SSブログ

「永遠の0」 [映画]

Eeienno0.jpg
〔2013年/日本〕



祖母の葬儀の席で、
現在いる祖父とは血の繋がりがない事を知った佐伯健太郎(三浦春馬)は、
姉・慶子(吹石一恵)と共に、
本当の祖父・宮部久蔵(岡田准一)について調べる事を思い立ち、
特攻隊員として死んだ久蔵の戦友を訪ねて回る。


しかし、行く先々で久蔵の芳しくない評判を聞かされた健太郎と慶子は、
気落ちし、調査をやめようかとまで思い始める。


そんな中、久蔵の最期を知る人物に辿り着き、
本当の久蔵の姿が見え始める。


久蔵には、
妻と娘の為に死にたくない、という強い思いがあり、
生に執着があったのだ。


彼のそういった思いは、
部下に対する時も同じで、
若い世代を死なせてはならないとの理由から、
航空試験にも「不可」しか出さない。


そんな彼がなぜ、特攻で死んでいったのか。
健太郎が調べを続けてゆくうちに見えてきた理由とは・・・。





「家族の為に死にたくない」
現代では当たり前に言われる言葉が、
臆病者、小心者、腰抜けなどと言われてしまった時代。


当時、本当に宮部久蔵のような人がいたのかどうかは
分からないけれど、
それを口に出すのは、
大変な勇気と強さが必要だったに違いない。


戦争が終わって68年か。
戦争中10歳だった子供が今78歳として、
実際、戦争に行った人は90歳以上?
孫でさえ、40歳を超えている人もいるだろう。
もう、実体験として、
戦争を語れる人は殆どいないわけで、
そうなると、
この映画のように、
孫の代が、手探りのように戦争を調べるしかないわけで。


過去パートがこの映画のメインなのは当たり前だけど、
現代パートで、
合コンの席で、健太郎が友人たちに、
声を荒げるシーンがあり、
それが妙に印象的だった。


友人たちは、特攻隊を、
「自爆テロ」だと言う。
健太郎は、必死に「それは違う」と説明するが、
上手く言えず、もどかしさが募るばかり。
そして、大声を出す事になってしまうのだけれども、


それはもう、どちらも仕方のない事なのかもしれない。
体験していない事を、
人に説明するのは難しい。
まして、健太郎は祖父について調べ始めてばかりの、
いわば、付け焼刃というくらいの知識しか無いのだし。


「自爆テロ」はもちろん間違っているとは思うけど、
間違ってはいても、
「それは良くない事」という認識があるなら、
それはそれで良いのではないかとも思ったりする。
どんな形であれ、日本人は、
「未来永劫、戦争は絶対してはいけない」という意識を
持ち続けていかなければならない。


評価 ★★★☆☆

nice!(20)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 20

コメント 4

ニッキー

メリークリスマス(^^♪
素敵なクリスマスをお過ごしください=^_^=
by ニッキー (2013-12-24 23:14) 

青山実花

ニッキーさん
コメントありがとうございます。

メリークリスマス♪
奥様にもよろしくお伝えください^^
by 青山実花 (2013-12-25 00:02) 

ハマコウ

おはようございます
たまに映画を観に行くと 空いている映画ばかりなのに
「永遠の0」は 大変混んでいました
人気が高いのですね
ただ もう少し時間を削ってくれると トイレが近いわたしは助かるのですが…

by ハマコウ (2013-12-25 05:37) 

青山実花

ハマコウさん
コメントありがとうございます。

この映画、確かに混んでいましたね。
どの世代の方が観ても理解できるというのが、
強味なのでしょうか。

分かります(笑)。
映画の最中、お手洗いが気になるのはつらいですよね。
映画は1時間半~2時間の間が、
とても観やすくて良いのですが。

by 青山実花 (2013-12-26 14:00) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0