「残されし大地」 [映画]
〔2016年/ベルギー〕
試写会で観た。
2016年3月に、
ベルギーの地下鉄で起こった、
テロ事件に巻き込まれ亡くなった、
映画音響技師・ジル・ローランさんが、
製作したドキュメンタリー。
舞台は、311後の、
福島県双葉郡富岡町。
ここは、福島第一原発から12キロ離れた土地で、
避難勧告が出ていて、
町に人はいないはずだ。
しかし、松村直登さんと、彼の父は、
自宅に留まっている。
飼い主を失った動物たちの世話をするために。
半谷信一さんもいる。
穏やかに農作業をして暮らしている。
これらの人々に悲壮感はなく、
「放射能は浴びるかもしれないが、自由に85歳まで生きるか、
仮設住宅で、悩みながら90歳まで生きるか」などと
冗談交じりに話し、大笑いしたりもする。
もし私だったら、と考える。
でも、私の結論は、ここには書かない方がいいのかもしれない。
これはもう、人それぞれ、
考え方も事情も違うし、
こんな与太ブログとはいえ、
「私はこっち」と書いてしまう事で、
そうでない道を選んだ方の生き方を
否定するような雰囲気になってしまったら、
とても申し訳ないので。
映画のあと、
ローラン監督の奥様・鵜戸玲子さんと、
女優・杉本彩さんのトークショーがあった。
※映画.comさんより
杉本さんが、被災地での動物の保護を
熱心にされておられる事は、
知っていたけれど、
やはり、その思いを熱く語って下さる。
「ペットは我が子と同じ。
ペットだけを置いて避難する事は、
自分にはできない」と
仰られていたのが印象的。
そして、動物に対する杉本さんの愛情を、
「夫と似ている」と話された、
鵜戸玲子さん。
映画と、お二人のトークの両方が楽しめた、
楽しいイベントだった。
一つ余談。
テレビでも色っぽい人だとは思っていた杉本さん。
肉眼で見ると、
さらに、その艶やかさが分かる。
私とは対極の位置にいる人だわ(笑)。
なんだか見とれてしまった。
評価 ★★★☆☆
穏やかな中に強い主張を感じられるような…ポスターの写真だけでも
ジーンと、しちゃいました^^
by mitu (2017-03-04 14:03)
タイトルが良いですね
放射能に侵された土地をテーマにした
ドキュメンタリは多いと思いますが
敢えて明るく描いたということで見たい
気持ちにされました。
杉本彩さん好きな女優です。
by きよたん (2017-03-04 17:20)
昨夜はお疲れ様でした、自分は一足先に失礼しましたが、いつもながら
楽しいオフ会でした、また宜しくお願いします。
by kinkin (2017-03-05 05:50)
こーれーはー、ムズカシイ問題ですよ。
それが生まれた場所であって、
ひとりならば動かない。
まさに住めば都で、今も床が抜け、
朽ち果てようと、立ち退きの場所に住み続けている。
ただ、家族や幼児がいたりしたら話は別。
自分の勝手、
エゴを人に押しつけてしまうのはどうよ?と思う。
やはり人の親ならば、子どもの安全を一番に
考えるだろうなぁ。それが人の道ってもんだろう。
親のエゴに子どもを巻きこんだらアカン。
世間的に「名作」と絶賛されて、
今月から週刊DVDマガジンが刊行される
「北の国から」をボクが手放しで絶賛出来ないのは、
そこやねん。
父親の勝手、思い付きで、夫婦は離婚した上に、
北海道の電気も通っていない場所に、
現代っ子2人を連れて行ってしまう。
いくら子どもとは言え、父親の所有物ではないのだから、
父親の人生ゲームのコマに巻きこんだらアカンで。
それを「どうです?感動したでしょ!?」というのが、
どうにもこうにも。見たけど・・・。
、
とりあえず、もうしばらくこの地に私は住みたいと思う。
…正直、引っ越すのが面倒なのだ。
引っ越すのが趣味な仲本さんには理解できないだろう。
市内で10年のうちに5回も転居。
うち、1回は同じマンションで部屋だけ移動。
めんどくせー!!。
by 裏・市長 (2017-03-05 10:16)
昨日のオフ会、お疲れさまでした。
またよろしくお願いいたします。
ペット飼うと、お世話など、熱く語るようになりますね(^_^;)
杉本さん、よく頑張っておられますね。
by green_blue_sky (2017-03-05 12:40)
ひとつ疑問なのは、
「アバンドネ」 を 「残されし」 と訳していること。
アバンドネは英語のアバンダンと同じで、
捨てられた、見棄てられた、という意味ですから、
「残されし」 ではまるで正反対に思えてしまいます。
「捨てられし大地」 とすべきですが、
それだとやっぱりクレームがつくのかなぁ、
と思いました。
by lequiche (2017-03-05 14:44)
mituさん
コメントありがとうございます
私もこのポスター、とてもいいなと思いました。
外国の方が撮ると、日本じゃないみたいに見えますね。
by 青山実花 (2017-03-05 23:27)
きよたんさん
コメントありがとうございます
確かに、あの地震後の日本を描いたドキュメンタリーは
沢山あると思いますが、
外国の、しかもベルギーの方が作ったというのが、
ちょっと他の作品と違う感じを与えているのかもしれませんね。
杉本彩さん、素敵ですね。
by 青山実花 (2017-03-05 23:28)
kinkinさん
コメントありがとうございます
こちらこそ、ありがとうございました。
なんだかとっても楽しかったです。
またお会いできる日を楽しみにしています。
by 青山実花 (2017-03-05 23:28)
裏・市長さん
コメントありがとうございます
そう、
どのような問題でも、
一人一人の事情が違うので、
正しい答えなんてないんですよね。
親がいるいない、
子どもがいるいない、
ペットがいるいない、
また、
命というものに対する考え方も、
個人個人で違う。
人の迷惑にならない限り、
ある程度、意思の尊重が大事だと思います。
「北の国から」は、以前、裏・市長さんが
コメント欄に書いて下さいましたので、
私も途中まで観ています。
私も、「あれはない」と思いました。
離婚はまぁ、仕方がないとしても、
なんであのような生活を子供に強いるのか。
いえ、北海道はいいですよ、
普通に生活するのなら。
でも、電気もない場所での暮らしはどうなのよと。
なんか、都会の生活は全部駄目で、
不便な暮らしは感動みたいな図式があるのですよね。
安易な考え方だと思います。
裏・市長さんのお住まいの事を、
私がどうこう言う事はできませんが、
住めるうちは住めるだけ、今のままで良いのではないでしょうか。
機は必ず熟す時が来ます。
by 青山実花 (2017-03-05 23:29)
green_blue_skyさん
コメントありがとうございます
こちらこそ、本当に楽しかったです。
ありがとうございました。
やはり命あるものは大切にしないと、と思いますね。
杉本さんは大変に熱心で素敵な方ですね。
by 青山実花 (2017-03-05 23:30)
lequicheさん
コメントありがとうございます
すみません、本文に書けば良かったのですが、
鵜戸玲子さんが、
原題の直訳だと、ちょっと映画の内容が伝わりにくいと
いう事で、
「残されし」と付けたと仰られていました。
タイトル一つでも、映画の印象が変わってしまうという事ですね。
by 青山実花 (2017-03-05 23:30)