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「大空港」 [映画]

daikuko.jpg
〔1970年/アメリカ〕


アメリカ中西部のリンカーン国際空港は、
30年ぶりの猛吹雪に見舞われ、
大混乱になっていた。


着陸に失敗した大型ジェットが、
主要滑走路に横たわり、
空港のマネージャー・ベーカースフェルド(バート・ランカスター)と、
パイロットのデマレスト(ディーン・マーティン)は、
事故機の処理を巡って言い争う。


一方、飛行機のタダ乗りの常習犯の老婆が捕まる。
老婆は別室に連れていかれ、
旅客係のタニア(ジーン・セバーグ)に、
事情を聴かれるも、
巧みに逃げ出し、
ローマ行き・ボーイング707に乗り込んでしまう。


707の機長はデマレスト。
飛行機は飛び立つが、
機内に、爆弾を持った男が乗っていた。
爆弾はトイレで爆発し、機体の一部が破損する。


すぐ空港に引き返さねば、大惨事となる。
しかし、滑走路はふさがれたままだ。
乗客たちはパニックに陥っている。
この危機を乗り切るには・・・。





国際空港を舞台に、
様々な事件や人間模様を描いた、
パニック映画の秀作。


国際空港という、
ただでさえ多くの人が不慣れな場所なのに加えて、
外が猛吹雪とくれば、
それだけで、非日常というか、
不安な気持ちになるのは当然だろうと思われる。


実際、自分がこんなシチュエーションに置かれたら、
最悪だなぁ。
自分の飛行機が飛ぶのか飛ばないのか、
どんなに空港内でアナウンスがあっても、
言葉が理解できないので、分からず、
日本語が分かる職員など、すぐには見つかるわけもなく
おそらく私はパニックになるだろう。


色々な人物が出てくるけど、
やっぱり記憶に一番残るのは、
タダ乗り婆さん(笑)。


この婆さんが言うには、タダ乗りにはコツがあるそうで、
それをめっちゃ得意そうに説明してくれる。
そんな事、可能?と思えるような説明もあったけど、
きっと当時はまだ、
警備ものんびりしていたのだろう。


のんびりといえば、
爆弾を持った男が、
飛行機に普通に乗れてしまうというのも、
のんびり過ぎる。
当時、まだまだ世界は牧歌的だったのね。


機内で爆発が起こってから、
空港に着陸するまでは、
やっぱり緊張。


確かに今の映画と比べてしまえば、
演出も、映像も、
古いと言わざるを得ないけど、
CGなど無い時代にも、
これだけの映画が作れたというだけで、
評価に値する。
面白かった。


評価 ★★★★☆

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MONSTER ZERO

こりゃまた懐かしい!(^^;
世に言う「エアポート・シリーズ」第1作ですね。
出演者の1人ジョージ・ケネディさんがこれ以降レギュラー出演
していたはずです。
仰せの通りこの数年後に流行ったパニック映画の走りにして「飛行機モノ」の元祖!
既に御覧になられているならご容赦ですが、次作「エアポート'75」、「エアポート'77 バミューダからの脱出」そして極め付け!「エアポート’80」あたりは必見ですね!(^^;
by MONSTER ZERO (2017-02-01 13:46) 

green_blue_sky

何回も観ている好きな映画です。
今だと爆薬をもって乗れませんので、今の人にはわからない映画になってしまいました・・・
by green_blue_sky (2017-02-01 21:46) 

hatumi30331

懐かしい映画。^^
昔、見た記憶があるよ。

お月さん、綺麗やね。
今夜も輝いてたよ!
同じ月見てる地球人。^^
by hatumi30331 (2017-02-01 23:39) 

裏・市長

空港はいいな。

「大」をつけてもらえて。

ちょっと教えてほしいんですけど、
乗り物映画で、空港意外に「大」が付く
タイトルってあります?。

「大駅」
「大バス停」
「大タクシー乗り場」・・・。

大丈夫…ないよな?。

しかし出来るものか?タダ乗り!。
飛行機の!。ばあさんが!?。
そんなユルユルやから、
爆弾魔も乗って来るし、爆発までさせられるんや!。
これはもう人災です。

そやなー。
今の人々は目が肥えてるから、
すぐにアラ探ししてしまうけど、
制作された年代も考慮して楽しまないと
いけないよな。

愛情を持って見ないといけない。

たとえ崖から人が落ちるシーンで
いきなり人形丸出しになっても、
火だるまの人間が「きおつけ!」の姿勢で
直立不動で燃え上がっていても、
愛のある視点で見てやらないとな。

むしろ、ここまでよくやったな!と称賛せねば。

「犬神の悪霊」という映画では、
本当にホンモノのワンコをぶっ殺して
撮影したらしいよ(笑)。
今じゃ絶対出来ないし、やっても公表できないね。

どんなにリアルでも、
「CGです!」で押し通さないと社会問題になる…。
by 裏・市長 (2017-02-02 09:14) 

ponnta1351

コメント有難う御座いました。
実花さんも南米に行きたいのね。行きたいわよね。でも半日以上機内に閉じ込められるのよね。ペルーに行った時は合計約20時間飛行機の中でした。
でも行きたいわよね。
by ponnta1351 (2017-02-02 10:38) 

青山実花

MONSTER ZEROさん
コメントありがとうございます

このシリーズは、
飛行機パニックの元祖なんですね。
中々面白かったし、
パニック場面だけでなく、
空港での人間模様が良かったです。

by 青山実花 (2017-02-03 16:11) 

青山実花

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます

テロ対策が厳しい今は、
こんな緩いチェックで飛行機には乗れませんね(笑)。
何事も多少緩いくらい方が、
物語が作りやすくて、いいような気もしますが(笑)。


by 青山実花 (2017-02-03 16:13) 

青山実花

hatumi30331さん
コメントありがとうございます

昔流行ったようですので、
テレビなどでも放映されていたのでしょうね^^

月っていいですね。
静かな輝きがあって好きです。
by 青山実花 (2017-02-03 16:15) 

青山実花

大裏・市長さん(笑)
コメントありがとうございます

乗り物映画で「大」が付く映画といわれて、
すぐ頭に浮かんだのは、
「大災難P.T.A」。
「PTA」といっても、学校ものではなく、
Planes(飛行機)、Trains(列車)、Automobiles(自動車)の
頭文字を取ったもので、
主人公がこれらの乗り物を乗り継ぐ、喜劇です。

あとは、「大列車強盗」。
ただ、どちらも、
裏・市長さんが仰っているニュアンスとは、
少し違いますね。
時間があるときに、もう少し探してみます。


そうなんです!
婆さんが、飛行機タダ乗り!
本当に図々しいんですよ、常習犯だし。
こんな緩いチェックで飛行機に乗れた時代だから、
作りえた映画とも言えますが、
それがまた面白くて。

そう、映画は作られた時代を考えながら観れば
納得できるんです。
人形丸出しでも、
オリエント工業丸出しでもいいんです。
これは死体なんだと、自分に言い聞かせ、
頭をフル回転させて観る事が
ボケ防止に繋がるんです。


「犬神の悪霊」て(笑)。
なぜ裏・市長さんは、次から次へと、
私の好きそうな映画のタイトルを出してくるのでしょう。
追いつかないったらありゃしない(笑)。
実際に犬を殺したって、あなた、
犬を可愛がっておられる、
ソネットブログの皆様を敵に回すようなコメントですわね。

その点、韓国映画「ほえる犬は噛まない」は、
きちんとしておりますわよ。
映画の始まりに、
「この映画に出てくる犬は、死んでいません」みたいな
テロップが流れるんですの。
それくらい、犬の扱いの激しい映画だったんですよ。

ただ、テロップなんて、
なんとでも流せますものね。

> 「CGです!」で押し通さないと社会問題になる…。

「ほえる犬~」も、
押し通したのかもしれません・・・。。

by 青山実花 (2017-02-03 16:42) 

青山実花

ponnta1351さん
コメントありがとうございます

ponnta1351さん、
ペルーに行かれたことがありますか!
羨ましいです!
私はイグアスの滝に行くのが一生の夢なんです。

そうなんです。
飛行機に乗りっぱなしが大変なんですよね。
それか、アメリカで一泊するかですね。
いつか、信頼できるお友達と一緒に行けたら
楽しいだろうなぁと夢見ています^^
by 青山実花 (2017-02-03 16:48) 

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