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「蛇姫様」 [映画]

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〔1959年/日本〕


病弱な父・大久保佐渡守に代わり国を任せられている
琴姫(嵯峨美智子)は、
腹黒い家老・佐伯左衛門(和泉千太郎)に手を焼く日々。


琴姫の心の慰めは、
身の回りの世話をしてくれる、おすが(中村玉緒)だけで、
このおすがに、いつも心の内を聞いてもらっていた。


おすがが実家・ひのき屋に里帰りした際、
佐伯の息子・彦次郎(浜田雄史)が客としてやって来た。
ところが、彦次郎がおすがを酌婦扱いした事から、
トラブルに発展、
おすがの兄・千太郎(市川雷蔵)は、
彦次郎の顔を大きく切りつけてしまう。


逃走した千太郎は、
旅役者一座に匿われ、
役者に化け、
厳しい詮議から逃れようとする。
特に看板女優のお島(近藤美恵子)は、
千太郎の男っぷりが、
相当に気に入ったらしい。


しかし、千太郎がそうこうしている間に、
おすがは殺され、
父も殺害された上、
実家に火を付けられてしまう。


しかも、父やおすがを殺したのは琴姫だとの
噂が流布され、
千太郎はそれを信じ込み・・・。





タイトルの「蛇姫」とは、
途中で殺される中村玉緒さんが、
死後、生まれ変わった姿。


彼女は、死んだあと、
蛇になって、琴姫や兄の千太郎の所に現れては、
彼らをギョッとさせる。


ただ、私としては物足りないのよ。
どうせ蛇に生まれ変わるのなら、
超でかい大蛇にでもなって、
仇に巻き付いて、
丸呑みするくらいの迫力があればいいのに。


彼女がなったのは、
膝の上に乗るくらいの、
小さな小さな蛇。
これじゃインパクト薄いでしょ(笑)。


ただ、生きている時の玉緒さんは、
気が強くて、なかなかよろしい。
いつになくセリフが長くて、結構な迫力、
それでいて可愛い。
今の玉緒さんからは想像もつかない。


もちろん今の玉緒さんも、
とても可愛らしい方だとは思うけれど。
そういえば、先週「徹子の部屋」に玉緒さんが出演された時、
勝新太郎さんとの結婚について聞かれた玉緒さんは、
婚前交渉云々と話し始めて、
徹子さんが少し困っておられたような(笑)。
私も、自分の聞き間違いかと、
その部分だけ、巻き戻して観ちゃったくらい。
この時の会話が可笑しいと、
ネットでも話題にされている方がいるようだ。


雷蔵さんの映画なのに、
出てくる女がみんな強くて、
持っていかれてる気がする。
旅役者に化ける雷蔵さんは、
とても美しいのだけれど。


私は、テレビドラマの時代劇は、
全くと言っていいくらい観た事がなくて、
知らなかったのだけれど、
この作品は、ドラマにもなっていたそうだ。
・・・って、こんなところに書くまでもなく、
それって、誰もが知っている事なんだろうか(笑)。


評価 ★★★☆☆

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