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「特攻大作戦」 [映画]

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〔1967年/アメリカ〕


1944年。
アメリカ軍のライスマン少佐(リー・マーヴィン)は、
ある作戦の指揮を執る事になった。


それは、ドイツ軍司令部壊滅のための作戦で、
そのために、
軍刑務所に収監中の12人の男たちが集められる。


12人は死刑囚や無期懲役など重罪の、
いずれ劣らぬ曲者揃い。
そんな彼らを教育し、
作戦を実行しようというのだ。
もちろん報酬は特赦。


猛特訓が始まり、
実行の日が近付く。


この作戦は成功するのか・・・。





そう数を観たわけじゃないけど、
50年代60年代の頃って、
こういった、痛快戦争映画が結構あったんだろうなぁと
思いながら観る。


今は、「戦争は痛快じゃない」という意識が浸透しているし、
アメリカも強いばかりじゃないというのが、
分かってきたし、
こういったものは作りにくいんだろうという気がする。


12人の荒くれ囚人男たちを、
大作戦実行のために駆り出すという話だけれど、
この12人の面子が凄い。
チャールズ・ブロンソン、ジョン・カサベテス、
テリー・サバラス、ドナルド・サザーランドなどなど、
とにかく豪華。


彼らは一筋縄ではいかないけど、
そこがいい。
もし12人を優秀な兵士で固めた設定だったら、
なんだかシリアス物になっちゃいそうで、
笑えない気がする。


よく、他の映画で、
佳境に入るまでが長くて、
観ている側は、罰ゲームみたいに辛抱して、
本題に入るのを待つ、なんて作品があるけど、
これは12人の訓練自体が面白くて、
全然飽きない。
訓練風景がもっと長くてもいいくらい(笑)。


最終的に彼らが攻撃するのは、
ヨーロッパの古城を小さくしたような建物で、
そこに潜入してからは、
結構な緊張感。


それにしても、
手榴弾の数にはビックリ。
あんなにあったら、
建物全部が吹っ飛んじゃいそうだわ。


面白い映画だったけど、
やっぱり、違和感は残る。
戦争って、目の前にいる、
ただ、敵国の人間というだけで、
どんどん相手を殺していく事なんだよね。
(当たり前だけど)


憎んでさえいない相手を、
あんなに簡単に殺すって、
やっぱり尋常な状況ではないと思う。
・・・って、そんな事言ったら、
戦争物じゃなくても、殺し合いの映画は
沢山あるんだけど、
なんというか、やっぱり戦争となると嫌なのよね。


この映画、
1967年のアメリカ映画の、
売上1位の作品なのだそうだ。
痛快さと、豪華な俳優陣が良かったのかな。


評価 ★★★☆☆
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