「オオカミは嘘をつく」 [映画]
〔2013年/イスラエル〕
幼い少女ばかりが狙われる、
連続殺人事件が起こる。
その手口は残忍極まりなく、
見つかった遺体は、
親にも見せられないくらいの状態だ。
ほどなくして、犯人らしき男・ロテム・ケイナンが逮捕される。
なんとか自白させたいと焦った、
刑事・リオル・アシュケナージは、
廃屋でケイナンを拷問するが、
たまたまそこにいた少年が、
その様子を動画に映しており、ネットに公開されてしまう。
それが原因で、アシュケナージは担当をはずされ、
ケイナンは釈放されるが、
彼はその後も独自でケイナンの身辺を見張っていた。
一方、被害者少女の父・ツァヒ・グラッドは、
山の中の一軒家を購入した。
不動産屋の女性に、
地下室で悲鳴を上げさせ、
その声が外に漏れるかどうかの実験をし・・・。
こ、これは(笑)。
観始めは、犯人探しの映画かと思っていたら、
思いっ切り拷問映画じゃないか。
被害者少女の父が、
山奥に一軒家を買った時点で想像がつくが、
それにしても、その拷問の方法というのが、
直視できないくらい容赦ない。
もしも、この父親と殺された娘の
仲睦まじい映像が事前にでもあれば、
感情移入もできるんであろうが、
そのような場面は一つもないので、
ただただ、拷問だけがクローズアップされる。
そもそも、拷問を受けるロテム・ケイナンは、
犯人かどうかさえ分からない。
犯人じゃなかったらどうするの?という気持ちが、
観ているこちらにはあるけれど、
そんな観客の感情はお構いなし。
残酷な殺人事件のニュースを見ると、
犯人も同じ目に遭わせてやればいいと、
思ったりする事があるけれど、
こういった映画を観ると、
現実にそれを行うのは、
やっぱり難しいのかもと思ったりもする。
いくら憎いとはいっても、
この映画でしている事を、
生身の人間にするなんて、
私にはできない。
これは国民性と関係があるんだろうか。
イスラエルの映画は、
グローイングアップシリーズ(笑)くらいしか観た事がなく、
このような犯罪物は初めてなので、
なんとも言えないけれど、
少なくとも日本より、
死は身近にあるのかもと、
そんな風に理解したりもして。
それから、これもイスラエルの人に慣れていないせいなんだろうけど、
ツァヒ・グラッドの父親が途中から出てきた時、
どちらが親か分からないくらい、
年齢が同じに見えて、
すこし笑った。
黒人さんの年齢を当てるのは難しいと思った事はあるけど、
それと同じような感じ。
実際、あの2人の俳優さんの年齢差は、
本当に親子ほどあるんだろうか。
タランティーノ監督が絶賛したらしいけど、
なんか分かるわ(笑)。
細かい事はもうどうでもよく、
拷問の痛みを見る映画。
あまりに激しい場面は、片目で観た(笑)。
評価 ★★★★☆
犯人探しの映画じゃないんですか?
「新感覚心理トラップ」とかって書いてあるのにね^^;
拷問映画なんですか~ 痛い怖い映画は好きなんですけど拷問はあまり好きじゃないんです。観ないって事じゃないんですけどね^^
by 原みつる (2014-12-03 19:01)
原みつるさん
コメントありがとうございます。
犯人はラストに分かるんですが、
それより拷問が強烈すぎて^^;
原さんでも拷問は駄目ですか。
ホラーがお好きなので、
OKだと思っていたのですが^^
いつか機会がありましたら、
原さんにも観てほしいです。
by 青山実花 (2014-12-07 08:39)