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「グッド・ドクター 禁断のカルテ」 [映画]

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〔2011年/アメリカ〕


研修医として大病院に勤務する事になった
マーティン(オーランド・ブルーム)は、
希望に燃えていたが、
ベテラン看護師とソリが合わないなど、
理想通りにはいかない日々。


そんな中、腎臓の病気で入院してきた
18歳のダイアン(ライリー・キーオ)が、
マーティンを慕ってくれた事から、
彼はダイアンに特別の思いを抱くようになる。


ダイアンは回復し、退院するが、
マーティンの彼女に対する執着は消えず、
快気祝いの食事会に自宅に招かれた際、
薬の中身を差し替え、
病気を再発させることに成功する。


再入院したダイアンの点滴に、
別の薬品を混ぜたり、
彼女の血液を別の患者の物とすり替え、
重篤な症状であると見せかけたりと、
マーティンの行動は常軌を逸してゆき・・・。





オーランド・ブルームの事は、
イケメンだけど、毒にも薬にもならない俳優だと
今までずっと思ってきたけれど、
このマッドな医師を演じる彼は中々面白かった。


なんか変な髪型して(笑)、
気が弱く、争いごとを好まない彼が
1人の人間に執着した途端、
恐ろしいモンスターに変わってゆく過程が恐ろしく、
最後まで目が離せない。


マーティンの心理は、
医者でない私からすると、
理解しがたい部分もある。


愛する人が病気なら、
なんとかして、1日でも早く回復してもらいたいと思うのが、
一般的な心理だと思うのだけれど、
彼の場合、ダイアンが退院すると
もう会えなくなるってんで、
ますます病気を重くする細工をするとは。
普通の人の感情とは、まるで逆の方向に向かっている。


第一、ダイアンはマーティンを信頼してはいるけれど、
決して恋愛感情があるわけではない。
彼女には粗野な恋人がいて、
その恋人に振り回されている事も、
マーティンは知っているんだな。


当然、マーティンは、
恋人にダイアンを会わせない。
「面会謝絶だ」とか言って。
うーん、やりたい放題(笑)。


考えてみると、医者って怖いなぁ。
患者は自分の担当医に
全幅の信頼を寄せて、
自分の身を委ねるわけだけれど、
その担当医が何らかの目的で、
患者をどうにかしようと思ったら
簡単にできてしまうのだものね。


薬や点滴にしたって、
患者には何も知識がないのだから、
ただ黙って指示に従うしかないわけだし。


もちろん、それは映画の中のお話で、
現実にそんな医者がいるわけないとは
思うけれども。


評価 ★★★☆☆

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コメント 2

hatumi30331

この映画観たよ。
なかなか面白かったね。
人間って・・弱いからね〜
ちょっと間違うと・・・こんな風になり得るかも?って・・・ね。
by hatumi30331 (2015-04-16 00:44) 

青山実花

hatumi30331さん
コメントありがとうございます。

はい、面白かったし、
この先どうなるの?って感じでしたよね。

一人の人にあまりに執着しすぎると、
マーティンのように、
常軌を逸した行動をとるようになってしまうのかも
しれませんね。
人と人の距離感って大事ですね。

by 青山実花 (2015-04-21 23:41) 

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