「渇き。」 [映画]
〔2014年/日本〕
元刑事・藤島(役所広司)は、
離婚した妻から、娘・加奈子(小松菜奈)が
数日前から帰らないとの連絡を受け、
駆け付ける。
自らの足で加奈子を探しに出た藤島は、
加奈子の交友関係を辿ってゆくうちに、
何かとてもつもない娘の一面を知り、
愕然とする。
これはただの家出じゃない。
娘と関係ある人間は皆、
常軌を逸した奴ばかり。
藤島は焦り、
彼自身の暴走も加速してゆく・・・。
何だか鬱陶しい映画だなぁというのが、
全体の印象。
まず役所広司の演技がうるさくて堪らない。
彼はいつも怒鳴っている。
しかもテンション超高め。
娘がいなくなって、
必死になるのは分かるけど、
そもそも、離婚以来殆ど会ってないんじゃん。
そんなに心配なら、
普段から気に掛けててよ、って。
元妻に対する暴力も最低。
元は夫婦だからって、
何してもいいってわけないだろう。
あれじゃ妻に逃げられたのも分かる。
学校でのいじめの場面も、
辛くてたまらない。
いじめが止んだ時は、
いっとき、ホッとしたけど、
その後また最悪の展開に。
観ていて、嫌な気分になる。
バイオレンス映画は、
作品によってはめっちゃ好きになる事も多いのに、
なんだろう、この映画の違和感は。
日本だからかな、
いや、日本の映画だって、
面白い時は面白いしなぁ。
事を起こしている殆どが、
未成年だからかも。
未成年の狂気って、
大人のそれとはまた違う怖さがある。
妻夫木くんが、
今までにない憎たらしい役をしていた。
いつも半笑いで、人を小馬鹿にして、
腹に一物あるような役。
妻夫木君自体は大好きだけど、
実際こんな人がいたら、ムカつくだろうな。
今回は可愛くなくて残念(笑)。
評価 ★★☆☆☆
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