SSブログ

「ラリー・フリント」 [映画]

larryflynt.jpg
〔1996年/アメリカ〕


オハイオ州の田舎町で貧しい家庭に育った
ラリー・フリント(ウディ・ハレルソン)と
ジミー・フリント(ブレット・ハレルソン)兄弟は、
大人になり、ストリップクラブを経営するようになる。


客寄せのため、
ラリーが発行した会報誌が評判となった事がきっかけで、
彼は、男性向けヌード雑誌「ハスラー」を創刊する。


その過激な内容に世間は眉をひそめ、
出だしは大量返品となったが、
ジャクリーン・オナシスの隠し撮りヌードを掲載した事が
大きな話題となり、ラリーは富豪への一歩を踏み出す。


その後も「ハスラー」の内容を過激を極め、
世間の物議を醸し、
ついにラリーは、猥褻罪で逮捕されてしまう。


それ以降も、多くの訴訟を起こされ、
その度に法廷での過激な言動で世間を騒がせるラリー。
彼の弁護士・アラン(エドワード・ノートン)は、
何度も弁護を下りようとするが、
彼のそばを離れられない。


また、ラリーと妻・アリシア(コートニー・ラブ)は
深く愛し合っていたが・・・。





人より多くお金を稼ぐには、
誰もが考えなかった新しい事を思い付く能力と、
ギャンブルを恐れない心、
そして、他人から何を言われても気にもかけない強いメンタル、
などが必要不可欠かなぁと、日頃から思っているのだけれど、
この、ラリー・フリントという人も、
やっぱりそんな人だった。


男性向けヌード雑誌と聞くと、
「プレイボーイ」と「ペントハウス」がまず最初に頭に浮かぶけれど、
この「ハスラー」というのは知らなかった。
日本でも発売されているのだろうか。


ラリーが聴衆の面前で、
持論を展開する場面が圧巻。
「殺人は違法なのに、殺人現場を撮影・発表すれば、
 大きな話題となる。
 性は違法じゃないのに、その現場を撮影・発表すると
 刑務所に入れられる」、と。


その時、ラリーの後方のスクリーンには、
戦争その他で亡くなった人の遺体と、性の場面が交互に映し出され、
「これはどうだ、これはどうだ」と、
彼は畳み掛けるように話す。
それが正論なのか、ハッタリなのかは分からないけど、
なんだか聞き入ってしまう。


裁判所での言動も可笑しい。
裁判官が何を言っても、
ああ言えばこう言うで、
まるで動じない。
裁判官の方が怒り出して、
観ているこちらは笑ってしまう。


薬物中毒からやっと立ち直ったラリーに、
妻のアリシアが無理矢理薬を飲ませようとする場面は、
早送りしたくなった。
せっかく止められたのに、なんでそんな事する?
妻にしたら、一緒に薬ができなくなって、
つまらないんだろうけどさ、
いい機会だから、アリシアさんも止めたほうがいいよ、って。


評価 ★★★☆☆

nice!(22)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 22

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0