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「大脱出」 [映画]

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〔2014年/アメリカ〕


「脱獄ビジネス」の第一人者・シルヴェスター・スタローン。
彼の仕事は、一般の囚人として刑務所に入り、
脱獄して見せ、
その刑務所の警備の弱点を突くというもの。


そんな彼に、新たな脱獄依頼がくる。
CIAから、民間刑務所の警備について、
調べてほしいと言われたのだ。


引き受けたものの、
最初から、様子がおかしい。
拉致同然に連れていかれ、
体に埋められたGPSは取り出された。
これではスタッフとの連絡は不可能。


薬を打たれ、気を失った彼が目覚めると、
そこは、今までに入った事のないような、
ハイテクな監獄。
どうやらスタローンは罠にかけられたらしい。


彼はそこで、囚人たちのリーダー格である、
アーノルド・シュワルツェネッガーと親しくなり、
脱獄計画を立て始める。
しかし、刑務所の周囲を探ろうと外に出たスタローンは愕然とした。
なんと刑務所は、大海原に浮かぶ巨大なタンカーの中にあったのだ・・・。





シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの共演。
2人は「エクスペンタブルズ」で共演済みだけれど、
こんな風に、二大巨頭みたいに一緒に出るのは
初めてではないかと思う。


主役はスタローン。
最初からの登場で、
予備知識のなかった私は、
いきなりの展開に「え!?」と戸惑い、
その後、疑問が解けるという流れ。


そして、その後シュワルツェネッガーの出番があるんだけど、
その時のシーンが、
「出たーー!」と言いたくなるような登場のしかたで(笑)。
その演出にちょっと笑う。


冒頭の、スタローンの脱獄手口は興味深く見た。
彼は警備の甘い点を、ことごとく突いて、
易々と脱獄しているように見える。
脱獄って、あんなに簡単にできるの!?と
心配になるくらい。


その後の洋上の監獄では苦戦する事に
なるのだけれど、
いつも思うのは、
あのような監獄が実際あったとして、
収監されている人は仕方ないとしても、
働く人は辛いんじゃないかな、って事。


だって、大海原に浮かぶタンカーに、
ずっと乗っているのよ。
そこには娯楽もなければ、
家族や恋人や友人もいない、
物凄く辛い仕事だと思うのだけれど。


ストーリーとは関係ないけど、
シュワルツェネッガーって、
よく見ると、意外とハンサムかも、と思った。
ハンサムというより、
年を重ねて、大人の男のいい味が出てきたのかもしれない。
私のような者が言う事じゃないかもしれないけど。


去年、シュワルツェネッガーが、
20年間、スタローンと嫌い合っていたという記事が出ていた。
(インタビューの前後がないので、ニュアンスは分からないけど)
今は和解して、認め合っているとは言っているものの、
できれば、それは聞きたくなかったな。
そんな事を知ったあとで、
このような映画を観ると、
「嫌いだけど、年食って仕事も減ったし、
 ま、共演でもしてもう少し稼ぐか」みたいな風にも感じられてしまう。


夢見過ぎなのは分かってるけど、
嫌いじゃない2人だから、
嘘でも仲良しさんを装ってほしかったなと。


評価 ★★★☆☆

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水上耕助

人間として嫌っていたではなく、役者として「張り合っていた」というほうがニュアンスとしては正しいみたいな感じでしたよ。
実際、ランボーとコマンドーやコブラとゴリラのように二人の主演作には似た作品多かったですし。
シュワちゃんがツインズとかコメディに出始めると、スタローンも「刑事ジョー ママにお手あげ 」とかに主演して……大コケしたりしてましたし(笑)
by 水上耕助 (2014-01-16 19:01) 

青山実花

水上耕助さん
コメントありがとうございます。

なんだか嬉しい情報をありがとうございます。
ちょっとホッとしています。
この2人はずっと仲良しだと思っていたので、
役者さんとして張り合っていたのなら納得です。

突出した才能を持っている方には、
時として、永遠のライバルとでもいえるような相手が存在しますね。
たとえば、浅田真央ちゃんとキム・ヨナ、
古くは王さんと長嶋さんとか。
この2人もそんな感じで、切磋琢磨してこられたのでしょうか。

by 青山実花 (2014-01-16 22:50) 

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