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「花嫁のため息」 [映画]

hanayomenotameiki.jpg
〔1956年/日本〕


今日は敬太(根上淳)と芳子(若尾文子)の結婚式。
初々しい2人は、まだキスもしていない。


夜、やっと2人きりになれたと思った時、
ドアを激しく叩く音が。
なんと、敬太の学生時代の友人・大山(船越英二)が
訪ねてきて、
泊めてほしいと言うのだ。


仕方なく3人で寝た次の夜、
今度こそは思っていると、
今度は敬太の故郷の恩人・河村太平(東野英治郎)が
訪ねてきて、
また泊めるはめに。


しかも、その翌夜には、
太平が、故郷の人間を多数連れてきて、
敬太たちの家で、宴会を始めてしまう・・・。





あー、イライラが止まらん。
ストレスがたまるわ、この映画(笑)。


劇場内では笑っているかたもいたけれど、
私は、とてもじゃないが笑えない。


私は、他人の家に、
当然のようなでかい顔をして入って来る男は大嫌いだ。
そして、それを強く断れないグズグズした男はもっと嫌いだ。


まず、結婚第一夜にやって来る、船越英二演じる大山。
こやつは友人の敬太の家にいきなりやって来て、
恐縮する事もなく、
泊めてくれ、と言う。


こういう、空気の全く読めない男を
前にもどこかで見た事あるなぁと思っていたら、
思い出した、
「男女7人秋物語」(古い?(笑))の、
山下真司演じる高木にソックリだ。


百歩譲って、
大山は、敬太たちが、
今夜が新婚第一夜だとは知らないから、
この態度も仕方ないとしよう。
でも、なぜ敬太は、その事をハッキリ言わない。
せっかく大山の方から、
「お前、いつ結婚したんだ?」と聞いてきたのだから、
「今日だ」と言えば、
いくら鈍い大山だって、別の宿を探しただろうよ。
それを、「うん・・・まぁ、最近だ」、だと。
信じられない。


それから、敬太の故郷から来たジイさん。
こやつにも、
敬太は、ハッキリと断れない。


若尾さん演じる新妻は呆れ果てて、
実家に帰ってしまう。
「あなたとはもう一緒にいられない。
 あなたは家庭を守る事もできない人だ」みたいな事を言って。
これで少しは、こちらの溜飲も下がったわ(笑)。


53分のこんな小作品で、
なんでストレス溜めてるんだ、自分は(笑)。
でも、可愛い若尾さんを見られたから、
よしとする(笑)。


評価 ★★★☆☆





この作品で、
若尾文子さんの出演映画、160本中106本を観た事となりました。


(★は観た作品)


★春の雪 (2005)
 竹取物語 (1987)
 ある映画監督の生涯 溝口健二の記録 (1975)
 幻の殺意 (1971)
★男はつらいよ 純情篇 (1971)
★スパルタ教育 くたばれ親父 (1970)
 座頭市と用心棒 (1970)
★天狗党 (1969)
★千羽鶴 (1969)
★濡れた二人 (1968)
★積木の箱 (1968)
★不信のとき (1968)
★鉄砲伝来記 (1968)
★華岡青洲の妻 (1967)
★砂糖菓子が壊れるとき (1967)
★妻二人 (1967)
★夜の罠 (1967)
★雪の喪章 (1967)
 処女受胎 (1966)
★赤い天使 (1966)
★雁 (1966)
★氷点 (1966)
★処女が見た (1966)
★刺青 (1966)
★妻の日の愛のかたみに (1965)
★不倫 (1965)
★清作の妻 (1965)
★帯をとく夏子 (1965)
 女めくら物語 (1965)
★波影 (1965)
★花実のない森 (1965)
 幸せなら手をたたこう (1964)
 悶え (1964)
★卍(まんじ) (1964)
★獣の戯れ (1964)
★傷だらけの山河 (1964)
★「女の小箱」より 夫が見た (1964)
★温泉女医 (1964)
★新・忍びの者 (1963)
★越前竹人形 (1963)
 女が愛して憎むとき (1963)
★わたしを深く埋めて (1963)
★女系家族 (1963)
 八月生れの女 (1963)
★雪之丞変化 (1963)
★しとやかな獣 (1962)
★秦・始皇帝 (1962)
★瘋癲老人日記 (1962)
★その夜は忘れない (1962)
★やっちゃ場の女 (1962)
★仲よし音頭 日本一だよ (1962)
 閉店時間 (1962)
★爛(ただれ) (1962)
★雁の寺 (1962)
★家庭の事情 (1962)
★妻は告白する (1961)
★新源氏物語 (1961)
★銀座のぼんぼん (1961)
★女は二度生まれる (1961)
★女の勲章 (1961)
★東京おにぎり娘 (1961)
★好色一代男 (1961)
★お嬢さん (1961)
★婚期 (1961)
★花くらべ狸道中 (1961)
★銀座っ子物語 (1961)
 素敵な野郎(1961)
 鎮花祭 (1960)
★偽大学生 (1960)
★安珍と清姫 (1960)
★勝利と敗北 (1960)
★ぼんち (1960)
★からっ風野郎 (1960)
★女は抵抗する (1960)
★女経(じょきょう) (1960)
★初春狸御殿 (1959)
★浮草 (1959)
 実は熟したり (1959)
★美貌に罪あり (1959)
 花の大障碍 (1959)
 次郎長富士 (1959)
★氾濫 (1959)
★山田長政 王者の剣 (1959)
★薔薇の木にバラの花咲く (1959)
★最高殊勲夫人 (1959)
★あなたと私の合言葉 さようなら、今日は (1959)
 新婚七つの楽しみ(1959)
★母(1958)
★娘の冒険 (1958)
★夜の素顔 (1958)
 嵐の講道館(1958)
★一粒の麦 (1958)
★息子の結婚 (1958)
★口笛を吹く渡り鳥 (1958)
 愛河 (1958)
★忠臣蔵 (1958)
 螢火 (1958)
 東京の瞳 (1958)
 妻こそわが命(1958)
★青空娘 (1957)
★夕凪 (1957)
★誘惑からの脱出 (1957)
★永すぎた春 (1957)
★朱雀門 (1957)
 慕情の河 (1957)
 続銀河の都 (1957)
★スタジオはてんやわんや (1957)
 銀河の都 (1957)
 君を愛す (1956)
 四十八歳の抵抗 (1956)
★日本橋 (1956)
★涙 (1956)
 スタジオは大騒ぎ (1956)
 あさ潮ゆう潮 (1956)
★滝の白糸 (1956)
★処刑の部屋 (1956)
★新婚日記 恥ずかしい夢(1956)
★新婚日記 嬉しい朝(1956)
★赤線地帯 (1956)
 虹いくたび (1956)
 新妻の寝ごと (1956)
★花嫁のため息 (1956)
 薔薇の絋道館 (1956)
★弾痕街 (1955)
 七人の兄いもうと (1955)
★珠はくだけず (1955)
★長崎の夜 (1955)
★幻の馬 (1955)
 娘の縁談 (1955)
★薔薇いくたびか (1955)
★月に飛ぶ雁 (1955)
 幸福を配達する娘 (1955)
★螢の光 (1955)
 勝敗(1954)
 荒城の月 (1954)
★月よりの使者 (1954)
 緑の仲間 (1954)
 浅草の夜 (1954)
 慕情 (1954)
★舞妓物語 (1954)
★酔いどれ二刀流 (1954)
 或る女 (1954)
★心の日月 (1954)
 十代の誘惑 (1953)
 無法者 (1953)
 続続十代の性典 (1953)
 春雪の門 (1953)
★祇園囃子 (1953)
 続十代の性典 (1953)
 チャタレー夫人は日本にもいた (1953)
 怒れ三平 (1953)
★十代の性典 (1953)
 彼女の特ダネ (1952)
 街の小天狗 (1952)
 秘密 (1952)
 明日は日曜日 (1952)
 花嫁花婿チャンバラ節(1952)
★母子鶴 (1952)
 猛獣使いの少女 (1952)
★死の街を脱れて (1952)

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コメント 8

マンチカン72☆

こんばんは!
遅くなりましたが、
あけましておめでとうございますm(_ _)m
今年もよろしくお願いします!
by マンチカン72☆ (2016-01-06 20:10) 

原みつる

みつるのため息!
最近アタリの映画がない(@^_^)ゞポリポリ

大事な初夜を~っか(≧艸≦)ブブブ
お笑いですよね^^
by 原みつる (2016-01-06 20:24) 

sig

おめでとうございま~す。
若尾文子160本斬り、足掛け2年がかりでなお続いていることの驚き。リック・ジェイスンは大好きなTVの戦争映画「コンバット」の少尉で、日本で大人気でした。
暮れからnice、コメントの入力が面倒になっていて、すみません。記事は読ませていただいております。今年もどうぞよろしく。
by sig (2016-01-06 21:35) 

裏・市長

若尾文子さんはこの年末年始で、
いったい何回結婚するのだろう・・・。

そして新婚生活を何回邪魔されるのだろう・・・。

根上淳さんもオットコマエやななぁ!。
後年のペギー葉山さんの旦那ポジションと、
ハングマンでハンギングされるイメージしかなかったけど。

でも「帰ってきたウルトラマン」の隊長は
厳しいけれども、見守ってくれている
古き日本の父ってカンジで本当にカッコよい。

この短編もなかなか観る機会は少なそう・・・。
by 裏・市長 (2016-01-07 10:40) 

青山実花

マンチカン72☆さん
コメントありがとうございます

明けましておめでとうございます。
2016年が素晴らしい年であるようお祈りいたしております。
今年も宜しくお願いいたします。
by 青山実花 (2016-01-08 23:03) 

青山実花

原みつるさん
コメントありがとうございます

私もそういう時期があります~。
なんだか退屈な映画がずっと続く時。
逆に、良い映画ばかり立て続けに観る事もあるし、
なんでしょうね、体調と同じで波があるのでしょうか。

新婚第一夜くらい、
ゆっくりさせてほしいですよね^^;

by 青山実花 (2016-01-08 23:05) 

青山実花

sigさん
コメントありがとうございます

私もリック・ジェイスンさんについて調べてみましたら、
「コンバット」というドラマで日本でも人気だったようですね。

そんなそんな、
niceやコメントなんて、お気になさらないで下さい。
マイペースでやっていきましょう。
今年も宜しくお願いします。

by 青山実花 (2016-01-08 23:08) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます

そうなんですよ、お正月から、
何度も結婚して、何度も邪魔されて(笑)。
それを喜んで観ている、私も私なんですが^^;

知らなかったのですが、
根上淳さんってオーストリアの血が混じっているのですね。
どうりでカッコいいはずです。

外国人の血、といえば、
裏・市長さんの、女性ハーフタレントさんの
不倫問題のレビューーは楽しませていただきました^^
日本では北朝鮮の水爆より大騒ぎですね^^;
正義感の塊だったイメージの彼女が何を血迷ったのか、
よほど下衆さんに惚れてしまったのか、
気にかかる所です。
ただ、奥様を小馬鹿にしたようなLINEの内容は
いただけませんね・・・。

by 青山実花 (2016-01-08 23:20) 

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