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「カニング・キラー 殺戮の沼」 [映画]

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〔2007年/アメリカ〕


アフリカのブルンジ共和国のある沼で、
“グスタヴ”と呼ばれる巨大ワニが
度々人間を襲い、怖れらていた。


そんなグスタヴを生け捕りにしようという企画が、
アメリカのテレビ局で持ち上がり、
プロデューサーのドミニク・パーセルが
その仕事を任される事になった。


同行者は、女性レポーターのブルック・ラングトンと
カメラマンのオーランド・ジョーンズ。
パーセルは社会部の記者なため、
全く気乗りがしなかったが、
会社の命令で、嫌々の仕事だ。


ブルンジ共和国は内戦で荒れており、
不安を訴えるパーセルだが、
現在は休戦中なので、絶対安全だというのが、
会社の言い分。


しかし現地に行って、
そんなものは幻想だとすぐに気が付いた。
ここはアメリカの常識など全く通用しない。
フツ族とツチ族の争いは終ってはおらず、
パーセルたちもすぐに巻き込まれる。


それでもなんとか、グスタヴのいる沼に辿り着き、
檻を設置し、捕獲を試みる彼らだったが・・・。





巨大ワニが人間を食らう、
パニック映画なはずなのに、
アフリカの内戦物みたいな粗筋になってしまった(笑)。


実際、物語は、
この2つが並行して描かれる。
正直、とっちつかずの印象が否めない。


フツ族とツチ族の争いは、
ルワンダでの出来事だと思っていたけれど、
ブルンジ共和国でも同様な事は初めて知った。
調べてみると、この二国は隣接しているようだ。


グスタヴが住むという沼のある村では、
“リトル・グスタヴ”と呼ばれる、
テロリストのリーダーが権力を振るっている。
カメラマンのオーランド・ジョーンズが、
そのリトル・グスタヴが人を惨殺する場面を目撃し、
ビデオに収めてしまう。
ある意味、それはワニより怖い。


しっかし、その後のブルック・ラングトンの発言には
イライラさせられるんだな。
その映像を見せられた彼女は怒り、
ジョーンズに向かって、
「あなたは見ているだけで何もしなかったのか」などと、
なんともまぁ、驚くような発言をする。


どうせいと言うんだ、この女は。
草むらから飛び出して、
リトル・グスタヴを説得しろとでも言うのか。
村に着くまでにも散々怖い目に遭ってるというのに、
学習能力のない奴だな。


って、何も本気で観る事もないんだけど(笑)。
ある意味、それは、
パニック物ではよくある話。
他にも、何でだかグスタヴ捕獲用の檻に自分が入っちゃう
現地の青年とかがいて、
やっぱりイラっとさせられるし(笑)。


肝心のグスタヴは、
とても大きくて、動きも早いのだけれど、
出てくるのが、なぜか夜が多くて、
よく見えないのが残念。


これは実話なのだそうだ。
内戦で沼に捨てられた人間の死体を食べたワニが、
その味を覚えたんだとか。
まったく戦争ってのは、
人間だけでなく、動物にまで影響を及ぼすのね。


評価 ★★★☆☆

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