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「竹取物語」 [映画]

taketorimonogatari.jpg
〔1987年/日本〕


美しい竹林の近くで暮らす夫妻(三船敏郎・若尾文子)は、
5歳の娘・加耶を病気で亡くし、
悲嘆にくれていた。


そんなある日、
空に閃光が走り、何か巨大なものが落下する。
様子を見にいった夫は、
竹林の中で、加耶そっくりな女の子がいる事に気付き、
連れ帰り、
育てる事にする。


加耶(沢口靖子)はほんの数日で
年ごろの娘に変貌し、
その美しさは都中に知れ渡る。


3人の身分ある男が加耶に求婚する。
彼女は、それぞれに、
・蓬莱の枝の玉
・火鼠の皮衣
・竜の首の玉
を所望、
それを取ってきた者へ嫁ぐと言う。


そんな中、加耶は、
自分が月からやって来て、
もうすぐ帰らねばらならぬことを知る・・・。





若尾文子さんが出ているので、
いずれは観なければ、と思っていたけれど、
どうにも観る気になれず(笑)、
先延ばしになっていた映画。


市川崑監督以下、
三船敏郎、加藤武、中村嘉葎雄、石坂浩二、
伊東四朗、中井貴一、横山道代などなど、
そうそうたる俳優陣が出演しているというのに、
何だろう、
観る前から感じる、このとほほなイメージは(笑)。


いや、そんな事ではいけない。
映画は絶対、観てみなければ分からない。
とほほだと思っていた作品が、
素晴らしかった事など、
今までに何度もあるし、
世間の評価と自分の評価が
全く異なる事もある。


で、感想は、といえば、
とほほと言うほどではないけど、
まぁ、こんなものかなという感じ。


第一の不安要素は、
沢口靖子だったけど、
演技は上手くはないけど、棒読みというほどでもない。
私はてっきり、この映画は、
彼女の売り出し用の作品だと思い込んでいたのだけれど、
デビューして3年たってのいるのね。
演技する事にも慣れてきた頃なのかと思う。


第二の不安は、
沢口さんを迎えに来る宇宙船の映像が、
陳腐だったらどうしよう、という思い。
けれど、それは、
10年前の大ヒット作、「未知との遭遇」の宇宙船と
ソックリなものにする事で、問題クリア。
パクリじゃないのか?との声はこの際無視(笑)。


私は専門家ではないので、
これは勝手な意見だけど、
この脚本はない、とは何度も思った。
変なセリフが多く、
そして、全く不必要な恋愛エピソードがある。
私は恋愛話は好きだけど、
「かぐや姫」の話にそんなの必要ないでしょ。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中112本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
★竹取物語 (1987)
 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
 幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
 座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
 女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
 幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
 女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
 八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
 実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
 次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
 愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
 螢火 (1958)
 東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
 慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
 或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
 チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)

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コメント 14

einstein

役者路線での作品追及も " 面白そう " という思いと青山さんのアクティブさと管理能力に敬意を表します(笑)
by einstein (2016-11-21 12:54) 

green_blue_sky

沢口さんが演じたことは記憶になりますが、これだったんだ(^_^;)
かぐや姫、宇宙人説がありました。。。
たくさんの映画を観ている。すごい。
私は同じ映画はよく観ます(笑)
by green_blue_sky (2016-11-21 14:54) 

きよたん

若尾文子たくさんの作品に出ていたんですね
氷点などが印象に残りますね
by きよたん (2016-11-21 18:35) 

hatumi30331

マニアや!
追求型したね〜〜♪
若尾文子さん・・・綺麗やものね。
by hatumi30331 (2016-11-22 00:06) 

Hide

112本を観られましたか〜凄いですね!
母親の性が若尾ですので若尾の親戚が多いです!
そんなの関係ない>< また新宿で飲みましょうか〜

by Hide (2016-11-22 00:33) 

mitu

若尾文子さんの出演映画、160本中112本を観た事となりました。

また一つ記録達成!おめでとうございます(^_^)v
by mitu (2016-11-22 09:39) 

裏・市長

いえ、この映画の評価は「とほほ・・・」で、
よろしかったかと思います。

ジャンル的には「かぐや姫」を題材にしながら、
日本名作ではなく、感動モノでもないのです。

「ゴジラ」などと同列の「特撮」のようです(笑)。
公開当時、一般映画誌よりも
特撮雑誌に取り上げられている事が
多かったように思います。

「かぐや姫」を映像化するのは
なかなかにムズカシイみたいで、
色々とアニメや、ドラマにはなっていても
イマイチぱっとしない。

ウルトラマンの円谷英二監督も亡くなるまで、
ずっと、「かぐや姫」映画化の企画を
あたためていたのは有名なハナシ。
これは観たかった。


しかし、気になるわぁ~。

あと未見の中で、
タイトルを見ただけでそそられるもの。

「猛獣使いの少女」
「チャタレー夫人は日本にもいた」
「女めくら物語」
気になるわぁ~。

若尾文子で「めくら」!、
「チャタレー」?「猛獣使い」?!。
女ターザンみたいなものを想像するわ。
多分、半裸やで!半裸!!。

by 裏・市長 (2016-11-22 11:43) 

青山実花

einsteinさん
コメントありがとうございます

いえいえ、
私は記録魔な上に、
脳内コレクターな所があり、
「全制覇」という言葉が大好きなので、
「能力」とは全く別の、
単なる気質なのだと思います^^;
by 青山実花 (2016-11-24 21:48) 

青山実花

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます

はい、これだったんです。
かぐや姫は宇宙人ではないかと言われているのは
知っています。
とても綺麗な宇宙人ですよね^^

同じ映画を何度も観るのもいいですね。
私は同じドラマを何度も何度も繰り返して観ています^^
by 青山実花 (2016-11-24 21:50) 

青山実花

きよたんさん
コメントありがとうございます

若尾さんを初めとして、
映画全盛期の俳優さんたちの、
映画出演本数は尋常ではないですね。
なにせ、月に15本くらい撮影されていたとも聞きますので。
by 青山実花 (2016-11-24 21:51) 

青山実花

hatumi30331さん
コメントありがとうございます

マニアかもしれませんね、私は(笑)。
くだらない事にこだわってお恥ずかしい限りです^^;

若尾さん、お綺麗ですね。
あんな風にお着物の似合う女になりたいけど・・・
無理ですねぇ(笑)。
by 青山実花 (2016-11-24 21:53) 

青山実花

Hideさん
コメントありがとうございます

名字が「若尾」なんて、羨ましいです。
お綺麗なかたばかりなイメージ^^

はい、飲みましょう!
歌舞伎町でも、ゴールデン街でも、
思い出横丁でも、西口でも!
by 青山実花 (2016-11-24 21:55) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます

ありがとうございます。
112本というと多いようですが、
ピッタリ7割です。
もっと頑張らないと(笑)。
by 青山実花 (2016-11-24 21:56) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます

そうですか、「とほほ」で良いのですか。
安心しました。
裏・市長さんに認められましたので、
今後、この映画の事を人に話すときは、
「とほほだよ」と教えてあげる事に致します。


なるほど、確かに特撮かも。
特に龍の場面はそんな感じでしたね。
ただ、あの龍、
私がイメージする龍とは、
ちょっと違う感じで。
あと一歩及ばず、といったところでした。

考えてみますと、
「かぐや姫」って、お話自体は単調で、
つまらないのかもしれませんね。
姫が月を見てめそめそ泣くばかりでは、
盛り上がりに欠けるってもんですよ。

「チャタレー夫人は日本にもいた」
これは、私が世界で一番観たい映画かもしれません(笑)。
私も気になるわぁ~。
日本にチャタレー夫人がいたと言われてても、
どこにだよ?と聞き返したくなります(笑)。

「女めくら物語」は、おそらく、
「座頭市」の女版みたいなものな気がします。
これは過去に名画座にかかった記録があるので、
間違いなくフィルムはあります。
またかかる事を期待して待っています。

「猛獣使いの少女」
この映画の主役は、江利チエミさんです。
つまり、サザエさんですよ。
裏・市長さん、サザエさんの半裸でも期待なさいますか。
それは相当なマニアだと思うのですが(笑)。

by 青山実花 (2016-11-24 22:10) 

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