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「バレエ・カンパニー」 [映画]

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〔2003年/アメリカ〕


シカゴの名門バレエ団に所属するライ(ネーヴ・キャンベル)は、
同じバレエ団のダンサーで恋人のフランキー(サム・フランク)の
浮気を知り、苛立つ。


しかし、次回作で主演を演じるはずのダンサーが怪我をしてしまい、
代役としてレッスンしてきたライにチャンスが訪れ、
練習に集中する。


芸術監督のミスターAことアルベルト・アントネッリ(マルコム・マクダウェル)は、
公演を成功させるべく、
ベテランダンサーたちと時に衝突しながら、
準備を進めてゆく。


レッスンの合間にバーに行ったライは、
ジョシュ(ジェームズ・フランコ)と知り合い、
彼の存在が、
彼女の支えとなってゆく・・・。





バレエの知識はほぼ皆無と言っていい私。
一度だけ、
友人の友人がレッスンしているバレエ教室の公演を
お付き合いで観に行った事があるだけで、
プロバレエ団のステージは観た事がない。


一番最近、「バレエってなんて綺麗なんだろう」と思ったのは、
今年、「ローザンヌ国際バレエコンクール」で優勝した
長野県の高校生・二山治雄君の演技を観た時。
テレビのスタジオでバレエを披露した二山君の動きは、
まるで体が羽根のようにフワフワに軽そうで、
彼の周りだけ、重力が違うんじゃないかと思えるくらいだった。
バレエの事は知らなくても、
彼がどれくらい素晴らしいかというのは、すぐ分かった。
日本の誇りね。


この映画は、名門バレエ団のダンサーたちの、
練習風景や、日常、
バレエ団内部の確執などを描いた、
ドキュメンタリー風の映画。


主演のネーブ・キャンベルが、
吹き替えなしでバレエを披露しているので、
バレエの素養あり?と思ったら、
素養どころか、
本格的にバレエダンサーを目指していた過去があるそうだ。


彼女以外の他のダンサーたちの殆ども、
バレエ団に所属しているそうで、
通りで、付け焼刃な感じがしない、
本物な感じが伝わってくるはずだ、と納得。


それから私は、ダンサーと共に、
レッスンの際、伴奏をつけるピアノの奏者の方も、
本当に大変だと感じた。


監督や振付の先生が、
ダンサーの動きを注意するたびに、
ピアノは中断し、
そしてすぐにまた、再開する。
その時、よく迷わずに弾き始められるなぁ、って。
ぼんやりの私だったら、
「えっと・・・、どこからだったっけ?」なんて、
モタモタモタモタして、一日でクビになりそう(笑)。


ラストがちょっとコントみたいで笑えた。
ジェームズ・フランコが、
ステージの左側の袖にいて、
右側の袖にいるネーヴ・キャンベルに駆け寄るには、
ステージを横切る以外にない。


すると彼は、まだステージにダンサーさんたちがいるってのに、
その中を通ってしまう。
どう見てもダンサーでない男がステージを横切ったら、
私だったら、そのハプニングに、
笑いが止まらなくなりそうだわ。


評価 ★★★☆☆

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lequiche

バレエってすごいんだけれど、
ちょっと部外者を寄せ付けないというか、
禁欲的で敷居の高い部分がありますね。

でも、マルコム・マクダウェルが出ているんですか。
芸歴長いなぁ。(笑)
by lequiche (2014-12-11 12:43) 

青山実花

lequicheさん
コメントありがとうございます。

確かにそうですね。
行ってみたいという気持ちはあるのですが、
なんだろう、躊躇してしまう所があります。
ドレスコードも分からないし^^;

マルコム・マクダウェル、
若い頃はアレックス役やらカリギュラ役やら、
物議を醸すような役が多かった気がしますが、
時を経て、バレエの監督役をするとは(笑)。
現在も、なかなかハンサムなおじいさんですね。

by 青山実花 (2014-12-12 11:21) 

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