより
よっぽどエエとこじゃけんね。
ひょっとこしたら、ずっとここに住みたい、
思いよるばってんかも知れんじゃきに。

食わず嫌いはいけんよ~。
裏・市長さんだって、人の陰口ばっかり言うて、
悪ぶっちょるけんどもよー、
あれでなかなかええ男かもしれんがに~。
そだねー、そやなー、だよねー。

まぁ、騙された思うて、いっぺん来んさい奈良県ば。
おいでませ、奈良県に。
by 裏・市長 (2018-03-11 03:11) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

裏・市長さん、
安藤サクラさんのファンではないと言いながら、
それだけ沢山の映画を観ておられるのなら、
それはファンと言っていいのだと
思うのですが、
なぜやせ我慢なさるのでしょう。

その言い方ではまるで、
サクラさんの方から、
裏・市長さんに
熱烈なアプローチをしてくるという
自慢のようではありませんか。


そういうわたくしも
サクラさんの映画は色々観ております。

「誠と愛」、「むきだしの愛」、
「炊き出しの愛」、「中田氏の愛」などなど・・・。


奈良県には、
そのうちお邪魔しようと思いながらも、
月日ばかりがどんどん過ぎ去って、
申し訳なく思っておりますわ。

なにせ奈良に行ったのは、
62年前の
中学の修学旅行だけ。

もう道も忘れてしまって、
どこをどう歩いて行ったら
辿り着けるのか、
思い出せないのでございます。

まずは地図を買って、
行き道を確認する事から
始めたいと思っております。

道が確認できたら、
すぐにでも出立するつもりでございますので、
今から、
みくちゃんマンホールの上で待っていてくださいね。
by 青山実花 (2018-03-14 09:01) 

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