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「X博士の復讐」 [映画]

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〔1970年/アメリカ〕


NASAで、宇宙ロケットの開発をしてきたブレーガン博士は、
最近お疲れ気味。


すると仕事仲間の日系人・ナカムラから、
彼の祖国である日本にバカンスに行ってはどうかと進言され、
1か月の休みを取る。
博士は以前から日本に興味を持っていたが、
戦争で訪日を断念した経緯があり、
その申し出は、とてもありがたいものだった。


空港へ向かう途中、
珍しい食虫植物を見つけた博士は、
それを日本に持ち込む。
元々、博士の専攻は植物学なのだ。


空港にはナカムラの知り合いの女性・ノリコが出迎えに来ており、
博士の研究にうってつけの軽井沢という場所があります、と言う。
博士とノリコは車で軽井沢に向かう。


軽井沢で、持ち込んだ食虫植物を育て始めた博士は、
「海中にも、食虫植物がある。それを取りに行こう」と
今度は千葉の海岸に出掛け、
それを採取する。


軽井沢に戻った博士は、
持ち込んだ食虫植物と、
海中から取った食虫植物を掛け合わせ、
さらに稲妻に当てた。
かぶせてあった布を取ると、
どうだろう、植物は奇怪な生物となり、
しかも夜、なぜか犬が一匹いなくなっているではないか・・・。





エド・ウッドが脚本を手掛けたという本作。
なんという珍品(笑)。
ウッドが日本を舞台に映画を作っていたとは
初めて知った。
本当にB級の、くだらない内容だけれど、
とても嬉しく感じる。
ただ、日本未公開。
客が入るわけないと思われたのか?(笑)


もう最初からわけが分からず、
突っ込みどころ満載。
植物の研究に心血を注ぐような博士が
なぜNASAで働いているのか。
NASAでならなくてはいけない理由が一つもない。


そして日本に食虫植物を持ち込む博士。
おいおい、変な植物持ち込まないでよー、と言いたくなる(笑)。
それとも、1970年頃は、それほどうるさくなかったんだろうか。


1970年といえば、東京の空港の名前が、
「成田空港」と訳されているのが気になった。
調べてみると、成田の開港は1978年という事で、
この映画の場合、羽田と訳す方が適切だと思うんだけど。
まぁ、どうでもいいけどね(笑)。


そして、日本で食虫植物の研究を始める博士。
たしか来日の目的は、
ゆっくり骨休めだったんじゃ・・・
そんな事はもう、どこかに吹き飛んでいて、
ノリコと2人、博士は研究に必死。


そして、陸と海、両方の食虫植物を掛け合わせる博士。
その作り方は、完全に「フランケンシュタイン」のパクリ(笑)。
板に植物を乗せ、
それを天井に引き上げ、
天窓から雷に当てるという、
フランケンシュタインのモンスターと同じ作成方法(笑)


それで出来上がった、
食虫植物の怪物は、
基本の形は人間とよく似たもので。
手の部分が、食虫植物の、
虫を取って食べる部分だったりするのが、
ちょっと笑える。


最初から期待しなければ楽しめる。
これを観て、
悪い気がする日本人は少ないんじゃないかな。
別に日本が悪く描かれているわけではないし。


評価 ★★★☆☆

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