「クロニクル」 [映画]
〔2013年/アメリカ〕
アンドリュー(デイン・デーハン)は、
暴力的な父と、寝たきりの母と暮らす、
孤独な高校生。
彼は、ハンディカメラで、
なんとなく自分の日常を撮影し始める。
ある日、従兄のマット(アレックス・ラッセル)と、
マットの友人・スティーブ(マイケル・B・ジョーダン)に誘われ、
近所にある洞窟に入り込んだ彼は、
そこで不思議な物体を見つけ、手を触れる。
その日から、3人の人生は大きく変わる。
彼らは超能力・テレキネシスを身に付けたのだ。
初めは、物体を持ち上げるなどしていたが、
次第に、自分の体を宙に浮かせる方法なども覚え、
楽しむ3人。
しかし、アンドリューは、
父からの暴力をきっかけに、
その力を乱用するようになる・・・。
どこまで粗筋を書いていいのか、
ちょっと悩んだ。
私自身、この映画の予備知識は、
ほぼゼロと言ってよく、
知っているのはハンディカメラで映された画像という事くらい。
観終わって、友人にメールしたけど、
「その映画は知らないなぁ」と言われたし。
しっかし、何も知らずに観た作品とはいえ、
大変に面白く、のめり込んでしまった。
監督も俳優さんたちも、
まだ新人だという事だ。
新しい人たちが、
こんな風に新しい物を作る。
映画はまだまだ大丈夫という気がする。
予備知識のなかった私には、
出だしは、とても不安な印象だった。
主人公のアンドリューという少年が、
暴力的な父や、同級生から、
酷い目に遭わされる話?と思ったから。
なので、意外な展開に驚く。
テレキネシスを身に付けたアンドリューが、
次第に明るくなってゆく。
普通の高校生の青春物みたいだ。
つい最近、
「マン・オブ・スティール」で、
“スーパーマンが空を呼ぶ場面が少なく、消化不良気味だった”
みたいな事を書いたけれど、
この映画は、そんな私の不満を、
見事に解消してくれた。
めっちゃ気持ち良さそうな場面が続く。
ただ、その後が問題。
詳しくは書かないけれど、
思春期の若者特有の危うさが顕著になってくる。
青春物でもあり、
SFでもあり、
ホラーの要素もある、
多くの方が楽しめる映画ではないかと思う。
評価 ★★★★☆
予備知識ゼロで映画見ると、とても有意義です。
ありえない展開に興奮したりして^^
ま、原作読んで見るのも楽しみですが。
by don (2013-10-10 21:20)
donさん
コメントありがとうございます。
予備知識がないと、
驚けることが多いので、楽しいですよね。
逆に、「舟を編む」のように、
原作を読んでから観るというのも、
味わいの違いが楽しめていいですね。
ただ、キャストだけは事前に知っていた方がいいかもと
最近思うようになりました(特に脇役さん)。
そうでないと、「この人の名前なんだっけ?」と、
観ながら2時間悩む事になりますので(笑)。
by 青山実花 (2013-10-13 08:42)