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「浮かれ三度笠」 [映画]

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〔1959年/日本〕


徳川宗春は、徳川吉宗と将軍の座を争い、
負けてしまう。


吉宗は、甥の松平与一郎と、
宗春の娘・菊姫(中村玉緒)をさせようとするが、
与一郎に関する噂は最悪で、
菊姫はこの縁組を断固拒否する。


菊姫を説得していた老家臣は、
彼女の目の前で何者かに斬られ、
今際の際に、ある巻き物を手渡す。


それは、父・宗春に加担を約束した諸大名たちの連判状。
菊姫は、
見合い嫌さ&父の暴挙を止めるべく城を出るが、
旅の途中、お調子者の渡世人・与三郎(市川雷蔵)を出会い・・・。





見合いを断固拒否する姫が旅をする途中で
出会った渡世人と、
喧嘩しながら惹かれ合う、と聞けば、
誰が考えても、
その渡世人が見合い相手だろうと分かるという(笑)、
軽いコメディ。


この渡世人を演じる雷蔵さんが、
エライ言われようで(笑)。
「道楽者の上に、お脳が弱く、腑抜け」だと、
いいとこ無し。


雷蔵さんは、
それが自分の事だと分かっているけど、
もちろん、怒ったりはしない。
いつも悪戯っぽい表情で、
目を輝かせていて、
足取りもヒョイヒョイっと軽く、
すんごく可愛い。
シリアスからコメディまで、
何でもこなせて、凄い人だわ。


セリフも、時代劇だってのに、
「ファニーフェイス」とか「バックシャン」とか、
横文字が時々飛び出して、
(まぁ、上記の言葉自体、今はあまり使われないけど(笑))
ユルーく楽しめるようになっている。


中村玉緒さんも、
映画の雰囲気にピッタリ。
実生活では、勝新太郎さんと結婚したけれど、
雷蔵さんと並ぶと、
中々オシャレなカップルで、
この組み合わせも有りかな、と思ってしまう。


ラスト、玉緒さんを抱きしめる雷蔵さんに、
ちょっとドキドキしちゃった(馬鹿~(笑))。


評価 ★★★☆☆

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