「リリーのすべて」 [映画]
〔2015年/イギリス〕
1926年。
デンマークのコペンハーゲンで暮らす、
アイナー(エディ・レッドメイン)とゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)は、
仲睦まじい若い画家の夫婦。
ある日、ゲルダは、
肖像画のモデルが休んだため、
アイナーにタイツを穿いてもらい、
脚だけ、代役を頼むが、
その際、アイナーの中に何か目覚めるものがあった。
その後、アイナーは、
女装する楽しみを覚え、
ゲルダの従姉妹・リリーとして、
パーティなどに出掛けるようになる。
アイナーは次第に、
「女装」ではなく、
本物の「女」になりたいと思うようになる。
そんな彼を心配したゲルダは、
病院に診せるが、
その診断や治療は、
アイナーには納得のいかないものばかり。
その後、ついに、
男性から女性への性転換手術をしてくれるという
医者と出会う。
しかし、それは、
ゲルダの愛したアイナーが
永遠に消えてしまう事であり・・・。
悲しいなぁ・・・。
自分が心から愛している夫が、
女性になりたいと言い出して、
性転換手術を受けるなんて事になったら。
それも、最初から偽装結婚だったとか、
そんなんじゃなくて、
とっても仲が良くて、
幸せに暮らしていたというのに。
ゲルダが、それを、
もしかしたら、自分のせいではないかと
気に病んでいるのも、可哀相だ。
「あの時、絵のモデルなんかさせたから・・・」と。
ゲルダの凄い所は、
そんなアイナーを見捨てる事なく、
最後まで彼の望みを叶えてあげようと、
懸命になる所。
もう2人は、
男と女として愛し合う事はないけれど、
親友という言葉が一番近いような、
深い絆は変わらないまま。
アイナーを演じたエディ・レッドメインの
可愛い事。
男性だった頃から、
ちょっとナヨっとした感じで、
中性的な雰囲気がすんごく上手く出ていた。
アカデミー賞の主演男優賞は、
ノミネートだけで終わったけど、
プリオがいなかったら、
受賞していてもおかしくない演技だと思ったな。
なんだかんだ言っても、
今はいい時代になったものだ。
トランスジェンダーに対して、
今でも差別はゼロではないけど、
この映画のような90年前に比べたら、
ずっとマシになってきている。
むしろ、マイノリティに対して、
気を使い過ぎでは?と思われるようなニュースも
たまにある。
マイノリティもマジョリティも、
バランスよく、
お互いを尊重し合える社会が理想なんだろうけど、
このバランスというのが難しい。
そこに行き着くには
まだまだ時間がかかるような気がする。
評価 ★★★☆☆
エディ・レッドメイン、素晴らしい役者さんらしいですね
まだ一つも作品を見ていないのですが…
レミゼラブルとかも見てみたいと思いました!
by mitu (2016-03-29 17:01)
お!今日もリリーさんだ!。
リリーさん大人気。
…こっちのリリーさんもある意味怖い。
ある日突然、
婚姻相手からそんな事言い出された日にゃあ…。
応援してあげたい気持ちは、まったくないわ…。
現在のこの穏やかな環境を壊しても、
それでもリリーフランキーになりたいと願うのだから。
こちらに問題があって、
現状に満足できなかったのだろうか…と自分を責めるし、
相手の事を思うなら、とても言い出せないわ。
隠れて女装やっとけ!。
でも、それを言い出すと映画にならへん・・・。
ここでレビューもでけへん。痛し痒し。
あ、やっぱりネタバレって罪なことなの?。
「バットマンVSスーパーマン」の「キモ」が書き込まれてて、
みんな発狂してた(笑)。
ボクもネタバレブログはじめようかしら!。
でも、それを実行するには、試写会に当たったり、
公開初日の一番に映画館に行って、
劇場から書き込むぐらいしないといけない!。
がんばれるかオレ?!。無理だーーー!。
by 裏・市長 (2016-03-29 23:45)
「ちょっと見て見たい」映画ですね。。
by 向日葵 (2016-03-30 01:26)
自分がそうだったらと考えさせられるような
映画なんですね
演じるのはむずかしい演技だろうと思います。
それだけに観てみたいと思わせます
by きよたん (2016-03-30 11:04)
mituさん
コメントありがとうございます
そうなんですよね。
私は一番肝心のアカデミー賞受賞作、
「博士と彼女のセオリー」を観ていないんです。
今度絶対観ます!
mituさん、「レミゼ」観てみて下さいね。
それから「ブーリン家の姉妹」もめちゃくちゃ面白いですよ。
mituさんのお好きそうな映画ではないかと、
勝手に思っています^^;
by 青山実花 (2016-04-02 10:26)
裏・市長さん
コメントありがとうございます
あはははは~。
恋人や夫が、
「整形手術して、リリーフランキーさんになりたい」と言ったら・・・
そりゃあ、全力で反対しますわ^^;
どうか斎藤工君にして・・・と(違うか^^;)。
隠れて女装・・・
それはそれで怖いですね~。
永遠に知りたくないです。
>「バットマンVSスーパーマン」の「キモ」が書き込まれてて、
>みんな発狂してた(笑)。
なんだか相当秘密みたいですね。
スターウォーズ並。
そうなると、映画ブログをしているかたは、
「ある人物が、ある事をしたら、ある出来事が起こった」くらいしか
書けませんね^^;
何の事だかさっぱり(笑)。
私は、内容を知りたくない映画の時は、
粗筋が書かれていそうなサイトや雑誌には
近寄らないようにしています。
「ヤバい!」と思ったら、すぐ閉じています。
裏・市長さんはもう既にネタバレブログを書かれていますよ。
大和高田市のネタバレ^^;
私は一度も行った事のない大和高田市に
随分と詳しくなり、
先日の、「日本一高いポスト」などは、
ストリートビューで確認したくらいです。
そのうち裏・市長さんより詳しくなるかもしれません^^;
by 青山実花 (2016-04-02 10:40)
向日葵さん
コメントありがとうございます
向日葵さん、絶対楽しめる映画だと思います。
観てほしいなぁ。
by 青山実花 (2016-04-02 10:41)
きよたん
コメントありがとうございます
本当にそうですね。
やはり女は、
もし自分の恋人や夫がそうなったら・・・と
考えずにはいられませんよね。
主演のお二人はきっと、
その葛藤を演技で見せるのは大変だったのではないかと思います。
きよたんさんにもいつか観てほしい映画です。
by 青山実花 (2016-04-02 10:45)