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「ヴィンセントが教えてくれたこと」 [映画]

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〔2015年/アメリカ〕


ギャンブル好きの偏屈な老人・ヴィンセント(ビル・マーレイ)。


ある日、彼の家の隣に、
シングルマザーのマギー(メリッサ・マッカーシー)と、
12歳の息子・オリバー(ジェイデン・リーベラー)が引っ越してくる。


転校早々、
いじめっ子たちに目を付けられ、
ケータイや家の鍵を奪われてしまったオリバーは、
マギーが帰ってくるまで、
ヴィンセントの家で待つようになる(有料(笑))。


ヴィンセントは、オリバーを、
競馬やバーに連れてゆき、
また、いじめっ子たちをやっつける方法を伝授する。


マギーはそんなヴィンセントを咎めるが、
実は彼には、誰にも見せない悲しい事実を抱えていた。
オリバーはそんなヴィンセントに、
あるサプライズを考える・・・。





自堕落で、どうしようもない隣の爺さんと、
ちょっとひ弱な少年の交流が素晴らしい、
ハートウォーミングで、
時折笑わせてもくれる1本。


私が何より好きなのは、
いじめられていたオリバーが、
ヴィンセントから喧嘩の方法を伝授され、
それがきっかけで、
いじめっ子と親友同士になる場面。


まだ心の柔らかい子供同士って、本当にいい。
大人だったら、
こうも素直に、簡単に、
自分をいじめた相手と仲良くなれるだろうか。
オリバーも救われたけれど、
いじめっ子も救われた、そんな気がする。


オリバーの母親もいいなぁ。
大好き。
彼女は、離婚したばかりで、
新しい職場で残業を拒否するわけにもいかず、
オリバーをヴィンセントに預けるしかない。
大変そうだけど、懸命に頑張ってる。
本当に好感が持てる。


彼女の職業が、病院でのCTの技師というのも、
安心して観ていられる要素かも。
いや、別に職業がどうのというわけではなく、
とりあえず、安定した収入だけは確保されていそうな部分が。


ナオミ・ワッツが、
妊娠しているのに、ストリッパーをしているという役でビックリ。
途中、彼女は店をクビになり、憤るけれど、
うーん・・・・・・それは当然な気も(笑)。
だってお腹の大きなストリッパーがいたら、
劣情を催すより、ドン引きじゃない?(笑)
店が元々、そういった趣味の人のためのものならともかく。


世間にはマタハラという言葉もあるし、
私も、妊娠している女性に対して、
何らかの圧力や嫌がらせをするなんて、
最低も最低だと思うけれど、
この映画の場合は、マタハラとはちょっと違う気がするわ(笑)。
もちろん、そんなこんなも含めて、
彼女の演技はとてもいい味出していて、良かったけれども。


ビル・マーレイも年を取ったなぁと思ったけれど、
それが悪いわけではなく、
むしろいい感じ。
これからももっともっと沢山の映画に出てほしいな。


評価 ★★★★☆

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