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「性犯罪法入門」 [映画]

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〔1969年/日本〕


”私”はダイヤの指輪です。
現在、秋子さん(松岡きっこ)の指で輝いています。
秋子さんは、女友達と4人で、
純情そうな浪人生・鷹夫(小倉一郎)を逆ナンし、
5Pを楽しんだあと、
お礼だと、”私”を鷹夫にあげました。


鷹夫は、”私”を宝石店に売りました。
次に”私”を買ったのは、
外国人のガシハラ氏(E・H・エリック)。
ガシハラ氏は、取引先の部長から、
素人の人妻をプレゼントすると言われ、大喜び。
人妻に満足したガシハラ氏は、
”私”を、その女性に贈りました。


次に”私”を買ったのは、
銀行員の池内氏。
購入理由は、バーのホステスの歓心を得るため。
けれど、ホテルに行った翌日、
ホステスのヒモが銀行まで押しかけて来たんです。
「お前に俺と同じ思いをさせてやる。お前の嫁を一晩貸せ」ですと。
池内氏、どうするんでしょう。


次に”私”を買ったのは、若夫婦と同居する爺さん。
この爺さん、実は息子の嫁とできていて、
日中、ずっとイチャイチャしています。
あ!息子が急に帰ってきました。
大変な修羅場です・・・。





現代(といっても、1969年だが)の市井の人々の
性事情と、
それが犯罪だった場合、どのような罪状に当たるのかを描いた、
オムニバス映画。


人々の手から手へ、
渡ってゆくダイヤの指輪が
その持ち主の状況をナレーションするという、
ちょっと変わった趣向。


純情そうな浪人生が、
女性4人に誘われるがまま、
マンションに行き、
いきなり襲われるわけだけど、
これ、もし、男女が逆だったら、
目を背けたくなる場面だろう。


男と女が入れ替わるだけで、
なぜ、コメディタッチになるのか。
「被害者が男性の場合は罪にならない。
 それだけ女性の貞操というのは大事なのである」
みたいなナレーションが入るけど、
たしか、今って、法律が変わって、
男性が襲われた時も、
加害者は罪になるのよね。
まぁ、当然だけど。


ガシハラ氏のエピソード、
好きだなぁ(笑)。
彼は、女性を紹介すると言われ、
目隠しされた上で、大きな屋敷へ。
そこにいたのは、
正真正銘、素人の人妻って事で、
その、たおやかな風情に、大感激。
けれど、その後のオチが最高(笑)。


その次の話も好き。
夫が、浮気相手のヒモに脅され、
妻は自棄になり、
「私を自由にしてください!」と。
それには、ヒモの方が驚き、
タジタジの及び腰に(笑)。
劇場内は、笑いでいっぱい。


舅と嫁の関係は、
個人的に好きじゃないけど、
全体的に面白くて、楽しめた(笑)。


評価 ★★★☆☆

nice!(58)  コメント(10) 

nice! 58

コメント 10

Ginger

これ・・・フツーに一般公開されていたのですね・・・タイトル攻め過ぎ!
なんつーか、生きることにおおらかでエネルギッシュで笑い飛ばせちゃう、自殺志願者にこのトンデモエネルギーを贈りたい!
by Ginger (2017-11-07 15:55) 

green_blue_sky

興味津々(^▽^;)
by green_blue_sky (2017-11-07 19:40) 

mitu

絵本の「百万回生きた猫」というお話を思い出しました
指輪の視点で・・・という所がオモシロイですね^^。
by mitu (2017-11-08 06:31) 

よーちゃん

こんな設定の映画が普通に公開されてたんですねー。
そっちが笑えるわぁ^_^
by よーちゃん (2017-11-08 08:22) 

裏・市長

ワァオ!と喜んだのもつかのま。
よく読まないといけないかった。
「性犯罪入門」ではなくって、
「性犯罪法入門」だった…。チッ…法律かよ。

なんか、このタイプのオムニバス、
デジャビューを感じるな…と思ったら、
「剣」という昔の時代劇だったわ。

様々な人の手を渡り歩く、「刀」視点で
描かれる物語。その声が小沢栄太郎。

しかし姉ちゃん、
右横にある、ここ最近の「最新記事一覧」の
タイトル見てたら…なんか激しいな。


奈良漬生産地の静かな場所で、
あんたとマウスでハーハーして、
聖なる儀式を行うと、
生娘の少女妻が女獣に変わり、
愛の三分間はグッド・タイム・・・。

そう、それこそは摩訶不思議アドベンチャー。

性犯罪はアウトよ、バカヤロウ、コノヤロウ!。


・・・なんか奈良県民を発情させる計画でも
勃発してるのだろうか…?。

なんか村村してきたので、
抑制するために性犯罪法でも学んでくるわ…。
by 裏・市長 (2017-11-08 08:34) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

毎度、似たような事を書きますが、
「菅田将暉主演 性犯罪法入門」なんて映画、
今は考えられませんね(笑)。

でも、こんな世の中だから、こういう映画を作って、
全てを笑い飛ばした方がいいのかも^^;

by 青山実花 (2017-11-11 23:21) 

青山実花

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます。

こんなタイトル、
思わず二度見しちゃいますよね^^;

by 青山実花 (2017-11-11 23:21) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます。

「百万回生きた猫」はタイトルは知っていますが、
未読です。
図書館に予約を入れました♪

人間じゃないものの視点で描かれた作品って、
面白いですよね^^

by 青山実花 (2017-11-11 23:22) 

青山実花

よーちゃんさん
コメントありがとうございます。

昔って、本当に節操ないですよね。
客を引き付けるためなら、
こんなタイトルも厭わないて(笑)。

by 青山実花 (2017-11-11 23:22) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

裏・市長さん、あなた、
いくら何でも、このわたくしが、
「性犯罪」の「入門」なんて書くわけないじゃありませんか。
この映画は、
「性犯罪」を裁くために映画ですのよ。
全てのエピソードに、
何らかの罪名が付くのよ。
たとえば、ネットのコメント欄に、
エロコメントを残した場合は、
公然猥褻罪で、
懲役50年以上の実刑になると、
映画の中で、ハッキリと言っていましたわよ。
以後、お気を付けくださいませね。


あら、私ったら、
自分でも気付かないうちに、
トンデモ映画のタイトルを並べていたのかしら。
ついこの間、
「気付かないうちに人様に迷惑を掛けないように
気を付けます」なんて、エラソーな事を書きましたけれど、
全然守れていませんわね。

それで裏・市長さんを刺激してしまったのなら、
謝りますわ。
どうか、この映画のネタになるような行為だけは、
しないでくださいね。
そんな事になったら、あなた、
「真・大和高田市ホームページ」に
すぐ書かれてしまいますわよ。

なんか町町してきたので、
餃子でも焼いてくるわ…。

by 青山実花 (2017-11-11 23:23) 

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