「白い悪魔」

〔1958年/日本〕


北海道で暮らす17歳の白戸朝子（野添ひとみ）は、
たった一人の肉親である祖父が亡くなったため、
遺言により、牟田口克彦（森雅之）の養女になった。


屈託のない朝子は、
牟田口をパパと呼んで慕い、
美大へ進学するため、
東京へ出る際も、牟田口と離れる事を淋しがる。


牟田口が上京し、
久し振りに朝子と会った。
2人は銀座に行き、ダンスホールで踊り、
夜は一流ホテルに入った。


しかし牟田口は、自分の前で平気で着替えをする朝子に戸惑い、
朝子を残し、朝まで帰らなかった。
朝子は一睡をせず彼を待っていた。


牟田口の友人・木谷は、
牟田口の話を聞き、
朝子の牟田口への気持ちは恋だという。
そして、彼女を諦めさせるためには
牟田口の恋人・邦子（渡辺美佐子）と結婚するしかないと・・・。





野添ひとみさんは、
私の愛する川口浩様の奥様で、
大好きな女優さんで、
若尾文子さんほど、「何が何でも」ではないけれど、
「何となく」出演作を制覇できたらいいな、と思っている。


神保町シアターに、
野添さんの、この「白い悪魔」がかかり、
これを見逃してはならないと、
出掛けた。


野添さんは、
名優・森雅之さんを翻弄させる養女という役だけど、
タイトルの「悪魔」はちょっと言い過ぎかな。
せいぜい「小悪魔」・・・
・・・って、大して差はないかもしれないけど（笑）。


私は若い頃から、
親のような年齢の男性に、
恋心を抱いた事がないし、
自分の様々な事情から考えても、
この野添さんには感情移入しにくい。


彼女が過剰に、
「パパ、パパ」と言って甘えるその様子が、
作りなのか、
無垢なのかも、
よく分からない。


ただ、自分が男だと考えた場合、
彼女の魅力に参ってしまうのは分かる気がする。
だって、野添さん、
本当に可愛いもん。


浩様は、野添さんとは、
映画が共演で知り合ったのではなく、
それ以前から、恋人同士で、
松竹の女優さんだった野添さんを、
父親の川口松太郎さんに頼み込んで、
大映に入れてもらったのだそうだ。


なんというドラ息子（笑）。
今なら絶対叩かれてるわね。


ネットは、今の私にとって、
無くてはならない媒体だけど、
浩様たちがそんなもののない時代の人で良かった。
つまらない中傷をされて、
浩様たちが傷つくのを見なくて済んだもの。


評価　★★★☆☆

コメント 14

野添さん可愛かったですね
美人というよりキュートで
by きよたん (2016-11-15 22:05) 

おはようございます。
川口一家の不幸な出来事が印象的でした。
by YUTAじい (2016-11-16 06:40) 

大映に入るのに、そんなエピソードがあったとはーっ！
確かに今の時代なら、叩かれまくりの大炎上かな(;^_^A
by よーちゃん (2016-11-16 08:14) 

メチャメチャ懐かしい！
野添ひとみ〜可愛かったよね。＾＾

昨日のお月さん、十六夜やったけど大きかったよ〜♪＾＾
by hatumi30331 (2016-11-16 09:01) 

川口松太郎なんぼ権力あるんよ！。

当時の映画界の風習では、五社協定とか
厳しくて、いくらドラ息子の頼みでも、
そう簡単に女優のやりとりなんか出来んかったやろ？。

今でも事務所間の仁義は健在で、
ヘタ打ったら「のん」なんて改名するハメになる。

野久保なんちゃらっちゅーのも、
羞恥心を忘れた行動に出たら、すぐ消えたな。


神保町シアターてスゴイとこやな。
今時、フィルムで昭和の名画を見られる場所は
どんどこ減ってるからなぁ。

昔々、一度だけ神保町あこがれの古本街に
足を踏み入れた事があるのだけれど、
火曜日だか水曜日だかで、
見事に皆閉まってて、漫画専門店1軒しか
開いてなかった・・・。

それ以来、神保町には縁がない・・・。
by 裏・市長 (2016-11-16 09:59) 

お見舞いコメントありがとうございます。
浩さん、ドラ息子ですが、いい役者でもあり、よき夫婦ですね(^_^;)
by green_blue_sky (2016-11-16 11:56) 

きよたんさん
コメントありがとうございます

本当にキュートという言葉が
ピッタリですね。
川口浩様が惚れたのも当然ですね＾＾
by 青山実花 (2016-11-17 13:39) 

YUTAじいさん
コメントありがとうございます

川口さん一家は、
ご不幸が続いた時があったようですね。
浩様と野添さんも早くに亡くなりました。
今頃、天国でお幸せに暮らされているのではないでしょうか。

by 青山実花 (2016-11-17 13:40) 

よーちゃんさん
コメントありがとうございます

「同じ会社で働きたい」
「映画で共演したい」と、
そこまで川口浩さまに愛された野添さんが羨ましー（笑）。

今ならめっちゃ叩かれてますね＾＾；

by 青山実花 (2016-11-17 13:43) 

hatumi30331さん
コメントありがとうございます

野添さん、本当に可愛いですね。
もっと生きていてほしかったです。

hatumiさんのお月さまのお写真、
綺麗でした。
私ではああは撮れないので、楽しませていただいています。
by 青山実花 (2016-11-17 13:44) 

裏・市長さん
コメントありがとうございます

川口松太郎さんは、
大映のワンマン社長・永田雅一さんとも
大変に懇意だったようですし、
ご自身も直木賞第一回受賞者という事もあって、
息子のために権力をフル利用したのでしょうね。

五社協定というのも、
永田雅一さんが特に主張した決まりのようですし、
他人には厳しくても、
身内には甘いという典型なのかもしれません。

そんな事より、
裏・市長さんが神保町に来た事がある方が
ビックリです。
そんな過去がおありだったとは。

そうですか、古本屋さん、お休みでしたか。
またいつか、いらしてくださいね。
神保町シアターで映画を観たあと、
古本屋巡り。
このコース、マニアにとっては最高の一日って感じです＾＾

by 青山実花 (2016-11-17 13:56) 

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます

こちらこそ、いつもありがとうございます。
はい、ドラ息子ではありますが、
俳優さんとして大好きです。
そんな浩様と結婚できた
野添さんが羨ましくて仕方ありません＾＾
by 青山実花 (2016-11-17 13:57) 

野添さん可愛いですね。増村監督のデビュー作「くちづけ」最高ですもん。スタイルもいいし、現代的な顔立ちですし。
川口浩も勝新太郎より格上だった時代もあったんですよね。溌剌としてて若尾さんとのコンビは楽しくなります。探検隊しか知らない人は勿体無いと思います。

by ひとみ (2016-11-19 14:48) 

ひとみさん
コメントありがとうございます

ひとみさんも野添さんの相当なファンだと
お見受けしました＾＾
とてもお詳しそう。

私も浩さまの、少年のような元気な感じが
大好きです。
よく書いているのですが、「学ランが似合う」感じ（笑）。
探検隊の時は、ずいぶんなおじさんになっていましたものね。
もっと色々なかたに、浩さまの事を知ってほしいです。
by 青山実花 (2016-11-20 17:12)