「ピラニア軍団 ダボシャツの天」 [映画]
〔1977年/日本〕
「ダボシャツの天」こと松田天(川谷拓三)は、
立派な極道になりたいと、
幹部の後白川錦三(夏八木勲)の舎弟をしているが、
大物への道はまだまだ遠い。
ある日、天は、田舎から出てきた、
若い娘・夏(竹田かほり)をナンパし、
錦三の所へ連れてゆく。
夏を「面接」と称して「味見」しようとした錦三だが、
そこへ錦三の嫁が帰宅し、
寸での所で、夏の貞操は守られる。
その後、夏は、喫茶店で働き始める。
天と夏は、すっかり「仲良し」だ。
その後、激化した、
極道の抗争のため、
錦三たちと九州に乗り込んだ天は、
地元のヤクザ・清(志賀勝)と争ったのがきっかけとなり・・・。
「河内のオッサンの唄」に続いて、
またしても観てしまった、
川谷拓三さん主演の映画。
といっても、
「河内のオッサン」よりいい。
数倍いい。
「河内のオッサンの唄」は、
あの主題歌が持つ、
ガサツな感じが、
川谷さんに会わないと、先日書いたけれど、
こちらの天の役は、
川谷さんに、本当に合っている。
優しくて、極道の準構成員でありながら、
悪に徹しきれない、主人公の性格が、
川谷さんの雰囲気にピッタリで。
まぁ、私は川谷さんと友達じゃないから、
本当の彼がどんな人だったかは分からないけど。
川谷さんんが「拾った」竹田かほりを、
夏八木勲さんの所に連れていって、
彼女が手籠めにされそうになるのを、
本当に困り果て、
でも、どうする事もできない川谷さん。
ああいう時、冷徹になれなければ、
本物の極道にはなれないと私は思う。
足洗って、堅気になったら?と言いたくなる。
その後の、
川谷さんと竹田かほりの雰囲気が、またいい。
どちらも純情で、
お互いがお互いに優しくて、
「恋してる」って感じが可愛い。
雰囲気がいい、といえば、
川谷さんと、志賀勝の間に、
突然、友情が芽生える場面が最高。
大好き。
志賀さんは、あの強面と裏腹に、
気が弱く、実は極道に向いていないと、
川谷さんに打ち明ける。
そして意気投合。
めっちゃ良い場面。
志賀さんの嫁がまた、めっちゃいい女で。
記憶違いでなければ、
主要人物から、
死人が一人も出ていないのもいい。
極道映画だというの、
ほんわかした気持ちで観てしまった(笑)。
あ、もしかして、
ピラニア軍団にも触れなくてはいけないのだろうか。
すみません、よく知らないので、
今度、調べてから書きます。
評価 ★★★☆☆
ピラニア軍団懐かしい~
小林稔侍さんの一人ですね(^_^;)
by green_blue_sky (2017-03-01 19:03)
昭和のオッさん臭漂うなぁ~、ここ最近。
なんでも「勢い」というのは大事だけれど、
一発当たった時の東映の早撮りはスゴイ。
「トラック野郎」ですら年に2本だったのに…。
多分、「勢い」だけで、
NGなどはほとんどなかったのだろう・・・。
このキャストなら、OKテイクもNGも
さほど変わらん気がする。
じゃあないとこの期間では撮れない。
「志賀勝さんは実は極道に向いていなかった」。
これや!人間って、
こーゆーギャップが必要やねんな!。
すっかり忘れてた!。
ちょっとワルっぽいのがモテモテになるのは、
普段はナイフみたいにとがって、
触るもの皆、傷つけて連続殺人を犯しても、
たまに女の子の見てる前で、
野良犬を拾ってみたりするんだよな!。
見せつけて。
まぁ、その後、その野良犬を
川に投げ込んだりするのだが、
そこは見せない。 ←ここがコツなのよ。
ボクに足りない部分はコレね。
月に1回ぐらい善行をしてるんだけど、
肝心の女子高生が見てない!。
これからはちょっと女子校の前などを、
ウロついて日々を過ごしたいと
決意を新たにするのであった・・・。がんばるぞ!。
by 裏・市長 (2017-03-02 08:45)
川谷拓三、居ましたね。
何となく懐かしいく拝見しました(∩.∩)
by 美美 (2017-03-02 13:02)
東映のいわゆる「大部屋俳優」の人達が中心となって結成されたのが「東映ピラニア軍団」でした。
リーダーが室田日出男さんで発起人の中に渡瀬恒彦さんがいたはずです!
大部屋でくすぶっていてあまり品行のよろしくない方々(^^;でしたが、あの「仁義なき戦い」で一気に大ブレイク!その中でも一頭地抜きんでていたのが拓ボンこと川谷拓三さんでした!
「前略おふくろ様」でのとび職の「利夫」役は最高でした(^^
皆さん一癖も二癖もある超個性派ばかり!
この映画も「河内のオッサンの唄」も出世した川谷さんを主役に据えたピラニア軍団総出での1本です!
ピラニア軍団の凄さを堪能されるなら「仁義なき」以外にも「実録ヤクザ系」で十分OKですね!(^^
by MONSTER ZERO (2017-03-02 16:00)
green_blue_skyさん
コメントありがとうございます
小林稔侍さんもピラニア軍団なのですね^^
私は、ピラニア軍団の名前だけは知っていたのですが、
メンバーまではよく分からなくて。
知識が一つ増えました。
ありがとうございます^^
by 青山実花 (2017-03-04 09:39)
裏・市長さん
コメントありがとうございます
確かに調べてみますと、
「河内のオッサン1・2」と、この「ダボシャツ」は、
ほんの2~3カ月の間に公開されているようですね。
石原裕次郎さん全盛期の事ならまだしも、
70年代後半ともなれば、
映画はもう、そこまで流行ってはいなかったようですし、
確かに、勢いと人気が凄かったのだと想像されますね。^^
今、「テレビ奈良」をぼんやり見ておりましたら、
大和高田女子学院高校で、
教員の欠員があり、
1名募集と言っていました。
裏・市長さん、チャンスです!
女子高生にモテるためには、
女子高の教師になるのが一番の王道。
カッコいい教師は、生徒の憧れの的。
裏・市長さんが廊下を歩けば、
女子たちはキャーキャーキャーキャー、
ジャニーズのライブと見紛うほどの騒ぎが起こる事、必至。
善行も、月1などとけち臭い事は言わず、
1日10善でお願いします。
生徒の着替えを手伝ってあげるとか、
生徒の帰宅時、ボディガードとして後ろから付いて行くとか、
する事は沢山ございます。
女子高生のみならず、
他の教員や、父兄からも感謝される事でございましょう。
女子高の前をウロつくなど、
まどろっこしい事は時間の無駄。
市長職、ビーチバレーの選手、人気ブロガーと、
御多忙とは存じますが、
ぜひ応募してみてください。
裏・市長さんなら、合格間違いなしだと思います。
by 青山実花 (2017-03-04 09:41)
美美さん
コメントありがとうございます
川谷拓三さん、懐かしいですね。
54歳で亡くなったのが惜しまれますね。
by 青山実花 (2017-03-04 09:42)
MONSTER ZEROさん
コメントありがとうございます
なるほど、ピラニア軍団とは、
東映の俳優さんたちの集団なのですね。
私はてっきり、映画会社は関係なく、
作られたのかと思っていました。
勉強になります。
そのような集団の中で、
一際目立っていたという事は、
やはり川谷拓三さんは、
才能がおありだったのですね。
「前略・おふくろ様」は見た事がありません。
いつか見てみたいと思います^^
by 青山実花 (2017-03-04 09:42)