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「フローズン・グラウンド」 [映画]

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〔2013年/アメリカ〕


1980年代、アラスカ。


17歳の娼婦・シンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)が、
モーテルの一室で手錠に繋がれている所を保護される。


犯人は客のボブ・ハンセン(ジョン・キューザック)だったが、
日ごろから真面目な市民で通っている彼を、
警察は疑う事なく、
シンディの言い分を信じない。


同じ頃、アラスカでは、
殺害された少女の遺体が次々発見されていた。
担当刑事・ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)は、
連続猟奇殺人事件と考え、
捜査を開始する。


シンディから直接話を聞いたジャックが、
ボブの過去を調べると、
以前にも、何度も娼婦とトラブルを起こしている事が分かり、
シンディの話に嘘は無いと確信する。


ジャックはシンディを匿うが、
ボブは彼女を必死で探しており・・・。





過去にアラスカで実際に起きた事件を
モチーフにしているという事だ。
実在の犯人は、
12年間に24人もの女性を殺害し、
仮釈放なしの461年の刑で、
現在も服役しているという。


その犯人役をジョン・キューザックが演じているのだけれど、
彼はこの夏、「ペーパーボーイ」でも、
変態みたいな役をしていたので、
私の中では、
「どうした?キューザック」という思いが強い(笑)。


ただ、映画自体に深みはない。
猟奇殺人の犯人の心理には、
日ごろからとても興味があるけれども、
そのあたりが全く描かれておらず、
妻子がいる犯人が、
日常生活と、犯罪生活の間で、
どうやって自分で折り合いをつけているのかも、
分からない。


ニコラス・ケイジの映画は、
なるべく劇場で観てみたいと思っているので、
そういう意味で、満足なだけかな。


いっその事、
ケイジとキューザックの役を反対にしてみたらどうだろう。
変態のケイジってのも、
それはそれで、面白いと思うんだけど(笑)。


シンディの行動にイマイチ一貫性がないのも、
入り込めなかった原因かも。
助けてほしいのか、
放っておいてほしいのかが、
私には理解できなかった。


時が経てば、数ある犯罪映画に埋もれてしまうであろう作品。


評価 ★★★☆☆

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