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「ヘアスプレー」 [映画]

hairspray.jpg
〔1988年/アメリカ〕


太めの女子高生・トレイシー(リッキー・レイク)は、
若者に大人気のロックンロールダンス番組、
「カレンズショー」が大好き。
親友のペニーとテレビの前で踊り狂う毎日。


番組のオーディションを受けたトレイシーは、
夢が叶い、レギュラーの座をゲットする。


太ってはいても、
そんな事は意にも介さないチャーミングな彼女は、
たちまち人気者になり、
素敵なボーイフレンドも出来て、
人生バラ色。


ところが、「カレンズショー」に、
黒人は出演させないという、
暗黙の差別規約がある事を知ったトレイシーは、
抗議行動に出る事になる・・・。





カルト映画の巨匠・ジョン・ウォーターズ監督の
初めてのメジャー映画なのだそうだ。


一見、ポップで可愛いけれど、
太目の女の子や、黒人など、
社会から異端の目で見られがちな人々に光を当てる、
監督の思いが伝わってくるような映画。


本作は、2007年にリメイクされていて、
それは当時、劇場で観た。
カラフルな映像と、
太目だけれどキュートな主人公に釘付けになったものだけれど、
それはオリジナルがあってこそだと思うと感慨深い。


2007年度版を観た時、
ジョン・トラヴォルタが母親役をしている事に、
めちゃくちゃ驚いたものだ。
女優さんは星の数ほどいるのに、
なぜにトラヴォルタ?って。


でも、オリジナルを観て分かった。
母親役は、男性でなくちゃ駄目なんだ。


本作で母親を演じているのは、
ウォーターズ監督作品の常連で、
100キロを超える巨体のドラァグ・クイーンとして有名なディヴァイン。


私がブログを始めて、
5作目に書いた映画「ピンク・フラミンゴ」の主人公でもあって、
勝手に親近感を持っている俳優さんでもある。
そんなディヴァインが、
「女装」ではなく、
本物の女という設定で、
娘の悩みを聞いたり、
一緒にお買い物をしたりするのが、
微笑ましく可愛い。
これもウォーターズ監督の、
マイノリティ側の人に光を当てる目的の一つなのかなと、
考えたりもして。


これを日本でリメイクするなら、
母親役は絶対、マツコ・デラックス氏にしてほしい(笑)。
トレイシーは渡辺直美さんあたり?
ただ、日本には、
黒人さんのように、
見た目で分かり易い人種や国籍の差別がないから、
そこをどうするかが問題だけど。
(って、勝手に話を進めてるけど(笑))。


評価 ★★★☆☆

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