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「わたしは生きていける」 [映画]

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〔2014年/イギリス〕


16歳のアメリカ人の少女デイジー(シアーシャ・ローナン)は、
夏休みを叔母の家で過ごす為、
一人イギリスにやって来る。


複雑な家庭環境で育ったデイジーは、
屈折した心を抱えていたが、
野を駆け回り、川で泳ぐ3人の従兄妹たちと接するうちに、
少しずつ明るくなってゆき、
特に年の近いエディ(ジョージ・マッケイ)とは、
初めての恋に落ちる。


ある日、彼らが遊んでいると、
不気味な強い風が吹き、
直後に雪のような灰が降り始めた。
ラジオの情報によると、
ロンドンに核爆弾が落とされ、
第三次世界大戦に突入すると言う。


その後、軍隊がやって来て、
男女別々に、強制的に連行させらる彼ら。
別れ際に、エディが叫んだ。
「離れ離れになっても、必ずこの家で再会しよう」と・・・。





アメリカからイギリスにやって来た少女が、
第三次世界大戦に巻き込まれるというお話。


巻き込まれるとは言っても、
世界大戦なのだから、
当然アメリカも参戦しているはずで、
どこにいても、戦争は戦争なのだけれど。


ただ、例によってアメリカ本土に被害は無いらしい。
開戦後すぐに、
アメリカ領事館の役人がデイジーに、
出国許可証を渡す。
アメリカはいつでも安全という事か。


でも、デイジーは帰らない。
夢中になっているエディがいるものね。
自分の命より、恋。
恋のパワーは凄いなぁ。
私が16歳だったらどうしただろう。
そして、今の自分だったらどうするだろう。


その後、男女別々に連れて行かれた彼らだけど、
エディに会いたい一心のデイジーは、
収容された家を抜け出し、
幼い従妹を連れて、
危険な森を横断する。


そこでデイジーは、
様々な事を体験する。
遺体の山のあまりの酷さに、
嘔吐してしまう場面もある。
あんなに人を殺して、
一体どんな意味があるんだろう。


それから戦争って、
必ず弱者への性的略奪があるけど、
この映画でも、
そのような場面があって、
暗い気持ちになる。


そして何より、
戦争は、今まで自分が努力して築いてきた生活を
一瞬にして無にしてしまう。
私にはそれが一番恐ろしいし、
言い方は悪いけど、馬鹿馬鹿しくてくだらない行為。
日本も、今の平和が永遠に続いてほしいと
切に願う。


ラストは、ちょっとあっけない気がしたけど、
希望があるので悪くない。


評価 ★★★☆☆

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