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「ウルフ・オブ・ウォールストリート」 [映画]

wolfofwallstreet.jpg
〔2013年/アメリカ〕


80年代後半。


22歳のジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は、
ウォール街の投資銀行で働き始めるが、
勤務先がすぐに倒産。


その後、別の会社に就職した後、
26歳にして、自分の証券会社を立ち上げた彼は、
金持ち相手に、巧みな話術で相手を惹きつけ、
瞬く間に会社は急成長。
年収4900万ドルを稼ぐまでになる。


有り余る金を、
女とドラッグにつぎ込むベルフォート。
糟糠の妻を捨て、
美しいナオミ(マーゴット・ロビー)と結婚、
その頃の彼の人生は得意の絶頂だった。


常識はずれな散財に、
人生を謳歌するベルフォートだったが、
しかし、
いつしか破綻が訪れ・・・。





何とも毒々しい。
金・女・ドラックだけで話が成り立っていると言っていい。


大変に下品な言い方で、
女の私が書く事ではないけれど、
180分という長い上映時間の間、
やってやってやりまくっているといった印象。


特に乱交パーティの場面が異様に多くて、
まさしく酒池肉林。
お部屋の中だけでなく、
飛行機の中までって、
そんなの初めて見た気がするわ(笑)。


なので、この映画、
付き合いの浅い恋人同士や家族には
絶対にお勧めしない。
逆に、
どんな話題でもOKな、
仲良しカップルだったら、
いい刺激になるかもしれないな(笑)。


それから、このジョーダン・ベルフォートという人は、
もう常にラリっている。
プリオの演技が上手いのか、
ドラックをする人みんながそうなのかは分からないけど、
ある場面では、
話す事も歩く事もままならず、
しかもそんな酩酊状態で車の運転という、
有り得ない行為をやってのける。
それら一連の場面は、
見所の一つ。


長いせいか、ちょっと散漫な印象で、
どの場面がクライマックスというのはないのだけれど、
女の私はやっぱり、
2人の妻の場面に見入ってしまったよ。


最初の妻は、
そう美しくはないのだけれど、
貧乏な時代のベルフォートと仲良く暮らしてきた女。
だから彼が、美しいナオミと出来上がったのを知って、
激昂する。


これはもうよくある話で、
日本のミュージシャンなんかも、
そんな話でいっぱいだけど、
やっぱり男は金を持つと、
ランクが上の女を求めるようになるのかしら。
みんながみんなではないんだろうけど。


それから、ナオミ。
ベルフォートの破綻が近づき、
愛も冷めてしまった彼女と、
彼女の気持ちに気付かないベルフォートとの、
ベッドの場面が大変に興味深い。


冷め切った瞳で、
明後日の方を見ながら性交するナオミと、
1人盛り上がるベルフォート。
行為の直後、
別れを告げられ、怒り狂った彼が出た行動は、
「やめて」と言いたくなるような無謀なもので。


妻を捨てた男が、
今度は妻に捨てられる。
私は「バチ」などは無いと思っているけれど、
やっぱり人間はどこかで帳尻が合っているのかも、
とは思う。


評価 ★★★☆☆

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