「ギターを持った渡り鳥」 [映画]
〔1959年/日本〕
神戸から函館に流れてきた小林旭は、
ギター一本で流しを始める。
ナイトクラブで絡まれた小林は、
その喧嘩の腕っぷしを、
ヤクザの親分・金子信雄に見込まれ、
彼の手下となる。
街に娯楽センターの建設を目論む金子は、
住人の立ち退きに小林を向かわせるが、
そこで暮らすのは金子の実妹であったため、
その仕事から手を引くと金子に告げる。
そんな中、神戸からヤクザ者の宍戸錠がやって来た。
金子から、小林を引き合わされた宍戸は、
小林を、「どこかで見た顔だが、どうしても思い出せない」と
首を傾げる。
また、小林は、
美しい女・浅丘ルリ子と知り合う。
男らしい小林に、浅丘は好意を持つが、
彼女は金子の娘であった・・・。
小林旭が、「渡り鳥」というシリーズに出ていた事は
知ってはいたけれど、
観たのは初めて。
何でも“無国籍映画”と呼ばれていたそうで、
確かに、最初に馬で登場するシーンやBGMは
完全に西部劇。
古い日本の映画を観てきて、
そのような場面は他の作品でもあったけれど、
本作が一番最初だったんだろうか。
だから“無国籍映画”の代表みたいに言われるの?
ハッキリは分からない。
流れ者が地元のヤクザと対決するって、
それもよくある話だ。
ストーリーより、小林旭を観る映画なんだろうか。
小林旭扮する主人公の前職を知ってビックリ。
えー!そうだったんだ、って。
このシリーズ、
彼は流れてゆく先々で、
地元のヤクザと対決するんだろうか。
ただ、本当に申し訳ないけれど、
「悪名」シリーズのように、
全制覇しようとは思わないんだよなぁ。
なんでだろう。
「悪名」より前の作品だというのに。
やっぱり小林旭より、
勝新太郎の方が魅力があるという事か。
評価 ★★★☆☆
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