「浅草の夜」 [映画]
〔1954年/日本〕
浅草の、ある劇場の踊り子・節子(京マチ子)と、
劇場専属の作家・進(鶴田浩二)は恋人同士。
節子の妹・波江(若尾文子)は、
おでん屋の女中をしている。
波江は、高名な画家の養子・紫水(根上淳)と
深く愛し合っており、
結婚を望んでいるが、
節子は「身分が違う」と言うばかりで、
その話になると怒り出す。
劇場の持主の息子・駒吉(高松英郎)は、
波江に激しく惚れており、
なんとかモノにしたいと思っている。
その為、ある事で節子に恩を売り、
節子を味方に付ける事に成功する。
相変わらず、
波江と紫水の結婚に猛反対する節子に、
進がその理由を尋ねると、
彼女は驚くべき事実を告白し始める・・・。
若尾文子さんの初期の出演作で、
観るのは難しいと思っていた映画だったので、
本当に嬉しいです。
それにしても、この映画、
幻のフィルムみたいに思っていたけれど、
観てみると、
映像には全くの乱れもなく、
何も問題のない、新品みたいな画像で、
なぜこのような映画が表に出ないのか、
本当に勿体ないと思う。
他にも埋もれているフィルムがあるなら、
もっと蔵出しして、
名画座にかけるなり、
ソフト化するなりしたら、
ファンも喜ぶし、
儲かりもすると思うんだけどなぁ(笑)。
それとも、何らかの事情があるのかしら。
で、内容は、といえば、
京マチ子さんが、
若尾さんと根上淳さんとの結婚に反対する
驚きの理由と、
その後の顛末がメインで、
それ以外に、
鶴田浩二さんと高松英郎さんの、
決闘のシーンも見どころ。
高松さんって、
あの眼力のせいか、
時々物凄く嫌な役をして、
それがピッタリはまるから怖い。
この映画でも、
惚れている若尾さんに迫る様子が、
すんごく嫌な感じ。
6年間ブログをしてきて、
一度も触れた事はなかったけれど、
浦辺粂子さん存在は凄い。
この映画では、
若尾さんが働くおでん屋の
おかみさんを演じているのが、
浦辺さんなんだけど、
古い邦画を観ていると、
もう、全部の作品に出てるんじゃないかと思うくらい、
浦辺さん率は高い。
出演作の数をきちんと数えたら、
女優さんの中で一番なんじゃないだろうか。
で、浦辺さんが出てくると、
「あ、浦辺さんだ♪」と思って、なんだか嬉しくなる。
評価 ★★★☆☆
この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中111本を観た事となりました。
(★は観た作品)
★春の雪 (2005)
竹取物語 (1987)
ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
幸せなら手をたたこう (1964)
悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
★閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
素敵な野郎(1961)
鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
花の大障碍 (1959)
次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
螢火 (1958)
東京の瞳 (1958)
妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
慕情の河 (1957)
続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
銀河の都 (1957)
君を愛す (1956)
★四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
スタジオは大騒ぎ (1956)
あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
★虹いくたび (1956)
★新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
勝敗(1954)
荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
緑の仲間 (1954)
★浅草の夜 (1954)
慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
十代の誘惑 (1953)
無法者 (1953)
続続十代の性典 (1953)
春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
続十代の性典 (1953)
チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
彼女の特ダネ (1952)
街の小天狗 (1952)
秘密 (1952)
明日は日曜日 (1952)
花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)
会社は夏休みなんでしょうか?
毎日映画三昧なのかな♪
浦辺粂子さんって、小さい頃からお婆ちゃん役をしてて、
私が大人になっても変わらずお婆ちゃん役だったなぁ~~♪
片岡鶴太郎さんが、よく真似をしていましたけどね。
そうそう、ついに解散決まっちゃいましたねぇ・・・・・・
一抹の寂しさを感じてしまってます。
そんなにファンでもなかったんだけどねぇ・・・・・
by Rchoose19 (2016-08-15 12:36)
若尾文子さんの出演映画、160本中111本鑑賞おめでとうございます。
良かったね(^_^)v
by mitu (2016-08-15 18:08)
若尾文子さんたくさんの映画に出ていたんですね
青山さん111本も見たんですか
すごいなあ
私の父も若尾文子さんのファンでした。
by きよたん (2016-08-15 20:42)
111本も・・・すごい!
自分なんか映画全部合わせても100本もいきません。
by ひろし (2016-08-16 07:26)
映画鑑賞版イチローですね。
記録もまだ通過点、161本目指して、・・・ないか。
出た人も凄いけれど、見た人も凄いです。
天晴れ、です。
123
by tommy88 (2016-08-16 09:44)
ひとつずつ、ひとつずつ、
着実に★が増えていくなぁ。
でも、最後の1~2本で絶対立ち止まってしまうねん。
古本で漫画集めたりしても、最後の一冊が
なかなか見つからへんねん。
160本中、ついに159本まで観ました。
残りあと1本です。
エッ!やた!来月、ラピュタにかかるじゃん!♪。
160本制覇に王手!。
その夜、枕元に志村けん似の神様が現れました。
「あ~、アンタ、明日死ぬから」。
なんとか上映が終わるまで待ってもらえませんかね?。
「あ~、出来ない事もないやね~、
裏・市長とかいうヤツの命と引き換えなら、
考えない事もないやね~」。
…そうなったら、迷わずこの命、
無断で捧げてください。志村似の神様に。
青山さんはどうか160本制覇を達成してくださいね。
墓標には「平成の岩清水弘、ここに眠る」と刻んで下さい。
卒塔婆の素材はこだわりません。
ホームランバーの食べた後の棒でも突き刺しておいて下さい。
どうぞよろしくお願いいたします。
by 裏・市長 (2016-08-16 18:49)
Rchoose19さん
コメントありがとうございます
夏休みは明日まででーす。
映画は毎日観ていますが、
会社の日も観ているので、普段と変わりません^^;
ぐーたらぐーたらしています。
浦辺粂子さんって、生きておられたら
114歳なんですね!
そりゃあ、気付いたらお婆さんだったはずです(笑)。
解散、本当に悲しいです・・・。
今度カラオケ行ったら、
また「オリジナルスマイル」歌いますね・・・。
by 青山実花 (2016-08-16 22:33)
mituさん
コメントありがとうございます
ありがとうございます。
といっても、160本中111本って、
まだ7割にもならないんですよ。
全部観るのは、生涯無理かも^^;
by 青山実花 (2016-08-17 00:26)
きよたんさん
コメントありがとうございます
全制覇をしたいのですが、
ソフト化されていない作品が多く、
名画座にかかるのをひたすら待っているのが
現状です。
お父様、若尾さんのファンでしたか。
綺麗な方ですものね^^
by 青山実花 (2016-08-17 00:28)
ひろしさん
コメントありがとうございます
映画は生涯1万本観るのが夢です。
とはいえ、
>自分なんか映画全部合わせても100本もいきません。
ひろしさんが今まで撮られたお写真の枚数と
私のを比べたら、
もう、とてつもなく差があるでしょうし、
やっぱり趣味は人それぞれなのでしょうね。
by 青山実花 (2016-08-17 00:31)
tommy88さん
コメントありがとうございます
イチローさんの偉業とは、
比べるのも恥ずかしいのですが、
若尾さんの映画は、
とにかく全部観てみたいです。
160本揃ったDVD-BOXでも出ないかなー(笑)
by 青山実花 (2016-08-17 00:33)
岩清水弘さん(笑)
コメントありがとうございます
それが案外、着実でもなくて、
ここまで来るのに10年以上かかっている気がします^^;
>でも、最後の1~2本で絶対立ち止まってしまうねん。
本当に、人生ってそんな感じですよね。
不思議なものです。
意地悪の神様でもいるみたい。
>…そうなったら、迷わずこの命、
>無断で捧げてください。志村似の神様に。
言われなくても、
当然そうさせていただきます。
あの日、あなたがくれたお手紙に書かれていた、
「君のためなら死ねる」の言葉は、
今も私の胸に熱く突き刺さっております。
男なら有言実行。
約束は必ず守って下さい。
>ホームランバーの食べた後の棒でも突き刺しておいて下さい。
いえいえ、
そのような物で人様の卒塔婆の代用をしては、
早乙女家末代までの恥。
その際は、誠さんの額に傷を付けた、
あの折れたスキー板を、
卒塔婆の代わりとさせていただきます。
私と誠さんは、
これからも愛を育んでいく所存でございますので、
岩清水様はどうか、
草葉の陰から、
温かくお見守り下さいますよう、お願い申し上げます。
by 青山実花 (2016-08-17 00:45)