「温泉女医」 [映画]
〔1964年/日本〕
伊豆のとある温泉町。
その町でたった一人の医者・薮内大作(菅井一郎)は、
自分の後釜になる医師を探していた。
なにしろ、長男の昌彦(丸井太郎)は、
医大を優秀な成績で出ておきながら、
医者になるのを嫌い、
養蜂業をしているので、
自分がどうにかなったら、
後を引き継ぐ医師がいないのだ。
そんな薮内の家に、
美しい女がやって来た。
塩月イサオ(若尾文子)と名乗るその女こそ、
薮内の医院を継ぐべく、
都会から紹介状を持ってやって来た女医だった。
イサオの、医師としての仕事が早速始まる。
さらに、イサオと昌彦が、
段々、良い雰囲気になってきて・・・。
「若尾文子映画祭」で上映された作品。
未見だったので、
絶対外せなかった1本。
温泉場に医師としてやって来た若尾さんが、
難病の治療をして・・・、
って、うそうそ(笑)。
そんな小難しいお話じゃない。
彼女が赴任した町の患者といえば、
温泉で湯当たりした観光客や、
体に吹き出物ができたおっさんや、
妊娠して悩んでる芸者さんや、
そんな方々ばかりで。
そんな彼らを、
若尾さんがテキパキと治療したり、
アドバイスしたりと、
特別大きな事件もなく、
お話が進む。
少々、退屈(笑)。
劇場で笑い声が起こったのは、
若尾さんが赴任してからの、
病院の待合室。
今までは閑古鳥が鳴いていた
その待合室が、
いつしか、若尾さん目的の
中年男性でいっぱい(笑)。
まるでコント。
温泉場という舞台から、
若尾さんの入浴シーンを期待された方には、
物足りないかも。
なにせ、そのような場面は一つもなく、
若尾さんは、ほぼ女医の役に徹している。
私は別に若尾さんの入浴はどうでもいいけど、
男女のドロドロがないので、
ちょっと物足りなかったかな(笑)。
評価 ★★★☆☆
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