「800万の死にざま」 [映画]
〔1986年/アメリカ〕
ロスの麻薬捜査官・ジェフ・ブリッジスは、
丸腰の容疑者を射殺してしまい、
その責任を問われたストレスから、
酒に逃げ、アル中になってしまう。
妻からは見放され、
仕事も休職、
断酒会に入った彼は、
なんとか半年で立ち直り、
あるパーティに出席する。
そこで、娼婦・アレクサンドラ・ポールから、
「自分を助けてほしい」と懇願されるブリッジス。
実はそのパーティは、
マフィアのランディ・ブルックス主催の、
高級売春クラブだったのだ。
なんとかアレクサンドラを逃がしてやろうとした
ブリッジスだが、
彼女は何者かに殺されてしまい、
また酒に逃げてしまうブリッジス。
アレクサンドラを殺した犯人を捕まえようと、
彼女の友人・ロザンナ・アークェットに近付いたブリッジスは、
本当の悪党は、
クラブの客のアンディ・ガルシアだと気付き・・・。
いかにも80年代なサスペンス物で、
可もなく不可もなく、といった印象。
タイトルほどのハードボイルドな感じもしない。
とはいえ、見せ場はある。
アンディ・ガルシアが隠す、
大量のヘロインを見つけたジェフ・ブリッジスが、
誘拐されたロザンナ・アークェットと引き換えにしようと、
倉庫でやり取りする場面は
かなりの緊張感。
ああいった、
人質と何かを交換する場合って、
駆け引きが難しいよね。
先に手持ちの駒を差し出すと、
相手に両方持って行かれてしまう事も考えられるし、
かといって、
差し出さないと、相手も差し出してはくれないし。
ランディ・ブルックスがパーティを開く豪邸ってのが凄い。
家はかなりの高台にあって、
専用の小さなケーブルカーに乗らないと入れない。
車で家に帰ってから、
またケーブルカー。
住んでみたいなぁ、そんな家(笑)。
あれなら、家が売春クラブになっていても、
警察はすぐには家には入れないし、
上手いやり方だわと、
悪党の側に立って、感心。
ただ、停電になったら、
家の主まで入れなくなっちゃうわ、と思ったけれど。
アンディ・ガルシアって、
オールバック以外の髪型を、
私は見た事がない気がするんだけど、
前髪を下ろそうという気はないのかしら。
この映画では、
オールバックの後ろ髪を、
小さく結わいていたけれど、変化といえばそれくらい。
あの見事な富士額が自慢で、隠したくないとか?(笑)
評価 ★★★☆☆
ジェフ・ブリッジスは、「トロン」で観た時にはやわな男って感じだったけど、「トロン レガシー」では完璧な大人になっていた。それにしても「トゥルー・グリット」の彼はよかったなあ。若い時の「ラスト・ショー」の彼も好きですね。
by sig (2015-04-19 01:07)
sigさん
コメントありがとうございます。
私、「トロン」も「トロンレガシー」も
観ていないんですよ。
いつか絶対観てみますね。
それから、「ラストショー」は、
なぜか「2」のソフトだけを持っていて、
早く「1」を観なければと焦っています^^;
「トゥルー・グリット」は大好きです。
「クレイジー・ハート」もいいですね。
ジェフ・ブリッジスは、アメリカ人以外は考えられない、
アメリカ人然としたところがいいですね。
by 青山実花 (2015-04-21 23:55)