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「MONDAY」 [映画]

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〔1999年/日本〕


あるホテルの一室で目覚めた堤真一。
彼はスーツのまま、
そして靴を履いたまま、眠り込んでしまったらしい。
しかも、二日酔いのせいで、昨日の記憶が全くない。
ポケットを探ると、お浄めの塩が出てきた。
次第に記憶を取り戻す堤・・・。


友人の通夜に参列した堤は、
遺体に埋め込まれたままのペースメーカーを外すのを、
半ば強引にさせられるも、失敗、
遺体が爆発する。


その後会った恋人・西田尚美に、
その事を話すが、
呆れられ、フラれてしまう。


傷心のまま、バーに行った堤は、
なぜか経営者のヤクザ・山本亨に気に入られ、
事務所に通される。
ところが、事務所にあった銃を手にした彼は、
誤って、山本と組員の松重豊を射殺してしまう。


外に出た彼は、
偶然居合わせた、オヤジ狩りをしていた若者までも射殺。
それらの記憶が蘇った堤がテレビを点けると、
自分が凶悪犯として指名手配され、
ホテルの周りは完全に包囲されている事を知る・・・。





大変に不謹慎なのは承知なのだけれど、
最初の、お通夜の場面から笑ってしまった。


だって、遺体が爆発するのよ。
人って、本当に有り得ない事に遭遇したら、
理由は分からないけど、
笑いが止まらなくなるって事、あるでしょう。
そんな感じ。
死をネタに、コメディを作るな!と叱られたら、
返す言葉もないのだけれど。


その後の、
堤と西田尚美の会話も可笑しい。
というのも、
西田が相手は相手の話をまるで聞かない女で、
二人の意思の疎通がまるで出来ていない。
上手い脚本だなぁと思う。
あの会話を再現しようとしても、
難しくて、できない。


その後、堤が、
殺人を犯すに至っては、
そんな話だったのかとビックリ。


しかも、最初の二人目までは、
彼に殺意は全くなく、
全くの成り行き。
よくニュースで、殺人犯が、
「殺すつもりはなかった」と言っているのを聞くたびに、
「嘘言うな!」と思ってきたけれども、
もしかしたら、1億件に1件くらいは、
本当に殺意が無い場合があったりして、と、
変な所で納得したりして。


それにしても、
自分が殺人犯として、
テレビで大きくニュースになっていて、
外を見たら、機動隊が建物を包囲していたらと想像すると、
これまた笑ってしまった。
もちろん、現実だったら、
笑ってる場合じゃないんだろうけど。


評価 ★★★☆☆

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MONSTER ZERO

ブログを拝読すると、1960年代のフランス・ヌーヴェルヴァーグみたいな感じに思えます。その後の日本のATGもこんな展開ってありがちだった気がします。。。。間違っていたらゴメンなさい^^;

松重豊、西田尚美。。。今が旬は人達がこの頃でも個性あふれる演技を
されていたんですねぇ。。。日本の映画界も大したものだと思います!
by MONSTER ZERO (2015-06-04 12:57) 

青山実花

MONSTER ZEROさん
コメントありがとうございます。

フランス・ヌーヴェルヴァーグの定義が
よく分からないのでなんとも言えないのですが、
ATGには、このような映画が有りそうですね。

松重さんや西田さんの他にも、
個性的な俳優さんがチョイ役で出ていたりして、
楽しめます。
日本の映画だって馬鹿にしたもんじゃないですよね。

by 青山実花 (2015-06-06 09:03) 

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