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「若親分千両肌」 [映画]

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〔1967年/日本〕


河原を歩いていた南条武(市川雷蔵)は、
数人の男に襲われ、ピストルで撃たれてしまう。


襲った男たちは、
「人違いだ。栄吉じゃねぇ」という言葉を残し、
その場を去る。


見世物小屋の一座に助けられた南条は、
恩返しの為、小屋に残り、
法外なみかじめ料を吹っ掛けてきたヤクザ・青柳組の若い衆を
追い払う。


青柳組の組長・竜作(東野英治郎)は、
男気のある人物だが、
今は、病で臥せっており、
若い衆がやりたい放題をしているのだ。


そして、武が間違えられた栄吉(山口崇)こそ、
ヤクザ家業を嫌って出て行った、
竜作の息子だという事が分かる・・・。






シリーズ8作目にして最終話。


もう、どう感想を書いていいのか分からないくらい、
特筆すべき場面の無い映画(笑)。


これを最後に、
このシリーズが終わったのも分かる気がする。
雷蔵さんの行く先々で、
ヤクザのトラブルがあって、
揉めて、
最後はカッコ良く解決ってのが、
お決まりのパターンじゃ、
あまりにマンネリってもんだ(笑)。


この映画で、ちょっと面白かったのは、
ヤクザの組の一人息子・栄吉が、
カフェの女給・葉子に夢中になっている場面。


葉子は誰が見ても蓮っ葉な女で、
栄吉を本気で相手にしているとは思えない。
でも、恋は盲目とでもいうのか、
栄吉は葉子を信じ切っていて、
プロポーズまでする。


ヤクザの切った張ったより、
恋愛沙汰のエピソードを面白く感じるのだから、
この映画本来の意味からは、
もう離れている気がする。
まぁ、そんな人、私だけかもしれないけど(笑)。


評価 ★★★☆☆

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