SSブログ

「高校生無頼控」 [映画]

koukouseiburaihikae.gif
〔1972年/日本〕


鹿児島の高校生・村木正人(沖雅也)、
通称・ムラマサは、
警察に捕まった過激派の兄の
保釈金50万円を作るため、
チンピラ相手に、阿漕な商売も厭わない。


ムラマサは、兄が留置されている東京まで、
旅することにする。
鹿児島での最後の夜、
恋人・卓子(夏純子)と結ばれた後、
宮崎に行った彼は、
質屋の女や、モデルと出会い、
関係する。


その後も、
日本各地で、
出会う女と関係しながら、
東京に辿り着いたムラマサは、
旅をしながら貯めた金で、
兄の保釈金を払うため、
東京地方裁判所へ行くが、
兄は既に保釈されている事を知る。


どうしても兄に会わねばならない。
兄の逮捕を気に病んで自死した母の、
その復讐をするために・・・。





沖雅也ブームに乗って、
今まで何本かの映画を観てきたけれど、
ストーリーが無い、といえば、これが一番かも(笑)。


先日書いた、
「いちどは行きたい女風呂」の方が、
タイトルはくだらないけれど、
まだ多少の、物語性があった気がする。


本作は、
一人の高校生が、


鹿児島から東京まで旅する。
 → 何らかの騒動に巻き込まれる。
 → そこにいた妙齢の女と関係する。


の繰り返し(笑)。


なぜ沖さんがこのような映画に出たのか
不思議に思ったけど、
調べてみると、
「当時としては異例の単行本累計部数100万部を突破した」ほど
人気があった漫画が原作なのだそうだ。


観た事のあるかたが、
「殆どエロ映画」と仰っていたけれど、
本当にそんな感じで、
そしてまた、
沖さんが女と交わるのが、
人目につきそうな、
落ち着かない環境が殆どで、
私だったら、絶対やだと思う場所ばかり(笑)。
どう考えても、
男性のための映画。


それから、ちょっと残念に思ったのは、
ムラマサが鹿児島から東京まで行くまで道中、
京都から、いきなり横浜に場面が移った事。


それまで、
鹿児島、宮崎、姫路、京都だったのに、
いきなり飛び過ぎじゃないか?(笑)
せめて間に、名古屋や静岡を入れてほしかった・・・
・・・って、どーでもいいけど(笑)


最後の最後まで、
変な映画だったけど、
ラストの卓子のセリフには、
ちょっと感動してしまった。


卓子がムラマサに投げかけた言葉、
それはまるで、
あの女性デュオ・あみんの大ヒット曲の歌詞のような・・・
と言えば、ご理解いただけるかと思います(笑)。


評価 ★★★☆☆

nice!(70)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 70

コメント 10

mitu

高校生には見えませんね~(*_*)
by mitu (2016-07-28 13:48) 

tommy88

関係。実に、不思議な言葉であります。
「関係ないね」、あぶない刑事は1回だけ使い大流行。
関係。金井克子は「他人の関係」、これこそ理解不能。
「他人の関係」など、無関係で終了です。
嗚呼、カンケイ。
「妙齢の女と関係する」、わわわわわわわ、慌てます。
「関係する」ってどーゆーことでっしゃろ。
実に実に、考えさせられる言葉でした。
「無頼控」は突きのムラマサ、流行りましたし、バイブルと崇めました。
遠い遠い昔の話ですね。

by tommy88 (2016-07-28 17:51) 

駅員3

へ~、こんな映画があったんだ。知らなかった。
1960年代、70年代ってなんか日本が輝いていたような気がする(^^)
by 駅員3 (2016-07-29 07:09) 

裏・市長

おはようございます!。

詳しいな!。
というか、いつも思うんですが、
メモでも取りながら鑑賞されているのだろうか?。
内容がないと言いながらも詳しすぎる。
ボクなら2行で終わってしまうストーリー・・・。

「青山実花」という4人組のユニットなんじゃないか?と、
最近思えてきた。
鑑賞担当。記録担当。ブログ執筆担当。
お茶汲み。

この映画で評価する点があるとすれば、
沖雅也氏単独主演作が実質コレだけ。
樹木希林の旦那、岸田森さんの起用。

そしてイカレたシングルレコードのジャケット・・・。
(グーグルニテ「沖雅也 青春しぐれ」で画像検索すると、
強烈なのが並びます)。

なんにしても「沖雅也」を語る時、
避けては通れない儀式のような一作だわな・・・。

by 裏・市長 (2016-07-29 09:18) 

MONSTER ZERO

これはスゴい&懐かしい!
ムラマサ君ですね(^^;
原作は確か「漫画アクション」に連載されていたはず。
中学生~高校生の頃よく読みました(^^;
ルパン三世、子連れ狼。。。みんな漫画アクション!
「大人の漫画」でしたね。

10年くらい後だったら、永嶋敏行あたりが主役かも?(^^;
by MONSTER ZERO (2016-07-29 10:55) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます。

沖雅也さん、
公開時、20歳ですね。
見た目も、している事も、
高校生とは思えませんね(笑)。
by 青山実花 (2016-07-29 13:03) 

青山実花

tommy88さん
コメントありがとうございます。

同じ動作を表す言葉でも、
その内容に合わせて、
表現を変えています。
この映画は、
「関係する」が一番相応しいと思いました。
言葉のイメージって面白いな、と私も思います。

この原作、ご存じでしたか。
当時、とても人気だったようですね。

by 青山実花 (2016-07-29 13:12) 

青山実花

駅員3さん
コメントありがとうございます。

私も、お友達に教えていただいて
初めて知った映画です。
高度成長期は、
日本全体が元気だったのでしょうね。

by 青山実花 (2016-07-29 13:14) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

いえいえいえいえ、
映画を観ながらメモを取る事だけは、
絶対にしません。

この映画を教えてくださったかたが、
おそらくこのブログを読んでいると思われるので、
間違った事を書かないように必死なのです(笑)。
叱られると悲しいので^^;

「青山実花」は4人ではなく、5人組のユニットです。
書いてくださった4人に加えて、
お掃除係がいます。
お菓子を食べながら映画を観ているので、
片づける人が必要なんです^^;

沖雅也さんの主演映画が1本だけというのも、
不思議な気がしますね。
もっとありそうですが。
岸田森さんって、なんだか怖い役が多いような・・・。
でも、はっきりと顔が分からないんです、私。

「沖雅也 青春しぐれ」、画像検索しました。
沖さんって、なんだかマネジメントの方向に
ブレがあったような気がします。
もう少し、ちゃんとした事務所に入っていたら、
違う人生を送れたような気がするのですが・・・。

by 青山実花 (2016-07-29 13:31) 

青山実花

MONSTER ZEROさん
コメントありがとうございます。

やはりご存じでしたか。
「漫画アクション」、
一度も手にした事がないのですが、
今でもあるのでしょうか。
凄いタイトルが並んでいますね。
by 青山実花 (2016-07-29 13:36) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0