SSブログ

「めくら狼」 [映画]

mekuraookami.jpg
〔1963年/日本〕


父親の博打の借金のかたに、
ヤクザの組・遠州屋の親分の愛人にさせられそうになったお志乃(富司純子)は、
盲目の侠客・捨五郎(東千代之介)に助けられる。


捨五郎は、名前の通り、幼い頃親に捨てられた男で、
三味線の名人・野沢六兵衛門に育てられるも、
道を踏み外し、極道の世界に入ったのだ。


お志乃の境遇に自分を重ね合わせた捨五郎は、
母を探しに大阪に行くという彼女に同行する。
またお志乃も、捨五郎の男気溢れた性格に、
淡い思慕の念を抱くようになる。


しかし、お志乃に逃げられた遠州屋が
そのまま黙っているわけはなく、
追跡の手が近づいてきていた・・・。





盲目の侠客・捨五郎を演じる東千代之介さんが、
とにかくめちゃくちゃカッコよくて、
惚れてしまいそうになる(笑)。


東さんの映画って、
今までにも何本か観ているはずなのに、
一度もその名前を意識した事はなかったなぁ。
ノーチェックだったのが悔やまれる(笑)。


富司純子さん演じるお志乃への態度が、
とにかく優しくて、紳士で、
まるで父か兄のような感じ。
お志乃は、捨五郎と離れるのが辛くて、
大阪に行く列車も見送ってしまうほど。


その気持ちは、
恋愛とか、そんなんじゃなくて、
幼い子供が、
父の着物をギュッと掴んで、
離さない感じと似ている。
どうか自分を置いていかないで、って。


捨五郎がまた、
優しいだけじゃなく、
まぁ、強いのなんのって。
目が見えない分、
他の感覚が冴えていて、
バッタバッタと相手を斬りまくる。


そういった所は、
勝新太郎さんの「座頭市」にも似ている。
「座頭市」の1作目は、1962年だから、
この「めくら狼」の方が1年あと。


そうなると、
「座頭市」のヒットに便乗した?とも思ってしまうけど、
こちらも面白いから、
まぁ、あまり深く考えるのはやめよう(笑)。


富司純子さんのデビュー三作目の映画のようで、
まだ18歳。
初々しくて、すんごく可愛い。
その後、沢山の映画に出るようになったのも
分かる気がする。


評価 ★★★☆☆

nice!(34)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 34

コメント 2

mitu

青山実花さんに刺激されて、色々な映画に興味が出てきました
先日、「細雪」を観ました。
by mitu (2014-12-29 20:02) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます。

「細雪」、私は吉永小百合さんバージョンしか観ていないのですが、
mituさんがご覧になられたのは、
どなたのなのでしょう。
私の方こそ興味があります~^^
by 青山実花 (2014-12-30 22:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0