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「浮気の季節」 [映画]

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〔1959年/日本〕


お人好しの人事課長・桐野(益田喜頓)は、
もうすぐ定年。
妻を亡くした彼は、3人の娘たち、
直子(吉行和子)、
マキ(中原早苗)、
桃子(沢村みつ子)を
男手一つで育ててきた。


娘たちは定年後の桐野を心配し、
なんとか再婚させようと、
桐野の誕生パーティの席に、
水商売のママ・君子(奈良岡朋子)を連れてきて、
さり気なく見合いさせる。


一方、桐野の会社の社長・印藤(小川虎之助)は、
息子の良平(赤木圭一郎)がストリッパーと結婚すると言い出し、
困り果てていた。
良平にストリッパーを紹介したのが、
自分の会社の社員・宮本(岡田真澄)と知った印藤は、
宮本をクビにしろと、桐野に命令する。


仕方なく宮本に解雇通告した桐野だったが、
実は宮本は、直子と恋仲で、
娘たちは社長の言いなりになった桐野に怒りを隠せない・・・。





タイトルは「浮気の季節」だけれど、
浮気をしている者など誰もいない(笑)。


益田喜頓さん演じる、
ちょっと呑気な父親と、
彼の娘たちをめぐる、
軽い恋愛物語。


恋愛に関しては特筆すべき点もないけれど、
今だったら有り得ない、
とんでもない場面があった。


桐野の次女・マキは、
テレビ局に勤務しているのだけれど、
そのテレビ局では、
最近起こった銀行強盗の犯人を独自に調べ、
隠しカメラで、そやつの様子を撮影している。


で、そのフィルムをテレビで流し、
「この男を知っている者は5分以内に連絡ください。
20万円の賞金を差し上げます」という番組を作る。


さらにマキは、
直子に電話をかけさせ、
彼女が20万円を受け取れるように仕向ける。


テレビ局の社員が強盗犯人を知っていながら、
警察に届けないのも駄目だけど、


妹が賞金を受け取れるようにするってのも、
絶対に駄目よね。
今、こんな事があったら、
世間からどれだけ糾弾されるか分からないわ(笑)。


赤木圭一郎さんが、
社長のドラ息子役を演じている。
赤木さんの映画は、
数本しか観た事がないけれども、
この映画の彼は、
長嶋一茂氏に、容貌が少し似ていると思った(笑)。


評価 ★★★☆☆


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