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「若親分喧嘩状」 [映画]

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〔1966年/日本〕


大陸に行った南条武(市川雷蔵)は、
陸軍に軟禁されていた、
蒙古のトクーズ姫(江波杏子)を助け出し、
日本に連れて帰る。


姫の身柄を旧知のヤクザ・木島剛(三島雅夫)に預けた武は、
木島の組に入ってくれとの誘いを断り、
横浜の高遠組の親分・弥之助の客分となる。


一方、新興ヤクザ猪之原組は、
一般人を阿片中毒にするなど、
阿漕な商売で儲けており、
昔ながらの任侠道を貫く高遠組とは、
ことごとく対立し・・・。





シリーズ3作目。


大陸に渡った武が、
モンゴルを姫を日本に連れてくるって一体・・・
という出だし(笑)。
それって、
ヤクザの仕事とはちょっと違うんじゃ、と思ったけど、
日本の軍が絡んでいるから、
元海軍の武にも、
まったく無関係ではないらしい。


ただ、そんな風に連れ帰った姫と武が、
どうにかなるのかと思ったら、
そういう事でもなく、
姫の存在はあまり意味なく終わった。
この先、シリーズが進んでゆくと、
もっと出てくるんだろうか。


猪之原組の親分ってのが、
なんだか変わった奴で。
彼は、横浜の親分衆の集まりの席で、
なぜかトランプを手にしている。
重要な事を決める席でトランプをいじってる親分なんて、
初めて見たから、
なんだか可笑しくて。


で、武と初めて対決する時も、
トランプ勝負。
面白いなぁ、
横浜だからか?(笑)


それにしても、
武を演じる市川雷蔵の男気溢れる様子に、
惚れ惚れしてしまう。


真面目なヤクザってのも変な言い方だけど、
彼は堅気の人には迷惑を掛けないという、
ヤクザ本来の掟を絶対に守っているし、
言葉や立ち居振る舞いの全てが凛としていて、
カッコ良すぎ。
市川雷蔵は、
3作観た中では、一番役にハマっているかも。


評価 ★★★☆☆

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