「ワンナイト イン モンコック」

〔2004年/香港〕


香港の街・旺角（モンコック）で対立する2つの組織、
ティムの組と、ガウの組。
ある日、両方の組のチンピラ同士が
つまらないいざこざを起こし、
結果、ティムの息子が殺されてしまう。


怒ったティムは、ガウを殺す事を決め、
中国本土から殺し屋・フー（ダニエル・ウー）を雇う。


香港にやって来たフーは、
滞在するホテルの隣室で
娼婦タンタン（セシリア・チャン）が、
ヤクザに暴力を受けているところを助けた事がきっかけで、
彼女と行動を共にするようになる。


一方・警察は、
ガウ殺害計画の情報を入手し、
それを阻止するために動き出した。


フーは、殺し以外に、
別の目的もあった。
香港へ行ったきり、
行方不明になってしまった、
かつての恋人を探すという目的が・・・。





一度しか行ったことはないのだけれど、
香港は大好きな街。
短い滞在で、
知ったような事を言うのは違うと思うけれど、
一度の旅行が、その国の印象を決定づけてしまうとするなら、
本当に、あの街の魅力に
すっかり参ってしまったいう感じで。


この映画の舞台、旺角（モンコック）は、
そんな香港の中でも、
世界一人口密度が高いと言われている繁華街で、
画像検索しただけで、その雰囲気は十分味わえる。
女人街（チープな露店が多数並ぶ通りで、夜行くには最高の場所です）も
ここにある。


そんな旺角に、中国からやってきた殺し屋・フーなのだけれど、
そのフーを演じるダニエル・ウーの、
とても殺し屋には見えないような、
私好みのインテリっぽい風貌に、
たちまち惹かれてしまった（馬鹿～(笑)）。
（とはいえ、彼は文字も読めないという設定ではあるが）


考えてみれば、突っ込みどころは多数ある。
何も中国から殺し屋を呼ばなくたって、
香港にも腕の立つ奴はいそうなのに、とか。


殺し屋なのに、
殺しのお仕事は別に、別れた恋人探しっていうのも、
考えてみれば変よね(笑)。
人を殺すって、
大変な集中力と緊張感が必要なはずで、
恋人なんか探してる余裕はないと思うし、
お仕事が終わったら、
とっとと逃げなければならないから、
そんな暇はなさそうだし。


殺し屋だっつーのに、
香港に着いたその日に知り合った娼婦と
一緒に行動するってのもどうなのよ。
彼女は道案内的な役割をしているけれど、
そもそも、道も知らない街で、
殺し屋が活躍できるのか？(笑)


まぁ、良い。
つまらない事を考えなければ、
それなりに楽しめるし、
雰囲気も悪くない。
なにより、香港を堪能できて満足。


評価　★★★☆☆

コメント 2

旺角（モンコック）の夜はホント、香港って感じがしますもんね。大好きです。もう何度も何度も行ってます。野宿したこともあったな。
by シルフ (2015-02-04 07:48) 

シルフさん
コメントありがとうございます。

モンコックに何度も行かれているなんて、
めちゃくちゃ羨ましい気持ちでいっぱいです。

香港はいいですよね。
何か懐かしい感じがして、
大好きです。
シルフさんのように、
何度も行けるといいのですが。

by 青山実花 (2015-02-08 08:14)