「タイピスト!」 [映画]
〔2013年/フランス〕
1959年、フランス。
田舎住まいの女の子・デボラ・フランソワは、
都会の小さな保険会社の入社試験を受ける。
面接での印象は芳しくなかったが、
フランソワのタイプライターの早打ちを見た、
社長のロマン・デュリスは、
彼女を採用する事にする。
鈍臭いフランソワは、
秘書の仕事はまるで駄目だったが、
デュリスは、タイプライター早打ちコンテストへの出場を持ちかけ、
それを条件に解雇は免れる。
初めての大会は、
あえなく敗退したが、
デュリスの自宅にフランソワを住まわせ、
大特訓をした事から、
彼女はめきめきと腕を上げ、
次の地方予選を勝ち抜いてゆく。
いよいよ全仏大会。
フランソワとデュリスは、
互いに惹かれ合う気持ちを抑えきれずにいた。
大会と恋。
この2つの結末は・・・。
なんてなんて可愛い映画♪
ニコニコしたり、
ドキドキしたり、
ちょっと涙が出たり、
夢中になって観てしまった。
タイプライターの早打ち大会に出る女の子という
予告を観た時は、
そんな地味な話が面白いんだろうか、
殆どがタイプ打ちの場面?と、
さして期待もしていなかったけれど、
もう全然、いい意味で裏切られた感じ。
50年代の雰囲気がとってもいい。
この時代、タイピストは花形職業だったらしく、
大会で優勝したりすれば、
新聞の一面に載るくらいの大騒ぎで、
その扱いはまるでスター。
そんなスターを目指す女の子を演じる、
デボラ・フランソワが、
めっちゃいい。
最初にタイピングの腕前を披露した彼女が使う指は、
なんと両方の人差し指だけ(笑)。
それではいくらなんでも、
大会には勝てないと、
ロマン・デュリスが特訓を開始するんだけど、
彼はタイピングだけじゃなくて、
ピアノやジョギング(!)までさせて、
彼女の上達をサポートする。
タイプ打ちも、体力勝負というわけね。
タイプの大会の場面も最高!
ライバルとの駆け引きに、
観ているこちらは本気で緊張する。
なんとか勝ってほしいと、
手に汗握ってしまう。
フランソワとデュリスの恋もいい。
こういう類の映画の場合、
恋愛部分はいらないと思う事もあるけれど、
この映画には絶対必要。
女は恋があるから、仕事も輝けるのよ(笑)。
「アーティスト」のベレニス・ベジョが出ている。
「アーティスト」の後だから、
彼女がフランソワの役をしても良さそうだけれど、
ちゃんと脇に徹している。
年齢的に、フランソワの役は合わないのかもしれないけど。
観終わった後、
ニコニコしちゃう事、間違いなし。
評価 ★★★★☆
おっさんが鑑賞しても、にこにこできるでしょうか?(^^)
by たんたんたぬき (2013-09-02 17:52)
たんたんたぬきさん
コメントありがとうございます。
できますできます^^
タイプの大会の場面などは、
まるでスポーツの試合のような緊張感があるので、
男性もきっと楽しめると思います。
ぜひご覧になってみてくださいね。
by 青山実花 (2013-09-03 20:18)