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「ぼくを探しに」 [映画]

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〔2013年/フランス〕


幼い頃、両親を亡くしたポール(ギョーム・グイ)は、
それ以来、言葉を発する事ができずにいる。


彼の記憶の中の母は、
優しく美しい女だが、
父は乱暴で恐ろしい、野獣のような男。
そして、そんな2人がいつも夢に出てきては、
うなされる。


33歳になった彼は、
伯母姉妹が営むダンス教室で、
ピアノを弾くだけの、孤独な生活。


そんなある日、同じアパートに住む、
マダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)の部屋に、
偶然入った彼は、
部屋いっぱいに植えられている植物に驚く。


マダムはポールに一杯のハーブティをすすめ、
それを口にした彼は、
子供の頃の失われた記憶が蘇ってくる。


ハーブティに夢中になった彼は、
マダムの部屋に入り浸るようになり、
そして、両親の死因を思い出す・・・。





以前、フランスのアニメ「ベルヴィル・ランデブー」を
とても面白く思い、
このブログでも感想を書かせていただいたけれど、
これは「ベルヴィル~」のシルヴァン・ショメ監督が
初めて手掛けた実写版映画なのだそうだ。


アニメの監督だからかどうかは分からないけど、
映像がポップでとても可愛くて、
そして、登場人物たちがちょっと不気味(笑)な所など、
大好きな「アメリ」に通じるものがある。


分かったような事を言うのは恥ずかしいけど、
フランス人の描くポップって、
こういうのを言うのかなぁと、
なんだか面白く思う。
アメリカとは一味違う。


「記憶は音楽が大好き」といったセリフがあって、
大きくうなずいてしまう。
おそらく多くの方もそうじゃないかなと想像するけど、
音楽と記憶がセットになっている事って多い。


ポールの両親の死因には唖然。
ポカンと口を開けてしまう。
あれは、幼い彼にはショックだわ。
子供の頃に、あんな事態を目の当たりにしたら、
そりゃあ、口がきけなくなるってもんだ。


結局彼は、最後まで口をきかない。
つまり、ギョーム・グイという俳優さんの声が、
どんなんだか、聞けずに終わる(笑)。
他の作品も観た事ないし。
今度、彼の出演作を観てみようかな。


観てみようといえば、
シルヴァン・ショメ監督の、
「イリュージョニスト」というアニメも、
素晴らしいという事だ。
こちらも絶対観てみたい。


評価 ★★★☆☆

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