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「恋と太陽とギャング」 [映画]

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〔1962年/日本〕


網走刑務所から出てきた石浜伸夫(高倉健)は、
女房・典子(小宮光江)と帰る途中、
見知らぬ男・常田(丹波哲郎)に声を掛けられる。


典子と、彼女の母・真佐(清川虹子)が暮らすアパートに
転がり込んだ伸夫は、
次の「仕事」の計画を立て始める。


都内の秘密クラブで開催されている、
国際的な賭博場の金をいただこうというのが、
その計画だ。


伸夫と常田は手を組み、
綿密な計画の元、
仲間を各部所に配置し、
まんまと金を手に入れるが・・・。





ちょっとほめ過ぎだとは思うけど、
古いフランス映画の犯罪物みたいな雰囲気があって、
なかなか面白かった。


特に、賭博場の金を奪う場面などは、
結構ハラハラできる。
もちろん、現代のようにコンピュータを駆使するわけでもなく、
笑っちゃうような手作業での強奪ではあるけれども、
私の能力では、これくらいの方が、
理解もしやすいってもんだ(笑)。


金の強奪に成功したあとも、
共犯者たちが裏切り、裏切られ、
最後に誰が勝利者になるのか、
その駆け引きも面白く、軽妙で。


オチがまたすごい。
そう来たか、って。
アラン・ドロンの、ある犯罪映画を思い出したけど、
その映画より、こちらの方が公開が先。
日本の映画だからって、馬鹿にしたもんじゃない。


高倉健さんは、このころはまだ「不器用」ではなく(笑)、
饒舌で、コミカル。
出所後、妻と妻の母が住むアパートに行ったものの、
妻とイチャイチャしたくても、
母が気になってできない男という役を
笑える演技で見せてくれる。


そういえば、
高倉さんが出所してくる刑務所ってのが、
網走というのが可笑しい。
この映画は、まだ「網走番外地」の前。
そんな時から、高倉さんと網走は、
やっぱり何か結びついていたのね。


妻の母を演じる清川虹子さんが、
カッコいい。
彼女は貫録十分の悪女で、
現金強奪計画の1人として、
ちゃんと加わっている。
頼りになる女傑って感じで。


評価 ★★★☆☆


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コメント 4

Rchoose19

この、いかにも『ギャングです!』って感じが、
時代を感じさせますよねぇ♪

by Rchoose19 (2015-02-24 12:57) 

desidesi

『オーシャンと十一人の仲間』に影響された感じなのかな。
写真の高倉健がワルそう〜!丹波哲郎も若いなあ。
面白そ〜♪ (๑◔‿◔๑)
by desidesi (2015-02-24 16:21) 

青山実花

Rchoose19さん
コメントありがとうございます。

確かにこの写真のように、
ライフルを持ってオープンカーに乗った怪しげな男女がいたら、
通報→即逮捕ですよね(笑)。


by 青山実花 (2015-02-26 16:22) 

青山実花

desidesiさん
コメントありがとうございます。

たしかに、「オーシャン~」なら、
あちらの方が公開が先ですし、
十分あり得ますね。
「オーシャン~」って今観ると、
ラスベガスの町並みも、ホテルも、
とってもしょぼくて、昔はこんなものだったんだと、笑えますよね。

高倉さんもタンバリンもなかなか素敵でした。
この作品はDVDにもなっているようです。


by 青山実花 (2015-02-26 16:25) 

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